中学校・高等学校 はじめての探究型英語授業ガイドブック

中学校・高等学校 はじめての探究型英語授業ガイドブック

新刊

BEST300

生徒が問いを立て、調べ、考え、英語で伝える授業を。

「学習の個性化」を実現し、「主体的・対話的で深い学び」を体現する探究型英語授業。はじめてでも探究を無理なく取り入れられるプロセスや授業モデルから、テーマ別の実践例、学習評価、ICT・AIの活用方法まで、すぐに役立つ具体的なアイデアを幅広く紹介します。


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ISBN:
978-4-18-237623-8
ジャンル:
外国語・英語
刊行:
対象:
中・高
仕様:
A5判 144頁
状態:
在庫あり
出荷:
2025年12月18日

目次

もくじの詳細表示

まえがき 英語授業に探究を
Chapter1 探究とは?探究型英語授業の基本
1 英語科における探究型授業とは?
2 教室はどう変わる?教師と生徒のBefore&After
3 英語授業で探究に取り組む3つの理由
4 「主体的・対話的で深い学び」との関係
5 普通の授業を探究型に変える10の要素
まとめ 探究型英語授業の土台をつかもう
Chapter2 これで分かる!探究型授業6つのプロセス
1 プロセス@ 問いの設定
2 プロセスA 情報収集
3 プロセスB 整理・考察
4 プロセスC 成果物の作成
5 プロセスD 発表・共有
6 プロセスE 振り返り
7 6つのプロセス活用ガイド
まとめ 探究型英語授業の流れを理解しよう
Chapter3 時間がなくてもできる!探究型授業5つのモデル
1 探究型授業5つのモデル
2 モデル@ 教材を活かす「ゼロ時間探究」
3 モデルA 5分でできる「帯活動探究」
4 モデルB 問いで深める「発問探究」
5 モデルC 単元に1〜2時間の追加で深まる「教科書探究」
6 モデルD 3時間で挑戦「テーマ別じっくり探究」
まとめ 「プチ探究」と「じっくり探究」を使い分けよう
Chapter4 テーマで選ぶ!「教科書探究」8つの授業レシピ
1 テーマ別一覧と活用のヒント
2 実践例@ 自己分析探究「10年後の私は?」 未来を想像する「未来予測型」×プレゼン
3 実践例A SDGs探究「私のアイデアで世界を変える」 SDGsを深掘る「課題解決型」×意見文
4 実践例B 地域課題探究「地域を活性化する提案をしよう」 地域を再発見「社会参画型」×観光ポスター
5 実践例C 科学と未来探究「AI社会で求められる力とは?」 AI時代を考える「STEAM型」×ミニディベート
6 実践例D 文化&エンタメ探究「私が影響を受けた推し作品」 心に残る作品を語る「批評型」×英文批評プレゼン
7 実践例E 異文化理解探究「理想の海外旅行プランをつくろう」 旅の魅力を伝える「シミュレーション型」×パンフレット
8 実践例F 学校生活探究「学校生活について意見を交わし合おう」 学校生活を語る「意見交換型」×ディスカッション
9 実践例G 年度末探究「1年の学びをポスターで振り返る」 学びを振り返る「メタ認知型」×ポスター
まとめ 8つの探究型英語授業を比べてみよう
Chapter5 探究の成果をどう測る?評価・学力・入試とのつながり
1 「今」の学びを見取る「形成的評価」
2 実際の活動で多様な力を測る「パフォーマンス評価」
3 プロセスと成果を見える化する「ルーブリック評価」
4 生徒が評価に関わる「自己・相互評価」
5 定期テストはどう変わる?
6 英語探究で「学力」は育つのか?
7 英語探究は「入試」とどうつながるか?
8 生徒の声から見る英語探究
まとめ 評価を探究の味方にしよう
Chapter6 授業づくりを支える!探究の視点とツール
1 教室に「探究文化」を育てる
2 ICT・AIを活かす授業アイデア
3 「ブルームのタキソノミー」で思考を深める
4 提案で終わらず,社会や生活につなげる工夫
5 特別な支援が必要な生徒への配慮と工夫
まとめ 探究を支える仕組みを整えよう
Chapter7 実践しよう!探究型授業の単元デザイン
1 探究を授業に取り入れる基本ステップ
2 課題設定を工夫し,リフレクションシートを作成する
3 単元構成をデザインする
4 授業の随所で「探究心」を引き出す
5 単元の最後は発表と振り返りで締めくくる
まとめ 探究型英語授業を5つのポイントでデザインしよう
参考文献

まえがき

英語授業に探究を


 「生徒が問いを立て,調べ,考え,英語で伝える」――そんな探究型の英語授業が,いま少しずつ広がり始めています。

 本書で紹介する「探究型英語授業」(略称「英語探究」)は,英語力だけでなく,思考力や表現力,そして社会とつながる力を育む学びです。

 「英語授業で探究なんて難しそう」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。ですが実際には,「いつもの授業」にちょっと工夫を加えるだけで,探究型授業は無理なく始められます。例えば,「問いを工夫する」「活動に目的や相手を加える」「評価の観点に多様性を持たせる」――こうした取り組みだけでも,生徒の学びは少しずつ探究型に変わっていきます。


 ご存知のように,いま学校教育では「個別最適な学び」と「協働的な学び」の一体的な充実が求められています(文部科学省)。

 このうち「個別最適な学び」には,学習のペースや理解度に合わせて支援する「指導の個別化」(Personal)と,生徒の関心や特性を出発点にする「学習の個性化」(Individual)という,2つの側面があります。

 前者の「指導の個別化」は,タブレットやデジタル教科書の活用,自由進度学習などの広がりによって少しずつ進みつつありますが,後者の「学習の個性化」,つまり,生徒の興味や価値観から始まる学びについては,まだまだこれから,というのが現場の実感ではないでしょうか。

 探究型英語授業は,この「学習の個性化」を,日常の授業で具体的に実現できる方法のひとつです。同時に,「主体的・対話的で深い学び」を体現する実践でもあります(詳細はChapter4 で紹介します)。


 本書では,英語授業に探究を無理なく取り入れる方法として,授業モデルやテーマ別の実践例,評価の方法,ICT・AIの活用まで,すぐに役立つ具体的なアイデアを幅広く取り上げます。


 教師の工夫や問いかけが,生徒の目の輝きを変えます。そして何より,「教える側も面白くなる」――それが,探究型授業の大きな魅力です。探究を通して,生徒は,「もっと知りたい」「自分の考えをかたちにしたい」「伝えたい」「違う考えを知りたい」という実感を得ていくのです。


 探究型授業では,以下のような変化が生まれます。


 ○「正解探し」から,「自分なりの問いと答えを考える」学びへ

 ○単語や文法を「覚える」から,「何かのために使う」活動へ

 ○英語を「教わるもの」から,「生活や社会とつながる力」へ


 こうした変化が起こるからこそ,教師自身にとっても「教えていて楽しい」「生徒の多様な考えにワクワクする」授業になるのです。このような学びは,皆さんの教室でも実現できます。


 本書は,「教科探究」の実践を目指す一冊です。あわせて,探究学習の理解を深める『高校教師のための「探究学習」ガイドブック』(明治図書/中学校でも活用可能)や,英語発表力を高める『英語リテリング&ショート・プレゼンテーション指導ガイドブック』(明治図書)も刊行されています。3冊を組み合わせて「探究」「発表」「授業デザイン」がつながる「探究3部作」としてご活用いただけます。授業づくりの一助となれば幸いです。


それでは,ご一緒に―─

探究する英語授業への冒険,ここから始めましょう!


  2025年12月   /上山 晋平

著者紹介

上山 晋平(かみやま しんぺい)著書を検索»

1978年広島県福山市生まれ。広島県立福山誠之館高等学校を卒業後,山口大学教育学部に進学。2000年より,オーストラリア・キャンベラ大学に交換留学。その後,庄原市立東城中学校,福山市立福山中学校(公立中高一貫校)に勤務。2009年より同校の高等学校教諭となる。英語教育・達人セミナー,研究会,校内研修,学会,ALT研修会などで発表を行う。

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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