- はじめに
- 国語編
- T 子どもの声が変わった! これぞ究極の音読指導
- 一 音読は宿題ではなく、授業時間にこそすべき
- 二 向山型音読指導で、家で読んでくる子が増えた
- 三 変化のある繰り返しで、楽しく飽きさせずに読ませる
- 四 個別評定で、うまい読み方をしようという気にさせる
- 五 音読指導が「聞く姿勢」をつけ、しっとりとした学級に
- U 子どもの事実が語る指名なし討論の魅力
- 一 「音読の回数の保障」と「問題の質の高さ」こそが討論の大前提
- 二 質の高い問題に二年生でも討論に熱中する
- 三 担任して一ヶ月の学級でも討論が起こる「定番発問」
- 四 無指名起立音読から無指名起立発表へが、討論へのメインロード
- V あかねこ漢字スキルで叶える! 漢字テスト全員百点の快挙
- 一 漢字大嫌いの子を救うあかねこ漢字スキル
- 二 これでばっちり! 百点が取れる五日間のシステム
- 三「指書き」で百点ゲット
- 四 みんなで「パフェ」百点達成パーティーを実現する
- W 作文の書けなかった子の鉛筆が動いた感動の作文の授業
- 一 「書けない」子どもの悲痛な叫び
- 二 開始三秒、「先生のポーズ」で子どもの鉛筆が動いた
- 三 短冊法で書けない子「0」
- 四 先生のポーズと短冊法で作文大好きな子を激増させる
- X 「四十八枚すべてのカードが読めた!」輪郭漢字カードの効力
- 一 体力勝負の漢字学習ではダメだ
- 二 輪郭漢字カードのキーワードはほめること
- 三 絵と字が一体化した輪郭漢字カード
- 四 輪郭漢字カードは、成功体験の連続を保障する
- 五 フラッシュカードで繰り返し、楽しく覚える
- 六 輪郭漢字カードで漢字が得意になる
- 社会編
- T 不思議発見、秘密発見の町探検
- 一 「町探検!」コールが起こる社会の時間
- 二 ウオークラリー形式でますます熱中する町探検
- 三 問題を作って解くと、ますます楽しい町探検
- 四 あると楽しい、あれば安心の町探検グッズ
- 五 町探検をステップに世界を広げる子どもたち
- 六 町探検をきっかけに専門家に育てよう
- U 子どもの意識を変える伝統工芸の学習 〜「そろばん」を誇りに思う子どもたち〜
- 一 はじめの一歩、「はてな?」を見つける力をつける
- 二 体験から話し合いへもっていくことで思考力が鍛えられる
- 三 子どもの物に対する見方が変わった
- 四 体験が子どもたちを変えた
- 算数編
- T 算数嫌いよさようなら。みんながわかる向山型算数
- 一 声に出すから手順どおりできる
- 二 苦手な概数も書き込むからできる
- U 興奮! 向山型算数の参観日
- 一 保護者も「難問」に巻き込む
- 二 難問が尊敬される子に変えた
- 三 算数の苦手な子も挑戦する!
- 四 百点を取った後も活躍の場がある
- 五 保護者だって答えが知りたい
- V あかねこ計算スキルが算数嫌いの子どもに自信を持たせた
- 一 Aさんの悲しいつぶやき
- 二 計算スキルは百点が取れないAさんの味方
- 三 計算スキルは子どもの力が伸びる絶対条件
- 四 自信を持ったAさん
- W うっとりするノートで平均点が九十点を突破した
- 一 一冊のノートとの出会いで衝撃が走る
- 二 魔法のノートを使う
- 三 算数必須アイテム三点セット
- 四 映像で必達イメージをもたせる
- 五 うっとりノートで九十点を突破した
- X 「先生、ひとりでできた!」繰り上がりのある足し算
- 一 数概念を育てる
- 二 百玉そろばんの威力
- 三 「唱える」「ほめる」「書く」を繰り返す
- 四 「赤鉛筆指導」でついにできた」
- 理科編
- T 飽きるまでものに触れさせれば子どもは伸びる
- 一 向山・小森型理科こそ子どもを伸ばす
- 二 やっぱり子どもは遊びが大好き
- 三 たった一つの課題だから子どもは追究する
- 四 次々に子どもたちから出される「確かめたいこと」
- 五 ものに触れるから実験がしたくなる
- U 継続したノート指導こそ子どもを伸ばす
- 一 基本を身につけさせる「向山式実験ノート学習法」
- 二 向山学級の実物ノートは美しい!
- 三 基本を押さえたからできた理科ノート
- 四 継続することで伸びる子どものノート
- 五 しっかりと根づいたノートの書き方
- V 子どもが伸びる理科の秘密は「自由試行」にある
- 一 事前調査で子どもたちの内部情報をつかむ
- 二 自由試行で内部情報を高める
- 三 学習課題を作る
- 四 水に溶けた砂糖はどうなったのか
- 五 自由試行を通して伸びた子どもたち
- 六 向山型理科とは
- W ずばり、実験のポイントはこれ
- 一 まず教えることは「実験道具の扱い方」
- 二 「楽しいこと」が実験の絶対条件
- 三 「子どもの眼が輝く素材」は実験成功の大動脈
- 四 大きなポイントは「飽きるまで実験させること」
- 五 何より大切「安全指導」
- 六 子どもの知的好奇心をくすぐる「ミクロ」や「マクロ」の世界への招待
- 実技教科・道徳編
- (図工)
- T 子どもたちの心を惹きつける酒井式の魔力 〜酒井式三刀流で描く「屋根の上の猫」
- 一 出会いがすべて
- 二 主役は猫
- 三 酒井式三刀流 登場
- 四 小さなアイテムで子どもたちを釘付けに
- 五 鑑賞と短冊
- U 酒井式で子どもの絵が息をする
- 一 貧弱な子どもの絵から見えてきたもの
- 二 指導しない絵からは何もうまれない
- 三 酒井式で、子どもの絵が息をする
- 四 「誰でも満足」これぞ酒井式の魅力
- (体育)
- V 全員のシュートがアップした「シュートゲーム」
- 一 知らず知らずのうちに熱中するシュートゲーム
- 二 シュートがたくさん決まる四つのポイント
- 三 バンクシュートが確率アップ最大のポイント
- 四 新たな作戦でナンバー1になる
- W リズム太鼓が生んだ奇跡、二重跳び十回以上全員クリア
- 一 一回跳んでペシャンと座り込む子どもをなんとかしたい
- 二 基礎感覚作りで子どもたちの身体にしみこませる
- 三 仕上げのリズム太鼓で全員が跳べた
- 四 しっかりリズムを体感させよ
- (道徳)
- X いじめがあるクラスの子どもたちの「心」を変えた道徳の授業
- 一 不登校といじめのあるクラスからの出発
- 二 子どもの作文と科学的事実がいじめをなくす
- 三 いじめの恐さを実感した子どもたち
- 四 子どもの心の奥底に届き、変えていくTOSS道徳
- おわりに
はじめに
教師にとって、一番の幸せは何だろうか?
少しの間、自問して頂きたい。
私は、迷うことなく「授業で子どもが伸びた時」と答える。また、「授業で子どもが変わった」と実感できれば、最高の幸せである。
本書では、TOSS島根の仲間が、それぞれの教科で「子どもが伸びたと実感した」授業について執筆している。
私が担任をしていた当時の経験を述べる。
国語では、音読が苦手な子どもが間を味わいながらしっとりと朗読ができるようになった時、漢字が苦手な子どもが百点を取った時、討論を好むようになった時、自分たちで考えた問題にいくつもの考えが書けるようになった時。
算数が嫌いだった子どもが「先生、この頃算数が好きになってきた」と言った時、なかなかテストで自分が思うような点が取れない子どもが何度も何度も書き直して「先生、初めて百点が取れた」と顔をくしゃくしゃにして喜んだ時。
歌うことが苦手で友だちの前で歌おうとしなかった子どもが、発表会の主役のオーディションを受け堂々と独唱をした時。楽器が苦手な子どもたちが、発表会で晴れ晴れとした顔で演奏した時。
跳び箱の時間は休んでばかりいた六年生の女子が、「先生にできるなら私にだって」と跳び箱で頭跳ね跳びができた時。
どれだけ仕事に行き詰まり、仕事が嫌になった時でも、このようなドラマを経験するたびに、「教師になってよかった」「法則化(TOSS)で学んでよかった」と胸が熱くなった。
TOSS島根の仲間は平成十六年末で、正会員四十一名、準会員十数名である。法則化島根の結成以来二十年になるが、これほど会員が充実したことはなかった。結成時は、吉川、(本書を執筆している)藤原 章、池田愛子を中心に十数名だった。その後は、仲間の異動や脱会・入会、そして私自身の異動や昇任等で、少ない時には実際に活動する仲間が三名だったこともある。
三年ほど前から、島根県石見部の仲間を中心に二十代の仲間が増え、会員数、例会の活動、イベント等で充実し始めた。また、向山洋一先生の指示による平成十五年春の「TOSSデー」開催以降、島根の仲間にも結束力と活動への意欲が見えてきた。
これを機に、十五年七月より、月刊サークル通信「教師の仕事」を発刊し、ほとんどの会員が原稿を執筆した。五号までは、私と編集担当者でほとんどの原稿に朱を入れ、訂正していた。その後、少しずつ読めるような原稿になり、朱を入れることが減った。それでも、タイトル、小見出し、句読点等には注文を付けている。TOSS代表の向山洋一先生には、超多忙な中でも目を通したり、有り難いコメントを頂いたりしている。
また、私どもの地道な活動に目を掛けて下さった明治図書の江部編集長(実際の肩書きは違うが、呼び慣れているので失礼ながらそのままで)からは、サークル共著を発刊する機会を頂くようになった。中でも、『勉強ができない子の指導法』全四巻(明治図書)は、会員の総力をあげて執筆させて頂くという、願ってもないチャンスだった。その後も、本書の執筆などいくつかの幸運を頂いている。
本書は、島根県出雲部の仲間が執筆し、編集は私と板倉美江が行った。しかし、途中で、吉川、板倉共に家庭の事情があり編集作業が遅れ、板倉の代わりに木色泰樹が受け持った。そのような中で完成させることができたことを、大変幸せに思う。
今回も、明治図書の江部満編集長には励ましと大変なお骨折りを頂いた。この場を借りて心より感謝する。また、いつも温かくTOSS島根の仲間を見守りご指導下さる向山洋一先生にも心より感謝する。
二〇〇五年一月五日 TOSS島根代表 /吉川 廣二
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明治図書
















