中学校英語サポートBOOKS
生徒をテスト好きにする
6つのアイデア×8の原則で英語力がぐーんと伸びる!英語テストづくり&指導アイデアBOOK

中学校英語サポートBOOKS生徒をテスト好きにする6つのアイデア×8の原則で英語力がぐーんと伸びる!英語テストづくり&指導アイデアBOOK

好評2刷

インタビュー掲載中

「テストが変われば、授業は変わる」で本物の学力をつける

生徒をテスト好きにし、英語力を伸ばすためには、意図的・戦略的なテスト作成とその指導が不可欠です。「見やすい」「簡単」「使える」をコンセプトに、効果的なテストを継続して行うための原則やアイデアを多数掲載。テストを最大限活用するための必携書です。


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ファイル形式

PDF
ISBN:
978-4-18-188016-3
ジャンル:
外国語・英語
刊行:
2刷
対象:
中学校
仕様:
A5判 136頁
状態:
在庫あり
出荷:
2019年5月27日
新学習指導要領解説書籍
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Contents

もくじの詳細表示

はじめに
Chapter1 おさえておきたい テストの基礎知識
1 テストには必ず「目的」がある
2 テストは2種類に分けられる
3 テストにとって大事な2つのこと―妥当性と信頼性―
4 生徒にとって真に有益なテストにするために
5 「波及効果」で生徒の力を伸ばす
6 テストの結果は授業の結果である
Chapter2 生徒をテスト好きにする6つのアイデア
アイデア1 テストという言葉を使わない
アイデア2 定期テストの比率を下げる
アイデア3 テストのバラエティ&頻度を増やす
アイデア4 一発勝負のテストをやめる
アイデア5 加点式にして可視化する
アイデア6 予想問題をつくらせる
COLUMN 生徒が集中するテスト返却術
Chapter3 テストを劇的に変化させる8の原則
原則1 テスト作成はまずは設計図からつくる
原則2 生徒にはテスト形式を予告する
原則3 問題文はわかりやすさと簡潔さの工夫をする
原則4 ターゲットテストを分析する
原則5  問う能力は一つに絞る
原則6 問題は易→難の順番にする
原則7 余白・イラスト・フォントなどを軽視しない
原則8 配点は均一にする
COLUMN 試験監督10の心得
Chapter4 スキル別 テスト問題のワザ&アイデア
単語編
問題は白紙で楽をする
育てたい3つの能力を見極める
発音技能を問う単語テスト
つづり技能を問う単語テスト
意味理解技能を問う単語テスト
文法編
並べ替え問題の選択肢は7つまで
生徒が夢中になる間違い探し
高い「波及効果」を生む穴なし穴埋め問題
即興で質問ができる能力を育てる
余分な言葉を削除する
文法用語は問わない
リーディング編
明示的問題ではなく推論的問題で問う
3パターンの形式を使い分ける
長文問題だけがリーディング問題ではない
選択問題は3択がベスト
穴なし穴埋め問題は既習教材を使わない
英語で理解し英語で発表するパラフレーズ問題
リスニング編
聞き分けテストで発音を意識する
油断しがちな会話形式のリスニング問題
Qから始まる問題
生徒の集中を引き出すディクテーション
リスニングテストを成功させるICT活用
ライティング編
英作文は丸暗記を歓迎する
英作文は必ずフィードバックする
英作文採点方法
COLUMN スピーキングテストはどう取り入れる?
Chapter5 これだけはやってはいけない 英語テストづくりの落とし穴
1 教科書和訳問題
2 常識・背景知識で解ける問題
3 ネイティブが解けない問題
おわりに

はじめに

テストは授業・授業はテスト

 私は授業で行っている活動のほとんどを「テスト化」しています。それは,言い換えれば「本番は練習のように。練習は本番のように」という考え方と同じです。テストは授業であり,授業はテストなのです。テストと授業の境界線を限りなくなくそうという思いが私の中にあります。

 本書で紹介しているテスト問題のほとんどは,そのまま授業でも活動として使えるものばかりです。そして実際,本書で紹介しているもののほとんどを,テスト問題としてだけではなく,授業の活動として取り入れています。


「それって成績に入りますか?」

 教師には,言われて「カチン」とくる言葉がいくつかあります(笑)。そのランキングで堂々のNo.1なのが「それって成績に入りますか?」ではないでしょうか。この言葉を言われて,職員室で愚痴を言っている教師を何人見てきたでしょうか。「なに? 成績に入らないのなら,あなたはこれをやらないってこと!?」と怒っている教師を,私は何度も見てきました。私も今までに何度も,この言葉を言われたことがあります。


 しかし,私はこの言葉で腹を立てたことはありません。なぜなら,生徒が成績を気にするということは,とても当たり前のことだと思っているからです。成績を気にしない生徒というのは,自分自身をしっかりもち,夢に向かって大きく進んでいる生徒か,「やんちゃ君・さん」のどちらかでしょう。どれが良い・悪いということではなく,大多数は成績を気にしている生徒たちだということです。ですから,正直に答えればいいのです。入るのならば「入るよ」,入らないのなら「入らないよ」と。これを曖昧に返答するのは,生徒に対して無責任です。


テスト・成績が全て!?

 さて,なぜこんな2つの話を冒頭にしたかというと,「それだけ生徒は成績を気にしているんだ」ということを確認したかったからです。そして,それは生徒が「テストを気にしている」という言葉に直結するのです。極端に表現すれば「テストに支配されている」と言ってもいいかもしれません。こんなことを書くと,「生徒がテストのために勉強をするのはおかしい」「生徒をテストでしばりつけたくない」という意見が返ってきます。私もそれらの意見には賛成です。しかし,この問題を解決するには2つの視点が必要になります。私はそれを「未来視点」と「現在進行視点」と呼んでいます。


「未来視点」

 これは「テストに支配されている生徒」を,長期的に見て少しずつ変化させていくという視点です。そもそも生徒がテストばかり気にしているのは,「テストのもつ力」に,私たちの「授業の力」が負けてしまっているからです。生徒が嫌々ながらもテストのために努力するのは,それなりの見返りがあることを知っているからです。一方,私たちの授業はどうでしょうか。「一生懸命に受ければ見返りがある」と思われている授業でしょうか。この考えを常にもって,私たちは自分たちの授業をブラッシュアップしていかなければいけません。テストのもつ力に,私たちの授業の力が勝ったとき,生徒は「テストのためにがんばる!」と言わなくなるのではないでしょうか。

 もちろん,これには長期的な努力が必要です。また,生徒たちに未来を語る生徒指導,友だちとのつながりをつくる学級経営,などなど,授業だけでなく様々な方面からのアプローチが必要になります。テストに支配されない生徒を育てることはとても重要なことです。しかし,これは一朝一夕でできることではなく,また本書のコンセプトともずれるので,これ以上はここには書きません。また機会がありましたら,どこかでこの「未来視点」について本を書きたいなと思っています。


「現在進行視点」

 「未来視点」に対し,「現在進行視点」は「テストに支配されている状況」に真っ向から対立するのではなく,「じゃあ,生徒を支配しているテストを教師が支配して,生徒を正しい方向に導いてあげよう!」という考え方です。そして,これが本書のコンセプトです。

 テストが嫌いな人は多いかもしれません。しかし,多くの人はテストがあるから勉強するし,テストを通じて様々な経験をしていることも事実です。テストの賛否は本書では問いません。テストは多くの学校では「実施しなければいけないもの」であるからです。ですから,どうせ実施するなら,それが生徒のためになるものであってほしい。そのためには,もっと私たちがテストについて勉強・研究をしなければいけないのではないか。それが「現在進行視点」です。


教師はテストのシロウト!?

 テストというものの社会的影響は,とても大きいものです。高校入試があり,大学入試があり,就職試験があり,資格試験があり……。車の免許を取るのだって「テスト」です。国の動向を決める選挙であっても,テストの一種です。テストとは,私たちが生きていく社会生活の中で,大きな役割を担っています。そのテストを最も多く作成している職業は何でしょうか? それは教師です。

 しかし,私たちはテストについて専門的に学んだことがあるでしょうか?大学の教職課程ですら,テストについてはほとんど触れられていません。授業研究や授業に対する助言・指導は,教育委員会などから得ることができても,テストに関する助言や指導をいただける場合はほとんどありません。つまり,多くの教師はテストについてシロウトなのです。


テストに関する専門書はありますが……

 テストに関する専門書は多くありますが,テスト理論自体はお世辞にも「簡単」とは言いにくく,多くの教師の心を折ってきました(笑)。また,現場向けに書かれたテスト書というものも,とても少ないのが現実です。


 そこで本書では,「見やすい」「簡単」「使える」をコンセプトに,テストについての私なりの考え方と,実践例を紹介させていただきました。

 中でも,私が最も強い思いをもっているのが,


   勉強への影響


です。「波及効果」といいます。テストになると,生徒が勉強してくるという現象はありませんか? 私はその現象を利用して,生徒の力を伸ばしたい,とずっと思っていました。そして,数々の実践をしてきました。その中で,私が使えると思ったものだけを本書でご紹介させていただきます。


 本書で記されているテスト実践は,全て私が教室で実践したものです。諸先輩方から教えていただいたものに少し手を加えたものや,私オリジナルのものもありますが,共通して言えるのは私が教室で実践して「使える!」と思ったものばかりだということです。いわゆる研究であるようなデータや引用などはありません。それは私がこの本を教室実践に根づいた本として意識したからです。当たり前の提案から,斬新な提案まで様々だと思います。


 本書をきっかけに,みなさまの生徒がテストを楽しみ,力を伸ばしていくことにつながっていけば,これほどうれしいことはありません。


   /正頭 英和

著者紹介

正頭 英和(しょうとう ひでかず)著書を検索»

立命館小学校教諭。1983年,大阪府生まれ。関西外国語大学外国語学部卒業。関西大学大学院修了(外国語教育学修士)。京都市公立中学校,立命館中学校高等学校を経て現職。全国で学級づくりや授業方法・小学校英語のワークショップなどを行っている。

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
    • この商品は皆様からのご感想・ご意見を募集中です

      明治図書
    • 見開きのレイアウトが見やすく、読みやすいです。
      2018/8/2150代・高校教員
    • 英語力がぐーんと伸びる!とあるので、客観的な評価があるとさらに良かったです。
      2018/2/740代・気持ちは新米英語教師
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