- はじめに
- 第1章 今求められるPISA型学力
- 第1節 学力実態調査から見た学力観の変化
- 1 これまでの学力観
- 2 今求められる「活用できる」学力観
- 第2節 評価の観点で見る学力観の変化
- 1 指導要録に見る評価の観点(現在の学力観)
- 2 今求められる学力観
- 第3節 PISA型学力
- 1 OECDとは
- 2 DeSeCoによって示されたキー・コンピテンシー
- 第2章 考える力や表現する力を育てる授業の構想
- 第1節 考える力や表現する力を育てる授業のポイント
- 第2節 授業づくりにおける指導者の役割
- 1 課題設定(導入)の段階
- 2 課題追究(展開)の段階
- 3 交流(広め・深める)段階
- 4 振り返り(評価活動)の段階
- 第3章 考える力や表現する力を育てる低学年の授業づくり
- 実践事例@ 第1学年/生活
- 「おみせやさんごっこをしよう」
- 実践事例A 第1学年/生活
- 「ようちえんの子といっしょにあそぼう」
- 実践事例B 第2学年/生活
- 「あしたへジャンプ!」
- 第4章 考える力や表現する力を育てる中学年の授業づくり
- 実践事例@ 第3学年/社会
- 「わたしたちのくらしとお店」
- 実践事例A 第4学年/国語
- 「ごんぎつね」
- 実践事例B 第4学年/国語
- 「説明文を書きかえよう」
- 実践事例C 第4学年/社会
- 「大和川のつけかえ」
- 第5章 考える力や表現する力を育てる高学年の授業づくり
- 実践事例@ 第5学年/社会
- 「情報と社会」
- 実践事例A 第5学年/社会
- 「わたしたちの生活と情報」
- 実践事例B 第6学年/社会
- 「3人の武将と全国統一」
- 実践事例C 第6学年/算数
- 「分数でわる計算」
- 実践事例D 第6学年/特別活動
- 「学年の憲法をつくろう!」
- 第6章 思考力や表現力を育てる学級づくり・学校づくり
- 第1節 スクールスタンダードづくりへ
- 1 学習のきまりの指導として
- 2 生活のきまりの指導として
- 第2節 日記の指導を通して思考力や表現力を育てる
- 1 学級の取り組みとして
- 2 学校全体の取り組みとして
- おわりに
はじめに
2003年に行われた経済協力開発機構(OECD)による国際学習到達度調査(PISA)の結果,子どもたちの学力低下が指摘され,「伝え合う力の育成」を研究テーマにした学校が急増した。2007年から実施された全国学力実態調査においても,このPISA型読解力(自らの目標を達成し,自らの知識と可能性を発達させ,効果的に社会に参加させるために,書かれたテキストを理解し,利用し,熟考する能力)の結果が公表され,思考力や表現力の育成が課題であることが指摘されている。
この新しい要素を加味した学力を育成するためには,もちろんこれまで取り組んでいる基礎・基本の習得は絶対条件である。各校では,朝読書,漢字・計算の練習や少人数指導の場を設定し,継続的・組織的に取り組んでいる。しかし,これだけではPISA型読解力(思考力や言語的表現力)の育成には不十分である。それだけに,いろいろな授業の中で,子どもたちが自らの考えを出し合い,高め合っていく授業が求められている。本書は,自ら考えて,その意見を出し合い,互いに高め合い,さらに自らの学習を振り返る学習を再構築することによって,今日的な課題を解決していきたいと考えている。そのために,できるだけ具体的な事例を数多く取り上げ,国語や算数など,一部の教科だけではなく,多様な学習の場で活用・発展ができるように構成している。
さらに,このような学習を展開するためには,日ごろからの学級づくりにおいて,話し方・聞き方などの指導が不可欠であると考え,学習規律の指導,スクールスタンダードづくりについてふれている。
多くの学校や先生方の参考にしていただければ幸いである。
/馬野 範雄
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明治図書
















