自分らしくなっていく 子どもと教師との営み
−学びをひらく−

自分らしくなっていく 子どもと教師との営み−学びをひらく−

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その子らしさをとらえ続け、教師の願いを位置づけていく。

研究主題に「学びをひらく」を掲げ、研究の基盤となる「教師おこし」を理念として子ども研究を重ねた。子どもへの「とらえ」「願い」「関わり」をくり返し、子どもへの見方や感じ方を厚く広くして、その子ならではの学びを支え続けた研究の成果をまとめる。


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ISBN:
4-18-223416-2
ジャンル:
授業全般
刊行:
対象:
小学校
仕様:
A5判 160頁
状態:
絶版
出荷:
復刊次第

目次

もくじの詳細表示

発刊によせて 静岡大学教育学部長 /金井 省二
まえがき 静岡大学教育学部附属静岡小学校長 /國宗 進
第1章 学びをひらく<総論編>
第1節 研究に対する教師の姿勢
1 本校教育研究が大切にしてきた子ども観
2 子どもの学びとは,論理の変容,生き方の変容である
3 子どもと共に学び続ける教師の姿勢
第2節 子どもの学びを支える
1 子どもを「とらえる」
2 目の前の子どもから生まれた教材
3 本校の「子ども研究」を支えてきた授業記録(追究過程)
4 抽出児を追っていくことの意味
5 子どもに「関わる」教師
第2章 教師おこし編
第1節 教師おこし委員会の取り組み
1 教師おこしの基本的な考え方
(1)なぜ教師なのか
(2)教師おこしに込めてきたもの
(3)内面での自己との対話
2 教師おこし委員会の活動
第2節 子どもの姿から自らの子どもへの見方を問い直す教師「利樹君を受け止められるのか」
1 「この子さえいなければ……」
2 「彼のよさが見えていなかったのか……」
3 「利樹君がたまらなく愛おしい」
4 「この子がいたからこそ」
第3章 学びをひらく<実践編>
■実践1 その子らしく図形の見方を広げていく
『どれが三角なの……』の実践(2年 算数)
■実践2 自分への自信を深める
『こいつが自慢のスーパーマシンだ!』の実践(2年 生活科)
■実践3 つながりを感じて
『カムにとどけ! 4の1音楽物語』の実践(4年 音楽)
■実践4 自分の内にある可能性を見つめて
『こだわりのアート・ハウス』の実践(5年 図工)
■実践5 友達との思いをつなげて
『ひろって つないで アタック!』の実践(5年 体育)
■実践6 子どもたちと共に,人への接し方を見つめて
『久保田さんの生き方から 人への見方や接し方を考える』の実践(6年 社会)
■実践7 命を見つめて
『命を支える体の中ってどうなってるの?』の実践(6年 理科)
あとがき 静岡大学教育学部附属静岡小学校副校長 /杉原 久雄
研究同人

発刊によせて

 学校教育の研究は,ご存知のように,とても難しくなってきております。グローバル化の進んだ情報社会において,混沌とする現代ばかりか,見えにくい近未来も含め,人と家庭の在り様,はたまた世の様々な変化をとらえ,教育という側面から診断と適切な処方を考え出さねばならないからでしょう。塾へ行く子,ケータイを持つ子,我慢できない子,未だオトナになりきれていないと言われる親が作る現代家庭等,学校教育の環境はますます込み入ってきました。

 戦後発足した国立大の附属学校園も,その特別な教育環境を生かし,大都会にある附属学校にあっては主に各教員による個人的な教育研究が,それ以外の附属においては学校単位の統一テーマに基づく集団的研究が盛んに行われてきました。静岡小学校も半世紀に亙り,後者の形で教育研究を続けております。本校の場合,公立学校との人事交流を原則にする人的構成で,それは集団的研究にとってバトンを継ぐリレーに似た枠組みで,大変難しい条件でありますが,そのことを「伝統を守る」という格率で克服し,これまで多くの研究成果を挙げてまいりました。

 特に平成8年度からは,研究主題「学びをひらく」を掲げ,研究の基盤となる「教師おこし」を理念とし,子どもの姿,子どもを見るという視点で子ども研究を重ね,内容を形成してきました。10年にも及ぶ研鑽であるこの報告が,個別研究を通して一般性を得る,すぐれた実践の記録として,あらゆる教育の場で参考になることを期待しております。


  平成17年6月   静岡大学教育学部長 /金井 省二

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