続・100万人が受けたい「中学公民」ウソ・ホント?授業

続・100万人が受けたい「中学公民」ウソ・ホント?授業

好評3刷

インタビュー掲載中

子ども熱中間違いなし!河原流オモシロ公民授業の最新ネタ

100万人が受けたい!「社会科授業の達人」河原和之先生の最新公民授業ネタ集。「わくわく円高・円安ゲーム」「冨士山の入山料の決まり方」「マンガで学ぶ株式会社」など政治や経済を斬新的な切り口で教材化。公共的な視点を育てる魅力的な授業モデルを豊富に収録。


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ISBN:
978-4-18-257429-0
ジャンル:
社会
刊行:
3刷
対象:
中学校
仕様:
A5判 160頁
状態:
在庫僅少
出荷:
2024年4月22日

目次

もくじの詳細表示

はじめに
第1章 公民学習の現状と学習の視点
1 公民学習でめざすべき子ども像
2 子どもの感想から考える公民授業の視点〜アクティブ・ラーニングからのアプローチ〜
第2章 「現代社会」ウソ・ホント?授業
1【ミニネタ】うそっ! 世界にはそんなことがあるの?(文化)
2【ミニネタ】貧しくても太る?(グローバル化)
3【習得】人口減少社会がやってきた〜子どもが少なくなるとどうなるの?〜
4【授業方法】少子高齢対策を考える(マンダラとマトリックス)
5【活用】コンビニから社会を見る(IT化,グローバル化,少子高齢化と社会の変化)
6【見方・考え方】島の生活から「効率」「公正」を考える(効率と公正)
第3章 「政治と憲法学習」ウソ・ホント?授業
7【見方・考え方】歌で考える憲法の精神(立憲主義)
8【習得】学校の歴史から考える憲法(大日本帝国憲法と日本国憲法)
9【習得】がんこ親父なら結婚できないのか(婚姻)
10【活用】日本は夫婦別姓にすべきか(マイクロディベート)
11【習得】隣の人を訴えるなんて!(裁判を受ける権利)
12【授業方法】憲法9条と安保条約の是非を考える(紙上討論)
13【習得】なぜ選挙に行かなくちゃいけないの?(選挙)
14【習得】サザエさん裁判! どちらに軍配?(裁判の種類)
15【習得】君のアリバイは?(裁判に関する人権)
第4章 「経済学習」ウソ・ホント?授業
16【見方・考え方】普通列車のグリーン券料金はどうして決まるか?(市場)
17【習得】富士山の入山料の決まり方(価格)
18【習得】物価が安くなって,なぜいけないの?(インフレーションとデフレーション)
19【習得】マンガで学ぶ株式会社(株式会社)
20【授業方法】わくわく円高・円安ゲーム〜改訂版〜(ゲーム)
21【授業方法】いす取りゲーム・キャッチコピーで戦後経済史(ゲーム)
22【見方・考え方】プールは欲望か必要か?(公共財)
23【ミニネタ】大相撲はどうして年功序列型賃金なの?(成果主義と年功序列型)
24【授業方法】貧困と自助・扶助(シミュレーション)
25【活用】どうして,「貧困」「格差」はなくならないの?(社会保障)
26【活用】大きな政府か小さな政府か(政府の役割)
27【探究】非正規労働者の失業は自己責任か政府の貧困か?〜社会事象を多面的多角的に見る力を育てる討論の授業〜
第5章 「国際学習」ウソ・ホント?授業
28【活用】核兵器完全廃絶は可能か?(核問題)
29【授業方法】現代の戦争と日本の貢献(劇化)
30【探究】わが街ノーベル平和賞〜主体的に考え行動する探究学習〜
おわりに

はじめに

 大人も子どもも両方が美味しいスパゲッティを作ることは可能だろうか?のっけから授業とは関係ない話だが,これは天海祐希主演のテレビドラマ『Chef〜三つ星の給食〜』の一話である。一流の料理人である光子(天海)は,親子給食会を開催し,親子で同じメニューのスパゲッティを提供し,両方に「美味しい」と言わしめた。プロの料理人の所以である。

 教師は教えるプロであるから,勉強が苦手な生徒も,また得意な生徒も,同じ“メニュー”(教材)で,双方が意欲的で,しかも,わかる授業をつくることが大切である。そのためには“学力差”のない教材や発問,そして,討議課題が不可欠である。

 「社会科の授業は,誰もが主人公になれる」。ある研究会での若手の先生の発言である。社会科は,教材や内容の工夫ですべての生徒が参加できる“学力差のない授業”が可能である。深い教材研究で臨んだ知的興奮のある授業では,子どもの目も輝いている。授業とは,いわゆる低学力の子どもも含めすべての生徒が参加し,思考・判断できるものでなくてはならない。

 「主体的」「対話的」な「深い学び」が提唱されている。いわゆる「できない子」は,往々にして学習意欲がなく「非主体的」であり,話し合いにも参加せず「対話」も難しい。そこから「深い学び」などはとてもおぼつかない。しかし,意欲的に追究したい教材や授業改善により,ユニバーサルデザイン型授業が可能である。授業では一気に意欲を高める“すぐれネタ”がある。そのネタが単元のねらいと合致すれば,“わかる”授業へと転化する。“すぐれネタ”を開発し,授業に活かすことで,“学力差のない”授業が可能になる。すべての生徒の目が輝く授業をつくることは,プロである教師の責務であり,教える内容を子どもの目線で紐解く眼力が問われている。


  2017年2月   /河原 和之

著者紹介

河原 和之(かわはら かずゆき)著書を検索»

1952年 京都府木津町(現木津川市)生まれ。

関西学院大学社会学部卒。東大阪市の中学校に三十数年勤務。

東大阪市教育センター指導主事を経て,東大阪市立縄手中学校退職。

現在,立命館大学,近畿大学他,6校の非常勤講師。

授業のネタ研究会常任理事。経済教育学会理事。

NHKわくわく授業「コンビニから社会をみる」出演。

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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      明治図書
    • 使いやすいです
      2021/1/2830代・中学校教員
    • 面白いネタ、アプローチで、ぜひとも参考にしたい本です。ただ一時間の単発の授業にならぬように、単元を通して何を学び、どんな力をつけるのかに留意したい。
      2019/12/2130代・中学校管理職
    • 授業のヒントがたくさん書かれていていいので、地理も歴史も買いました。
      2019/7/2140代・中学校勤務
    • 授業ネタとしてとても参考になった。
      2019/1/2040代・中学校教諭
    • 授業のネタや展開について実践的に示されていて、使いやすい。
      2017/7/2120代社会科教員
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