- はじめに
- 第0章 毎日全力投球しなくても、いい授業はできる!
- すべてに全力投球はやめよう
- 最悪なルーティンを回避しよう
- がちがちの準備をやめてみよう
- 3割バッターを目指して、自分に花丸をあげよう
- 肩の力を抜いて、授業を楽しもう
- 第1章 教材研究の3割マネジメント
- 自分の得手不得手を深掘りする
- 1年ごとに力を入れる教科を決める
- 指導書を最大限に活用する
- 単元のゴールを設定する
- 単元の大まかな流れを決める
- 授業設計は単元テストから逆算する
- 単元の中でも軽重をつける
- 第2章 授業準備の3割マネジメント
- 45分間の目標をはっきりさせる
- 細案よりも柔軟性を大事にする
- 「余白」をつくる
- 「課題とまとめ」で授業が決まる
- 導入を制する者が授業を制する
- 子どもの見取り方はあらかじめ決めておく
- 第3章 教材作成の3割マネジメント
- 教材は時間をかけずにつくる
- 過去の財産を今年版にアレンジする
- 教材は、逆算して必要なものだけを作成する
- 教室掲示で時間を生み出す
- ICTを積極的に活用する
- チョーク1本でも勝負できるようになる
- 第4章 授業の3割マネジメント
- 導入で空気をつくる
- 課題は子どもの言葉でつくる
- 飽きないように活動にメリハリをつける
- 即時評価でやる気アップさせる
- 誰も置いてきぼりにさせない授業を目指す
- 振り返りの積み重ねを大切にする
- 授業の出来は、授業の終わりの子どもの姿で判断する
- 自分のために授業のフィードバックをする
- 45分間で完結させる授業をつくる
- 第5章 板書の3割マネジメント
- 板書の型を決める
- 板書計画から授業をつくる
- 自分がマネしたい先生を探す
- 構造的な板書について知る
- 文字の色、大きさ、太さを工夫する
- キーワードは目立つように価値付ける
- 日々の板書を記録する
- 子どもたちの言葉や思いを板書で価値付ける
- 普段のメモから構造的に書くことを意識する
- 第6章 成績評価の3割マネジメント
- 宿題や提出物チェックに追われない仕組みをつくる
- 隙間時間を有効活用する
- テストは、子どもの熱量が高いうちに返却する
- すぐに評価→すぐに返却の癖をつける
- 自分が丸付けする必要があるか見極める
- 評価の仕方の型を決める
- おわりに
はじめに
次の日の授業準備、山のようなプリントの丸付け、行事の計画、そして保護者対応。日々の仕事内容は、多岐にわたります。
「いい先生になりたい」「もっといい授業がしたい」「子どもたちのために」という熱い思いで先生になった私たちは、気づけばいつの間にか、すべての仕事に対して「120%の力」で取り組むことが当たり前になってしまっています。
抱えているすべての授業、すべての校務に走り続けて、心と体は悲鳴を上げていないでしょうか。かつての私がまさにそうでした。
明日の授業を考えて「あれもしなきゃ」「これもしなきゃ」と時間に追われる日々。手抜きなんかしていない。全力で日々向き合っている。それなのに、「あれもできていない」「これもまだ終わっていない」と、足りないところばかり見えてくる。
自分を追い詰めるほど、皮肉なことに子どもたちの前で笑顔でいる余裕は失われていきました。目の前の子どもの成長に気づけず、ただ「こなす」だけの毎日に。
そんな限界寸前だった私がたどり着いたのが、本書のテーマである「3割授業マネジメント」という考え方です。
「3割でいいわけがない」
「手抜きだ」
そう思われるかもしれません。しかし、私が提案するのは「さぼるための手抜き」ではなく、「どこに力を入れ、どこで力を抜くか」を見極める戦略的なマネジメントです。
実は、授業も学級経営も本当に大事な「3割」のポイントさえしっかり押さえていれば、あとの7割は自然と回っていくものです。むしろ、「3割の力」で黒板の前に立っている時の方が子どもたちはのびのびと動き出し、クラスに活気が生まれることさえあります。
本書では、私が試行錯誤の末に見つけた「力の入れどころ」の見極め方や、授業をシンプルに、かつ効果的に回すための仕組みをお伝えします。がんばりすぎて燃え尽きそうなあなたが、明日から少しだけ肩の力を抜いて、子どもたちと笑い合えるように。
「本気を出すのは3割でいい」、その言葉が、あなたの明日を変えるはずです。
2026年5月 /伊藤 裕季子
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明治図書

















