- 附属小学校研究成果の刊行によせて
- まえがき
- 研究部
- 研究概要 「子ども―文化―教師」をつなぐ
- 国語科
- 第1学年の実践 ぽんぽこ日記をつくろう
- (光村図書1年下「たぬきの糸車」きしなみ作)
- 第6学年の実践 自分の物語をつくろう
- (光村図書6年「海の命」立松和平作)
- 社会科
- 第3学年の実践 工場のひみつ
- 〜K工場の牛乳づくり〜
- 算数科
- 第2学年の実践 2年3組オリジナル九九表をつくろう
- (啓林館2年「九九のきまり」)
- 第3学年の実践 分数
- 〜数の見方を育てる・広げる〜
- 理科
- 第4学年の実践 空気や水で飛ばそう
- (空気と水の性質)
- 生活科
- 第1学年の実践 あつまれ!ふゆのオノマトペ
- 〜個々の気付きの豊かな表現と交流での深まりをめざして〜
- 音楽科
- 第6学年の実践 名曲探偵になろう
- 〜教材曲『夢の世界を』〜
- 図画工作科
- 第1学年の実践 わくわくどきどきへんしんだ!
- 〜つくる喜びを見出す造形的かかわり〜
- 第3学年の実践 粘土でおはなし「あふりか天国」
- 体育科
- 第2学年の実践 コンビネーションプレーをしよう
- (ゲーム領域:キックサークルシュートゲーム)
- 道徳
- 第5学年の実践 伝統と文化を受けつぐ
- (学研 みんなのどうとく5年「もう一つの塔」)他
- 英語学習
- 第1学年の実践 かずをつかってあそぼう(0〜12)
- 〜意味(authentic messages)のやりとりを促す教材化と授業づくり〜
- あとがき
附属小学校研究成果の刊行によせて
学長 /加治佐 哲也
国立大学の附属学校には三つの役割が期待されています。すなわち,第1に大学のもつ能力や資源を活用した先導的な調査研究を推進する拠点校としての役割,第2に所在する地域の学校教育の振興と教員の資質能力の向上に資する「地域のモデル校」としての役割,第3に大学の教育実習の実施校として教員養成を担う役割を遂行することです。
本書の刊行は,第1の先導的研究を推進する役割を果たす活動の重要な一環です。本書が活用されることにより,第2の役割の地域の公立学校の振興や教員の職能向上にも寄与することになるでしょう。
兵庫教育大学附属小学校はこれまでにも先進的研究を継続的に推進してきました。「『人間として生き抜く力』を培う総合学習」,「新時代の学力形成をめざす授業づくり」,「『人間発達科』教育プログラムの研究開発」(文部科学省研究開発学校指定)などです。最近では,小学校英語活動の拠点校として文科省の研究指定を受けています。これらの研究成果はいずれも刊行されています。
今回の刊行本のテーマは,『教材の力を引き出す授業プラン〜「子ども―文化―教師」をつなぐ』です。本校は「学びをつなぐ」活動に重点的に取り組んできていますが,学びをつなぐ活動にはその背後にあってそれを支えている文化が存在します。学びをつなぐ活動を可能にする文化の特性を,カリキュラム研究や教材研究をもとに明らかにしたものです。
本書の刊行が附属小学校の一層の研究推進の契機となるとともに,各地における研究や実践に広く活用されることにより,本学附属学校の存在意義を高めるものとなることを強く希望しています。
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- 明治図書