- 続シリーズ刊行にあたって
- まえがき
- T 一年生の「聞く力」とは
- 1 一年生の聞く様子
- (1) 何でも「はーい!」
- (2) よく聞く子ども達だなあ
- (3)よく聞いているようでも
- 2 「聞く」ことについての四つのレベル
- (1) 「聞く」の四つのレベル
- (2) 一年生で目指すレベル
- 3 一年生で目指す「聞く力」
- (1) さっと集中できること
- (2) 話し手の目を見て一〇分間聞けること
- (3) 話の内容が実行できること
- (4) おたずねできること
- 4 「聞く力」を育てる年間の見通し
- (1) 一学期
- (2) 二学期
- (3) 三学期
- U 「聞く力」を育てる指導の実際
- 1 「聞く力」を育てる四つの内容
- (1) 目で聞く
- (2) うなずきながら聞く
- (3) 指を折りながら聞く
- (4) メモを取りながら聞く
- 2 聴写で「聞く力」を伸ばす
- 3 「お便り帳」で聞く力を鍛える
- (1) 「お便り帳」とは何か
- (2) 「お便り帳」のシステム
- (3) 「お便り帳」の導入時期
- (4) 「お便り帳」で子どもの書く力を鍛える
- 4 「聞き方のプロ」をつくる
- V 「聞く力」を育てる学級づくり
- 1 「聞く力」を育てる学級づくりのポイント
- 2 教師と子どもの「合い言葉」
- (1) 身構えの合い言葉
- (2) 心構えの合い言葉
- 3 物語の読み聞かせ
- (1) 読み聞かせは民話から
- (2) 読み聞かせの段階
- 4 時には教師が語る
- (1) 教師が語る場面とポイント
- (2) 教師の話術
- W 「聞く力」を育てるためのQ&A
- Q1 手悪さをして話を聞いていない子の指導は、どうすればよいか?
- Q2 学習中すぐによそ見をする子の指導は、どうすればよいか?
- Q3 ぼんやりして聞いていない子の指導は、どうすればよいか?
- Q4 姿勢が崩れてしまう子の指導は、どうすればよいか?
- Q5 話の途中で発言する子の指導は、どうすればよいか?
- Q6 聞いているようで聞いていない子の指導は、どうすればよいか?
- Q7 聞いたことがすぐに行動に移せない子の指導は、どうすればよいか?
- Q8 ざわついている子ども達に話を聞かせたいとき、どうすればよいか?
- Q9 一年生に話の内容を徹底させるには、どうすればよいか?
- Q10 聞き取りメモの指導は、どうすればよいか?
- あとがき
続シリーズ刊行にあたって
第一期の「入門期の教え方」シリーズに続き、今回、第二期のシリーズを刊行する機会が与えられました。
折しも新学習指導要領が告示され、来たるべき二十一世紀に向け、教育界も大きく変化しようとしています。
こうした教育の転換期にあたり、第二期の刊行は、誠に意義深いものを感じます。
入門期は、小学校生活を送る上で、とりわけ大事な時期です。
一年生の教育を考える場合、学習面もさることながら、生活面でも大事なポイントがあります。
今回のシリーズでは、更にきめ細かくテーマを定めて、各巻で実践的なポイントをわかりやすくまとめてみました。
なお、刊行にあたり、できるだけ関連ある部分に関しては、リンクさせるように、また、重複しないように心がけたつもりです。しかしながら、大事な部分については、重なるところもあります。ご容赦願いたいと思います。
できれば、第一期のシリーズと併せて読んでいただければ、よりご理解いただけるものだと思います。
低学年における学級崩壊、いじめ、不登校など多くの問題を抱え、課題も山積している現状に対し、課題解決の一助となれば、これほどの喜びはありません。
最後に、いつもながら遅筆な私たちを温かく励ましていただいた明治図書の江部満氏に感謝しつつ、筆をおくことにします。
2000年9月 むべの会代表 /山田 一
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- 明治図書