寝ている子も起きる! モチベーションUP大全

寝ている子も起きる! モチベーションUP大全

新刊

総合78位

全員が「早く授業して!」と言いたくなるアイデア集

どんなに教師が入念な準備をしても、子どもの「学びたい」という意欲が高まらなければ、子どもの力を引き出すのは難しいものです。本書では、寝ている子も思わず起きて授業に参加したくなるようなモチベーションUPのアイデアを100紹介します。


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PDF
ISBN:
978-4-18-231234-2
ジャンル:
授業全般
刊行:
対象:
小学校
仕様:
四六判 256頁
状態:
在庫あり
出荷:
2025年12月2日

Contents

もくじの詳細表示

はじめに
CHAPTER1 子どものモチベーション(やる気)を高めるために
子どもたちのモチベーション(やる気)を高めるために
CHAPTER2 モチベーションを上げる5つの法則
子どものモチベーションが上がるのはどんなとき?
法則1 「楽しい」と感じることで,子どものモチベーションは上がる
法則2 力がつく,自分の成長を実感することで,子どものモチベーションは上がる
法則3 ほめられることで,子どものモチベーションは上がる
法則4 誰かに頼られる,誰かの力になることで,子どものモチベーションは上がる
法則5 頑張った先にご褒美があることで,子どものモチベーションは上がる
CHAPTER3 子どもが思わず本気になる!課題設定編
1 インパクトのある資料や実物を示して意欲を高める
2 危機感・使命感を抱かせて意欲を高める
3 第三者からの依頼で意欲を高める
4 みんなでアイデアを募る@―イメージマップ型―
5 みんなでアイデアを募るA―チャート図型―
6 みんなで学習計画を立てる
7 失敗を糧に新たな課題をつくる
Column1 「本物」がもつ力はすごい
CHAPTER4 一瞬で子どもを引き付ける!資料提示編
8 1つの資料から気づきを問う
9 資料の一部を隠す
10 資料の一部だけを見せる
11 資料を少しずつ見せる
12 資料を一瞬だけ見せる
13 資料を複数提示して比較を促す
14 資料をバラバラに提示する
Column2 教科書はいつ開かせるの?
CHAPTER5 子どもが夢中になって考える!個人思考編
15 時間を設定する
16 机間指導でほめて回る
17 勉強が苦手な子に動き方を教える
18 勉強が得意な子に動き方を教える
19 複数で問題解決に当たらせる
20 誤答を示して何が違うかを考えさせる
Column3 嘘も方便?
CHAPTER6 白熱した議論を生む!話し合い活動編
21 交流タイムを設ける@―ペア・グループトーク―
22 交流タイムを設けるA―フリートーク―
23 列指名→挙手指名の順で指名する
24 自分の言葉で語らせる
25 教師の「分からないふり」で子どもの考えを引き出す
26 勉強が苦手な子を味方する
27 解決した子にヒントを出させる
28 他者説明を取り入れる@―正答の説明を促す―
29 他者説明を取り入れるA―誤答の説明を促す―
30 討論を取り入れる@―AとBどっちが正しい?―
31 討論を取り入れるA―AとBどっちを選ぶ?―
32 討論を取り入れるB―あなたは賛成派?反対派?―
33 当事者意識をもたせる@―あなたがもし○○なら?―
34 当事者意識をもたせるA―討論会バージョン―
35 付箋を使って話し合いを行わせる
36 ホワイトボードを使って話し合いを行わせる
Column4 グー・チョキ・パーは最高のツール
CHAPTER7 子どもがメキメキ力をつける!習熟学習編
37 ほめながら丸をつける
38 個に応じてハードルを調整する
39 学級内習熟度別学習を取り入れる
40 フラッシュ型教材で楽しく習熟を図る
41 自分の成長を可視化する
Column5 教え合い,助け合う。それが勉強
CHAPTER8 表現することが楽しくなる!表現活動編
42 模範を示して参考にさせる
43 中間発表会を設定する
44 できた作品からどんどん黒板に掲示する
45 単元の最後に交流会・展覧会を実施する
46 単元の最後に発表会を実施する
47 子ども主体で○○資料館,○○コーナーを開設させる
48 子ども主体でイベントを開催させる
Column6 「真似した」ではなく「参考にした」を合言葉に
CHAPTER9 子どもが黒板に釘付けになる!板書編
49 子どもの声を可能な限り書き残す
50 黒板に写真・図・グラフなどを積極的に配置する
51 黒板全体を図化する
52 対立型板書で話し合いを活性化させる
53 黒板にしかけをつくる@―並べて気づきを生み出す―
54 黒板にしかけをつくるA―分類して気づきを生み出す―
55 黒板を開放して自由に答えを書かせる
56 黒板を開放して自由に絵や図をかかせる
Column7 “映える”板書を目指して写真を撮り続ける
CHAPTER10 勉強がますます楽しくなる!ノート指導編
57 ノートにページ番号を打たせる
58 資料を使ったノートづくりを推奨する
59 思考ツールを使ったノートづくりを推奨する
60 ノート展覧会を開催する
61 体育科や図画工作科も専用ノートを作る
62 学習のまとめは基本的な書き方を示す
63 学習のまとめを教師のコメントでほめて励ます
64 学習のまとめを掲示する
65 単元末に1時間かけてまとめノートを作らせる
Column8 ノートを見れば授業が分かる
CHAPTER11 わくわくが止まらなくなる!ICT活用編
66 電子黒板で静止画を提示する
67 電子黒板で動画を提示する
68 電子黒板でクイズを出題する
69 1人1台端末で文書を作成させる
70 1人1台端末で発表資料を作成させる
71 1人1台端末で写真や映像を撮影させる
72 1人1台端末で映像制作を行わせる
Column9 ICTも自分自身も,日々進歩あるのみ
CHAPTER12 何度もやりたくなる!面白活動編
73 創作活動を多く取り入れる
74 教室を飛び出しての活動を仕組む
75 学校を飛び出しての活動を仕組む
76 一人ずつ生き物を飼育させる
77 ○○選手権(コンテスト)を仕組む
78 ○○バトルを仕組む
79 班対抗ゲームを仕組む
80 班別カードゲームを仕組む
81 楽しいウォーミングアップで授業に弾みをつける
Column10 身の回りは「授業のネタ」で溢れている
CHAPTER13 子どもが自分に自信をもつ!教室環境編
82 全員の作品を掲示する
83 見栄えがよくなるように掲示の仕方を工夫する
84 学級文庫を充実させる
85 教室のアイテムを充実させる
Column11 保護者目線に立って分かったこと
CHAPTER14 家でも不思議と勉強したくなる!家庭学習編
86 日記のレパートリーを示す
87 日記にゲームの要素を取り入れる
88 漢字ノートに「遊び」を取り入れる
89 自主学習ノートのパターンを示す
90 自主学習ノートコンテストを実施する
91 シールやコメントで頑張りを評価する
92 宿題に「貯金システム」を取り入れる
93 宿題なしを見返りに授業に全集中させる
Column12 宿題をやらない子はどうしてもいるもの
CHAPTER15 まだあるモチベーションUP!そのほか編
94 全体の場で声に出してほめる
95 個別にこっそりとほめる
96 教師の失敗談・苦労話で子どもを勇気づける
97 研究授業などで授業を積極的に公開する
98 研究授業などで他の先生方を積極的に巻き込む
99 参観日は子どもが活躍できる授業を意図的に仕組む
100 個人懇談で子どものことをたくさんほめる
おわりに

はじめに

 早速ですが,先生方は,以下のようなお悩みを抱えたことはないでしょうか。


・国語の授業を始めようとすると「あぁ,国語か……」,算数の授業を始めようとすると「嫌だな,算数か……」というように,教師としては非常に耳の痛い声が,毎日のように子どもたちから聞こえてくる。

・授業が始まると途端に寝る子が現れる。

・授業中,子どもたちがあくびばかりして,非常に退屈そうにしている。

・授業中,子どもの手遊びが止まらない。

・学力の低い子だけではなく,学力の高い子も同様に退屈な授業にうんざりしている。

・とにかく子どもたちの学習へのモチベーションが上がらない。

・授業が終わると,「やっと終わった……」「ああ,面白くなかった」と,再び耳の痛い話が聞こえてくる。

・上記の様子が毎日のように繰り返されるため,教師自身も毎日の授業を行うことに苦痛を感じ始めている。


 いかがでしょうか。こうした状況は,きっとどこの学校でも,日常的に起こりうることだと思います。

 本書の中でも述べていますが,若いころの私自身の学級もそうでした。モチベーションの上がらない子どもたちを前に,自分自身も日々の授業づくりへのモチベーションがどんどん失われていったことを鮮明に覚えています。

 こうした状況を打破するための方法はただ一つ。それは,教師自身が子どもたちのモチベーションを高める指導スキルを高めることに他なりません。例えば,授業の導入場面を一つとっても,その方法は多岐にわたります。「教科書の○○ページを開きなさい」という指示だけでは,子どものモチベーションを上げることが難しいと感じた場合,教科書を開かせず,写真や図などの資料のみを提示する方法が考えられます。その際,資料の一部を隠し,「ここに何が隠れていると思いますか?」と問えば,子どものモチベーションを一気に高めることもできます。まずは教師自身がこうした指導の引き出しを増やし,教材の特性に応じて,最も適切だと考えられる方法を選択することが大切です。

 本書では,課題の設定や資料提示の仕方,個人思考のさせ方,話し合い活動の進め方,さらには板書やノート指導,ICT活用など,様々な学習場面において,子どもたちのモチベーションを高める方法を100パターン整理しています。まずは本書にざっと目を通し,「これは使える!」というものをピックアップしていただき,ぜひとも日々の授業でご活用いただければと思います。本書に示した子どものモチベーションUPの指導技術が,少しでも先生方のお役に立てることを願っています!



著者紹介

有松 浩司(ありまつ こうじ)著書を検索»

1979年,広島県生まれ。2001年より教職に就く。広島県内の公立小学校教諭を経ながら,授業研究サークルを発足し,活動中。広島県内の熱意ある若手教員と共に,切磋琢磨しながら日々授業研究に励んでいる。現在は広島県竹原市立忠海学園(義務教育学校)指導教諭。主な研究教科は国語科と道徳科で,研究内容は国語教育,道徳教育,メディアリテラシー教育,ICTを活用した教育活動全般と,多岐にわたる。第31回道徳と特別活動の教育研究賞で文部科学大臣賞・最優秀賞,第68回読売教育賞で最優秀賞を受賞。

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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