- はじめに
- 本書のワークシートの使い方
- 1章 実習日誌について学ぼう
- 実習日誌の基本的な考え方
- 0歳児
- 0歳児の発達と保育
- 発達の特徴と保育のポイント
- 育ちをふまえた保育者の援助と文例
- 0歳児の実習日誌 書き方のポイント&ワークシート
- 朝のおやつの場面(12月)
- 好きな遊びの場面
- 1歳児
- 1歳児の発達と保育
- 発達の特徴と保育のポイント
- 育ちをふまえた保育者の援助と文例
- 1歳児の実習日誌 書き方のポイント&ワークシート
- 食事の場面
- 午睡の場面
- 2歳児
- 2歳児の発達と保育
- 発達の特徴と保育のポイント
- 育ちをふまえた保育者の援助と文例
- 2歳児の実習日誌 書き方のポイント&ワークシート
- 水遊び・プール遊びの場面
- 散歩の場面(9月)
- 3歳児
- 3歳児の発達と保育
- 発達の特徴と保育のポイント
- 育ちをふまえた保育者の援助と文例
- 3歳児の実習日誌 書き方のポイント&ワークシート
- 登園から好きな遊びまで(6月)
- 砂遊びの場面
- 4歳児
- 4歳児の発達と保育
- 発達の特徴と保育のポイント
- 育ちをふまえた保育者の援助と文例
- 4歳児の実習日誌 書き方のポイント&ワークシート
- 色水遊びの場面
- のりを使った「ぶどう」の製作活動の場面
- 5歳児
- 5歳児の発達と保育
- 発達の特徴と保育のポイント
- 育ちをふまえた保育者の援助と文例
- 5歳児の実習日誌 書き方のポイント&ワークシート
- 車作りの遊びの場面
- 帰りの会の場面
- 様々な実習日誌の様式
- エピソード記録
- 写真を使った記録
- 2章 指導計画について学ぼう
- 指導計画の書き方
- 指導計画の種類と関係
- 実習における指導計画の基本
- 指導計画の様式例
- 各項目の書き方
- 部分実習指導計画「ぴょんぴょんうさぎ」の製作とそれを使った活動
- ねらいと内容の練習
- ねらいと内容を考える手立て
- 2歳児の指導計画 ワークシート&文例ポイント
- 絵本の読み聞かせ
- 1歳児の指導計画 ワークシート&文例ポイント
- 絵本の読み聞かせから製作活動へ
- 5歳児の指導計画 ワークシート&文例ポイント
- ルールのある遊び―じゃんけん電車―
はじめに
本書は,保育所や幼稚園等でこれから実習を行う学生を対象として,実習日誌と指導計画の書き方をまとめたものです。筆者はこれまで,多くの学生を実習先に送り出し,保育者からアドバイスを受けた実習日誌や指導計画に目を通したり,授業で書き方を教えたりしてきました。
この経験を通して,実習日誌や指導計画が書けるようになるためには,主に3つのポイントがあることがわかってきました。
@保育を捉える視点を持てるようになること。
保育現場では,目の前で様々な出来事が同時に起こります。慣れないうちは,どこに着目すればよいかがわからない学生が多いようです。保育を捉える視点を学ぶことで,どの場面を取り上げて文章を作成すればよいかがわかるようになってきます。本書では,保育場面を捉えるポイントについて解説をしていますので,文章作成の際に活用してください。
A保育者が行う援助の意図(ねらい)を考えることができること。
保育者の援助を文章にする際,表面的な動きを書くだけでは,十分ではありません。保育には必ず意図がありますので,保育者の援助の意図(ねらい)を「なぜ?」「どうして?」と考えることが必要になります。これは,実習生の動きや指導計画を書く場合にも共通しているポイントです。本書では,たくさんの文例を掲載していますので,様々な保育場面での保育の意図を考える際の参考にしてください。
B実習日誌や指導計画に適した表現を使って,文章が書けること。
実習日誌や指導計画に書かれている文章の多くは,「保育者の動き+保育の意図」がセットになっており,基本の形式(型)のようなものがあります。本書では,実習日誌や指導計画に適した文章の形式(型)に慣れ,書き方のコツをつかむためのワークシートを作成しました。まずは,文章の形式(型)を意識して,「保育者の動き+保育の意図」をセットで書く練習をしてみてください。それに慣れてきたらアレンジを加えて,自分なりの文章表現をすることができるようになると考えています。
実習を控えた学生のほとんどが「実習日誌が書けるか不安」「指導計画を書くのが負担」といった思いを抱えています。本書を活用することで,少しでも実習への不安感が軽減し,実習が「子どもとの出会いを楽しみ,保育の魅力ややりがいを感じる」機会となることを願っています。
本書を刊行するにあたって,編集の労をとっていただいた明治図書編集部の木村 悠さんに心から感謝を申し上げます。
2023年3月 /真宮 美奈子
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- 明治図書