盲・聾・養護学校改訂指導要録の解説と記入例

盲・聾・養護学校改訂指導要録の解説と記入例

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絶対評価重視を打ち出した今回の指導要録改訂。その評価観の基礎を分かりやすく説明するとともに、今後盲・聾・養護学校現場が理解しておくべき実務内容を解説した必備書。


復刊時予価: 2,959円(税込)

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電子書籍版: なし

ISBN:
4-18-259910-1
ジャンル:
評価・指導要録
刊行:
5刷
対象:
小・中・高
仕様:
A5判 216頁
状態:
絶版
出荷:
復刊次第

目次

もくじの詳細表示

まえがき
T章 指導要録改訂の意義と改訂の趣旨
§1 学力と評価
§2 目標に準拠した評価及び個人内評価の重視
§3 指導と評価の一体化
§4 評価方法の工夫改善
§5 学校全体としての評価の取り組み
U章 指導要録今次改訂の特色・10のコンセプト
§1 各教科の改善
§2 知的障害養護学校の各教科
§3 特別活動の記録や行動の記録
§4 「総合的な学習の時間」の評価
§5 「自立活動」の評価
§6 総合所見及び指導上参考となる諸事項
§7 重度・重複障害者等の指導の記録
§8 幼稚園幼児指導要録の改訂
§9 盲学校,聾学校及び養護学校幼稚部幼児指導要録の改訂
§10 特殊学級及び通級による指導の評価
V章 新指導要録のビジュアル解説
W章 新指導要録改訂事項の解説
§1 学籍に関する記録(様式1)
§2 指導に関する記録(様式2)
1 様式2の改訂について
2 各教科の学習の記録
3 「総合的な学習の時間」の記録
4 特別活動の記録
5 行動の記録
6 自立活動の記録
7 総合所見及び指導上参考となる諸事項
X章 指導要録記入のポイントと留意事項・配慮点
§1 盲学校
§2 聾学校
§3 肢体不自由養護学校
§4 病弱養護学校
§5 知的障害養護学校
Y章 指導要録記入までの手順と資料
§1 新評価基準設定の趣旨と内容
§2 「各教科の学習の記録」記入までの手順と資料
§3 「総合的な学習の時間の記録」記入までの手順と資料
§4 「特別活動の記録」記入までの手順と資料
§5 「自立活動の記録」記入までの手順と資料
§6 「行動の記録」記入までの手順と資料
§7 「総合所見及び指導上参考となる諸事項」欄の記入と資料
Z章 指導要録取扱い上の留意点
§1 指導要録の記入及び取扱い等
§2 各指導要録等の保存期間
§3 就職や資格取得などの際の証明
§4 学籍に関する照会等
§5 保管と管理
§6 情報の開示
付録
文部科学省「通知」全文
[盲学校,聾(ろう)学校,肢体不自由養護学校及び病弱養護学校]小学部児童指導要録に記載する事項等(別紙4−1)
[盲学校,聾(ろう)学校,肢体不自由養護学校及び病弱養護学校]中学部生徒指導要録に記載する事項等(別紙4−2)
[盲学校,聾(ろう)学校,肢体不自由養護学校及び病弱養護学校]高等部生徒指導要録に記載する事項等(別紙4−3)
[知的障害養護学校]小学部児童指導要録に記載する事項等(別紙4−4)
[知的障害養護学校]中学部生徒指導要録に記載する事項等(別紙4−5)
[知的障害養護学校]高等部生徒指導要録に記載する事項等(別紙4−6)
指導要録(参考様式)

まえがき

 新しい学習指導要領の下での指導要録が,教育課程審議会答申「児童生徒の学習と教育課程の実施状況の評価の在り方について」(平成12年12月4日)を受け,文部科学省は,小学校児童指導要録,中学校生徒指導要録,高等学校生徒指導要録,盲学校,聾学校及び養護学校の小学部児童指導要録,中学部生徒指導要録及び高等部生徒指導要録について,参考となる様式を示し,指導要録に記載する事項等についての通知を各都道府県教育委員会等宛に出した。(13文科初等193号,平成13年4月27日)

 新しい様式の指導要録は,小学校,中学校で平成14年度,高等学校で平成15年度から使用されることになる。

 前記通知において,「学力については,知識の量のみでとらえるのではなく,学習指導要領に示す基礎的・基本的な内容を確実に身に付けることはもとより,それにとどまることなく,自ら学び自ら考える力などの『生きる力』がはぐくまれているかどうかによってとらえる必要があります。これからの児童生徒の学習状況の評価に当たっては,このことを適切に評価できるよう,工夫することが必要となります。」と,学力の評価について基本的な考え方を述べている。

 また,指導要録について,「指導要録は,1年間の学習指導の過程や成果などを要約して記録するものであり,その記録を確かなものにするためには,そこに至るまでの継続的な評価の充実が重要です。このため,これからの評価においては,各学校において,観点別学習状況の評価を基本とした現行の評価方法を発展させ,学習指導要領に示す目標に照らしてその実現状況を見る評価が一層重視されるとともに,児童生徒一人一人のよい点や可能性,進歩の状況などを評価するため,個人内評価が工夫されるようお願いします。それとともに,各学校において,指導と評価の一体化,評価方法の工夫改善,学校全体としての評価の取組が進められるとともに,学習の評価の内容について,日常的に児童生徒や保護者に十分説明し,共通理解が図られるようお願いします。」と述べている。

 本書は,教育課程審議会答申,前記通知の趣旨を十分に踏まえ,各学校において,指導要録の記載が適切に行われ,取扱いが適正であるための参考となるよう,目次のような内容で構成した。

 重複障害者の指導,自立活動の指導は,個別の指導計画に基づいて指導することが示されている。指導要録の記入に際しても,個別の指導計画に基づいた評価,個人ファイルの活用が大切である。

 本書が盲学校,聾学校及び養護学校において,指導要録の記載,取扱いの参考になれば,幸いである。

 ご多用の中,ご執筆くださった先生方に心から感謝申し上げるとともに,企画,編集,校正等で,ご支援をいただいた明治図書出版編集部の安藤征宏氏,今度輝昭氏に謝意を表する次第である。


  平成13年11月10日   編者 /大南 英明

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      明治図書

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