中学校保健体育「主体的に学習に取り組む態度」の学習評価完全ガイドブック

中学校保健体育「主体的に学習に取り組む態度」の学習評価完全ガイドブック

「指導と評価の一体化」のための学習評価の具体がわかる!

新3観点の学習評価の基礎知識から「主体的に学習に取り組む態度」の指導と評価のあり方までを詳説するとともに、体育・保健分野の各領域計15の事例を収録。各事例には単元構造図や評価の工夫を掲載。「主体的に学習に取り組む態度」の評価の具体が詳しくわかる1冊!


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PDF
ISBN:
978-4-18-239421-8
ジャンル:
保健・体育
刊行:
対象:
中学校
仕様:
B5判 144頁
状態:
在庫あり
出荷:
2024年12月10日

もくじ

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はじめに
第1章 「主体的に学習に取り組む態度」の評価
1 観点別学習状況の評価を行うための基礎知識
2 「主体的に学習に取り組む態度」の評価を行う手順 評価事例集に見る考え方
3 「主体的に学習に取り組む態度」の評価 解説の読み方,指導のポイントや留意点
4 「主体的に学習に取り組む態度」の評価 解説と具体的な姿の関連
資料★主体的に学習に取り組む態度の整理表
5 効果的なみとりの工夫と具体例
6 効果的な評価方法の工夫と具体例
第2章 豊富な事例でよくわかる!具体的な評価
〔体育分野〕
A 体つくり運動
1 第1学年 体ほぐしの運動 協力が高まる教材の工夫−非競争的な領域−とみとりの実際
2 第3学年 体ほぐしの運動,体の動きを高める運動 総合的観察からの愛好的態度の評価
B 器械運動
3 第2学年 跳び箱運動 仲間へ称賛の声をかけ,努力を認めようとする態度の評価
C 陸上競技
4 第1学年 短距離走・リレー フェアな取り組みのオリエンテーション,マナーへの思考・判断・表現,態度の最終評価
5 第2学年 ハードル走 話し合いや教え合いを通して,陸上競技に主体的に向き合う態度の育成
D 水泳
6 第3学年 泳法選択 カリキュラム・マネジメントの視点を踏まえた事故防止,健康・安全の意識の育成
E 球技
7 第2学年 ゴール型 ハンドボール 単元の中で,参画の姿勢が高まっていく教材の提案と評価
8 第1学年 ネット型 バレーボール ブラインド・バレーボールを使った他者への配慮の意識の育成
9 第3学年 ベースボール型 ソフトボール 仲間,相手チームへの尊重や配慮などが高まる学習の工夫
F 武道
10 第1学年 剣道 自他を尊重し,互いの健康・安全に配慮しながら学習活動に取り組む生徒の育成
11 第3学年 柔道 グループ活動や練習の仕方等
G ダンス
12 第3学年 現代的なリズムのダンス 性差,障害の有無を越えてダンスの楽しさを味わう指導の工夫と評価
H 体育理論
13 第3学年 文化としてのスポーツの意義 3時間の中で,どのように態度を評価するか
〔保健分野〕
14 第2学年 (3)傷害の防止 知識や思考力,判断力,表現力等を身に付ける学習活動を通した粘り強さの育成
15 第3学年 (4)健康と環境 学習を調整しようとする態度(自己調整)の評価

はじめに

 本書は,『評価事例&評価規準例が満載!中学校保健体育新3観点の学習評価完全ガイドブック』(2021)の続編として,保健体育の「主体的に学習に取り組む態度」の評価に焦点化して編集した。すでに「主体的に学習に取り組む態度」の評価の具体については,前著でも取り上げているが,さらに充実した情報の提供を求める学校現場からのご要望に対して,全ての事例を「主体的に学習に取り組む態度」として編集している。


 国立教育政策研究所教育課程研究センター,『「指導と評価の一体化」のための学習評価に関する参考資料』(2020)では,

 @知識及び技能を獲得したり,思考力,判断力,表現力等を身に付けたりすることに向けた粘り強い取組を行おうとしている側面

 A@の粘り強い取組を行う中で,自らの学習を調整しようとする側面

という2つの側面を評価することが求められるとしている。

 また,注釈では,『各教科等によって,評価の対象に特性があることに留意する必要がある。例えば,体育・保健体育科の運動に関する領域においては,公正や協力などを,育成する「態度」として学習指導要領に位置付けており,各教科等の目標や内容に対応した学習評価が行われることとされている。』と記載されているように,「運動に関する領域」では,体育分野の内容として示されている「(3)学びに向かう力,人間性等」の指導内容を具体的に指導し,評価するプロセスを通じて,上記の@Aの側面を内包した学習評価が求められると考えられる。

 一方,保健分野では,多くの教科にみられるように,「(3)学びに向かう力,人間性等」の具体的な指導内容が示されていないことから,粘り強い取り組みを行おうとする側面,自らの学習を調整しようとする側面を踏まえた指導と評価が求められていると言える。

 本書では,「主体的に学習に取り組む態度」は,そもそも生徒が個別に有している意欲や姿勢を評価するものではなく,学習する単元の本質を,教師の働きかけや興味を喚起する学習活動を通して最大限に提示し,設定した評価規準に照らし合わせて高まりをみとるものであるとの考えを重視している。そのため,態度の育成につながる知識に着目し,「なぜ,学ぶのか,どのように学ぶのか,いつ学ぶのか」をあらかじめ整理した上で,生徒自身が自ら考え,取り組む姿勢を確認したり,見直したりする単元のまとまりの中で育成を図ることを重視し,事例の作成に取り組んでいる。

 様々な特徴ある実践に取り組む授業者の協力のもと本事例集が皆様のお役に立てることを願っている。


   編著者 /佐藤 豊

著者紹介

佐藤 豊(さとう ゆたか)著書を検索»

桐蔭横浜大学スポーツ健康政策学部教授

高等学校教諭,県指導主事を経て,国立教育政策研究所(文部科学省)教科調査官として,平成20年版学習指導要領及び解説の作成編集を担当した。平成23年鹿屋体育大学教授を経て,平成28年より現職。

体育科教育,野外教育,体育・スポーツ行政,国内,海外カリキュラム開発支援等を実践。体育・保健体育ネットワーク研究会を通して,養成段階,現職教員研修等のアクティブ・ラーニング型研修の開発,単元構造図による授業設計,体つくり運動アプリ開発などを行っている。

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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