- はじめに
- 序章 これまでの指導が通じない子どもたち
- ある日の教室 能勢先生の場合
- ある日の教室 笹江先生の場合
- 1章 令和型生徒指導に最適! つみきメソッドのしくみ
- 自己肯定感は主体性から
- 主体性には,痛みより喜び
- 子どもとの間にある空白を埋める
- 解説 つみきメソッドのしくみ
- 2章 子どもの言動や気持ちを「観察」する
- 関わる前後が観察のタイミング
- 見えないものを観察するために
- 感情的になったときが観察のチャンス
- 観察に必要な3つの「めがね」
- 観察する3つの方法
- 解説 子どもの言動や気持ちを「観察」する
- 3章 子どもと一緒に「ゴール」を設定する
- ゴールが必要な理由
- ゴール設定は「成長の4段階」に合わせて
- ゴールの見通しを立てる
- 解説 子どもと一緒に「ゴール」を設定する
- 4章 子どもの気持ちに寄り添い「ささえる」
- 2つの「ささえる」
- 心の余裕を可視化する
- 時間めがねで子どものネガティブをささえる
- 時間めがねで子どものポジティブをささえる
- 解説 子どもの気持ちに寄り添い「ささえる」
- 5章 子どもに技術や知識を「つむ」
- 基礎を教える
- 考える力を高めるために問いかける
- 4つの聴く
- 解説 子どもに技術や知識を「つむ」
- 6章 子どもの「成長」と大人の期待は一致しない
- 「成長」には,3つの側面がある
- 成長は子ども自身にしかできない
- 成長したくなる環境を整える
- 大人が成長するから,子どもも成長する
- 解説 子どもの「成長」と大人の期待は一致しない
- 7章 つみきメソッドによる「いじめ対応」
- これまでのいじめ対応
- これからのいじめ対応
- 事実と願いを揃える
- 4つの聴く 被害者の場合
- 4つの聴く 加害者の場合
- 8章 つみきメソッドによる「不登校対応」
- なかなか外せない「自分めがね」
- 「相手めがね」で観る
- 「時間めがね」で観る
- 「ゴール」を設定する
- 安心・自信を「ささえる」
- 更新したイメージを「つむ」
- 「成長」を信じる
- 9章 つみきメソッドによる「保護者対応」
- 相手が正しくないと思うから難しくなる
- 「修学旅行の班編成を変えろ」という場合
- 「教師の感情的な指導をどうにかして」という場合
- 特に攻撃性が強い場合の対応
- 10章 つみきメソッドシートを活用する
- 問題発生時には全体像と見通しを
- 同級生の持ち物を盗んでしまった子どもには
- 序章に出てきたナカジマくん
- おわりに
- 参考文献
はじめに
令和に入り,生徒指導はますます難しく,複雑になっています。かつて当たり前だった指導の背景には,地域や人間関係に支えられた“見えない土台”がありました。しかし,社会の変化によってその土台が揺らいでいます。その土台がないまま,これまで通りの指導をしても,効果がないだけでなく,人間関係も崩れる一方です。
そこで「つみきメソッド」の登場です。不安定なつみきに,周りと同じ高さを目指して無理につみ上げようとしても,山はすぐに崩れてしまいます。そんなときに必要なのは,「つむ」ことではなく,まず「ささえる」ことです。
また,同じ問題行動でも「指導が甘い」「受容が足りない」と教師によって見方が異なり,バラバラではチームとしての指導が機能しません。共通言語と見立てをもつことで,子どもへの理解が深まり,効果的な支援が可能になります。
つみきメソッドは,「厳しさか受容か」という二者択一ではなく,子どもの状態をよく“観察”し,目指す“ゴール”を見据え,“ささえる”か“つむ”かを選びながら“成長”を目指す柔軟なアプローチです。
開発者の中島征一郎さんは,私にとって“ブレーン”ともいえる存在です。多くの指導のヒントと勇気をいただきました。出会いについては,おわりににゆずりますが,いじめをなくしたいという思いでつながることができました。
本書『令和型生徒指導マップ つみきメソッド実践ガイド』が,日々の問題解決の助けとなることを心から願っています。
/千葉 孝司
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明治図書

















