確かな「学力」を育てるアクティブ・ラーニングを生かした探究型の授業づくり
主体・協働・対話で深い学びを実現する

確かな「学力」を育てるアクティブ・ラーニングを生かした探究型の授業づくり主体・協働・対話で深い学びを実現する

好評2刷

インタビュー掲載中

21世紀型学力を育てる探究型授業づくりの全てがわかる!

教育界で大きくクローズアップされているアクティブ・ラーニング。能力観・学力観に基づく各教科の教科内容を再構築する切り口を示すとともに、ALが成功する8つの指導ポイントや小・中学校の授業例、教材研究、授業研究システムまで知りたい内容を全て網羅した1冊。


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ISBN:
978-4-18-260722-6
ジャンル:
授業全般
刊行:
2刷
対象:
小・中
仕様:
A5判 160頁
状態:
在庫あり
出荷:
2019年11月15日
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目次

もくじの詳細表示

はじめに
第1章 アクティブ・ラーニングで日本の授業が変わる
1 様々なアクティブ・ラーニングのとらえ方
2 アクティブ・ラーニングをこうとらえると授業が変わる
6つの要件で日本の授業を見直す
3 アクティブ・ラーニングを生かした探究型授業の実際
第2章 アクティブ・ラーニングでどのような「学力」を育てるのか
1 阿部による「あたらしい学力」(試案)と教科内容
2 知識・方法(スキル)【比較的要素的な学力】D
3 メタ認知力,問題解決力,構造的把握力,多角的認知力,論理的思考力,異化認知力【比較的複合的な学力】C
4 価値創造力,仮説設定力,批判的思考力,主体的判断力【主体的判断に関わる学力】B
5 社会参画力,主権行使力【社会的実践に関わる学力】A
6 アクティブ・ラーニングを生かし「あたらしい学力」を身につけていく喜び
7 「国語」を例にした学力モデル
第3章 アクティブ・ラーニングがもつ5つの優位性
外言化,異質性,相互誘発,共通性,弁証法的発見
1 外言化の機会が飛躍的に増える
「言葉にする」ことの価値
2 多様で異質な見方を交流できる
「違う」ことの価値
3 相互誘発型・相互連鎖型の新しい思考が生まれる
「つながり高め合う」ことの価値
4 共通性・一貫性に向かう新しい思考が生まれる
「同じである」ことの価値
5 相違・対立による弁証法的思考が生まれる
「発見」という価値
第4章 アクティブ・ラーニングが成功する教材研究の4つの視点
1 言語に徹底してこだわること
2 構造的・文脈的に見ること
3 多面的・多角的に見ること
4 批判的・評価的に見ること
第5章 アクティブ・ラーニングが成功する8つの指導のポイント
1 「学習課題」の切れ味が問われる
2 グループの話し合いの前に必ず「一人一人の思考」を保障する
3 教師の「助言」が探究の質を左右する
4 ここぞというところで子どもたちを「ゆさぶる」方法
5 グループの人数・組み合わせの方法
6 グループの話し合いの時間設定と回数が重要
7 司会=グループリーダーを決めて丁寧に指導する
8 「振り返り」で学びの質が上がり確かなものとなる
第6章 アクティブ・ラーニングを生かした小・中学校の探究型授業
小学校・国語,小学校・算数,中学校・国語の授業記録
1 小学校・国語 「徒然草」(兼好法師)の授業記録(5年)
2 小学校・算数 「一筆書き」(グラフ理論)の授業記録(6年)
3 中学校・国語 「少年の日の思い出」(H・ヘッセ)の授業記録(1年)
第7章 授業研究システムでアクティブ・ラーニングの質を高める
「専門職」として授業力を確実に高める方法
1 「事前研究→ワークショップ→事後研究」の共同研究システム
2 様々な「壁」を越えた授業研究の可能性
3 授業研究の「日常化」を目指す
おわりに

はじめに

 ここ1〜2年「アクティブ・ラーニング」が教育界では大きくクローズアップされている。文部科学省による2014年の提起がその発端だが,その後多くの研究者・実践家がそれについて発信し論議が展開されている。しかし,アクティブ・ラーニングの定義も人によってまちまちであるし,そもそもこれまでも行われてきた「子ども主体」の授業と何が違うのかがよく見えてこない。2008年以来の「言語活動」の充実との関係も見えにくい。

 私は「アクティブ・ラーニング」という提起自体は歓迎すべきと見ている。ただし「アクティブactive」とあるとおり,下手をするとこれまで繰り返されてきた「活動主義」つまり「活動あって学びなし」という状況に陥る。

 そうならないためには,それによりどういう力を育てるのかを明確に意識することが大切である。今,これまでの能力観・学力観の見直しが教育界で進んでいる。これからの世界を生きる子どもたちに必要なのは,たとえば「主体的判断力」「批判的思考力」「問題解決力」である。「社会的実践力」「主権行使力」も重要である。アクティブ・ラーニングが必要なのは,従来の教育方法だけではそういった力を育てることが難しいからである。

 とは言え,能力観・学力観の検討だけでは,各教科で育てる教科内容の具体は見えてこない。アクティブ・ラーニングを授業で生かすには,能力観・学力観に基づいて各教科の内容を再構築していく必要がある。しかし,その再構築が十分進んでいるとは言い難い。本書ではその解明の切り口を示した。

 また,アクティブ・ラーニングの教育方法としての有効性についての教育界での検討も途上である。そのため,それを高めるための指導についての考察も十分でない。本書では「アクティブ・ラーニングを生かした探究型の授業づくり」として,それらをとらえなおし,その教育方法としての5つの優位性と,8つの指導のポイントを示した。アクティブ・ラーニングを成功させるための秘訣である。


   *


 第1章「アクティブ・ラーニングで日本の授業が変わる」では,アクティブ・ラーニングを6つの要件でとらえていくことで,日本の授業が大きく変わることを提案した。特に「探究型授業」に焦点を当て検討している。

 第2章「アクティブ・ラーニンでどのような『学力』を育てるのか」では,アクティブ・ラーニングで育てたい「あたらしい学力」試案を提示した。それに基づく各教科の具体例も数多く示した。

 第3章「アクティブ・ラーニングがもつ5つの優位性」では,アクティブ・ラーニングという教育方法がもつ優れた面を5つに整理し提示した。「外言化」「異質性」「相互誘発」「弁証法的発見」などの創造性である。

 第4章「アクティブ・ラーニングが成功する教材研究の4つの視点」では,多面的で奥行きのある新しい教材研究の方法を具体例を交えつつ提案した。第2章の「あたらしい学力」を育てていくためには,これまで以上にレベルの高い教材研究が求められる。

 第5章「アクティブ・ラーニングが成功する8つの指導のポイント」では,「学習課題」設定の仕方,「グループ」指導の方法,「振り返り」のコツなど,アクティブ・ラーニングにとって必要な指導スキルを述べた。

 第6章「アクティブ・ラーニングを生かした小・中学校の探究型授業」では,実際に小・中で行われたアクティブ・ラーニングを生かした探究型授業の記録を紹介した。具体的な授業のイメージがつかめるはずである。

 第7章「授業研究システムでアクティブ・ラーニングの質を高める」では,先進的な共同授業研究のモデルを示した。この授業が成功している地域・学校では,例外なく質の高い共同研究が実現できている。


   *


 本書は直接には,小・中・高の先生方向けに書いたものである。しかし,大学の学部生・院生,研究者の方々にもお読みいただきたい。ここからまた新しいアクティブ・ラーニングの論議が始まることを望んでいる。


   秋田大学 /阿部 昇

著者紹介

阿部 昇(あべ のぼる)著書を検索»

秋田大学大学院教育学研究科教授。専門は教育方法学,国語科教育学。

1954年生まれ。茗溪学園中学校・高等学校教諭,秋田大学教育文化学部助教授を経て現職。2008〜2011年秋田大学教育文化学部附属小学校校長。

日本教育方法学会常任理事,全国大学国語教育学会理事,日本NIE学会理事。

「読み」の授業研究会代表。

秋田県検証改善委員会委員長,秋田県NIE推進協議会会長。

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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      明治図書
    • アクティブラーニングに関する本はたくさん出版されていますが、この本は本物だと思います。ぶれない一冊です。
      2017/1/850代 小学校教員
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