- はじめに
- 第1章 「やらされ自主学習」とは
- 01 「自主学習」と「共通学習」
- 02 子供はみんな現在位置が違う
- 03 入れ物が先か中身が先か
- 04 やらされ感を変えていく
- 第2章 やらされ自主学習の典型例
- 01 追加オプション的な自主学習
- 02 隙間を許さない自主学習
- 03 頻度の低い自主学習
- 04 やらせっぱなしの自主学習
- 05 メニュー表から選ぶ自主学習
- 06 教科を指定する自主学習
- 07 アクセスコストの高い自主学習
- 08 ノート職人を育成する自主学習
- 09 デジタルドリル任せの自主学習
- 10 自由研究型の自主学習
- 第3章 脱・やらされ自主学習の下準備
- 01 教室に学習の道筋を可視化する
- 02 きまりを明確にする
- 03 資料や教材を用意する
- 04 宿題の意味を語る
- 05 自主学習の利点を語る
- 06 学びに向かうことの大切さを語る
- 第4章 脱・やらされ自主学習ロードマップ
- 1学期
- 01 まずは授業改善! 学習計画を立てる
- 02 「定番商品」を用意する
- 03 帰りの会までにテーマを決める
- 04 取り組み方のフィードバックを行う
- 05 1学期の自主学習に使える書籍
- 2学期
- 06 「目玉商品」を用意する
- 07 自主学習への意欲に焦点を合わせる
- 08 取り組み方のバリエーションを増やす
- 09 復習と発展の幅を広げる
- 10 具体的な内容のフィードバックを行う
- 11 2学期の自主学習に使える書籍
- 3学期
- 12 「バーゲンセール品」を用意する
- 13 「共通学習」を取り除いてみる
- 14 授業を自主学習にしてしまう
- 15 3学期の自主学習に使える書籍
- 第5章 脱・やらされ自主学習Q&A
- 01 簡単すぎる課題を作業的にやる子はどうする?
- 02 どんなノートを使ったらいいの?
- 03 ノートづくりにこだわりすぎる子はどうする?
- 04 まだ習っていない内容をやってきてもいいの?
- 05 ノートの余白が多い子はサボっているの?
- 06 図工と称して絵を描いてくるのはあり?
- 07 テスト勉強しかしない子はそのままでいい?
- 08 保護者はどこまで介入していいの?
- 09 学校で終わらなかった課題を自主学習にしてもいいの?
- 10 プリントを先にやってストックしていい?
- おわりに
- 引用・参考文献リスト
- Column
- 01 自主学習は「自ら学ぶ力」とは軸が違う
- 02 学習と雑談の境界をなくす
- 03 自主学習運営は「マーケティング」である
- 04 自主学習で働き方改革
はじめに
良い実践を取り入れるのも大変
個別最適な学び、自由進度学習、主体的・対話的で深い学び、学びの複線化、生成AIの活用と、今の教育現場には求められるものがたくさんあります。そしてそれら一つ一つの教育課題に対して本気で取り組んでいる人たちが、実践を公開してくれています。
書店の教育書コーナーに行くと、色々な事例を知ることができます。どれを読んでも素晴らしい内容ですし、できることならすべてを取り入れたいと思います。ですが、それは不可能です。実践を一つだけするのでも、しっかり理念を理解してやりきるには相当なエネルギーが必要です。良い実践がこれだけあるのに、それを実行するだけの余裕が現場にはないのです。
自主学習への不満
何十年も前から自主学習の宿題は存在していました。教師という立場になってから、子供からも保護者からも、自主学習への不満をよく聞くようになりました。何をすればいいかわからない。時間がかかる。子供に聞かれても答えられない。自主学習の宿題は歓迎されていないようでした。
主体的に学ぶ姿や、自ら課題を設定する姿を育てたい子供像を掲げている学校と、求められていることを十分にできない子供との間に、何かズレがあると思ったのです。結局このままでは、よっぽどやり手のスーパーティーチャーがいない限り、学校も子供も保護者もしんどい自主学習が実施されることになります。
誰でもできる自主学習の宿題
私は昨年度、5年生のクラスを担任していました。そこで、自主学習の宿題を出していました。子供たちにとって負担がなく、さらに学力も高められる。そして教師にとっても負担の少ない、そんな自主学習を作ってきました。年度の初めからでも途中からでも、誰でもすぐにできるような実践です。
自主学習はたかが宿題の一つにすぎませんし、決して大きな提案ではありません。自主学習がうまくいかない。自主学習って大変。そんな思いをもっている人に本書を読んでいただき、「なんだ、こんな簡単なことだったのか。」と思ってもらえると嬉しいです。
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明治図書

















