- はじめに
 - Part1 現在完了の指導アイデア
 - 1 現在完了(継続) 肯定文
 - 2 現在完了(継続) 疑問文
 - 3 現在完了(継続) 否定文
 - 4 現在完了(経験) 疑問文
 - 5 現在完了(経験) 肯定文・否定文
 - 6 現在完了(完了) 肯定文
 - 7 現在完了(完了) 疑問文
 - 8 現在完了(完了) 否定文
 
- Part2 構文の指導アイデア
 - 9 構文 call A + B
 - 10 構文 make A + B
 - 11 構文 It ... for 〜 to
 - 12 構文 how to
 - 13 構文 so 〜 that ... / too ... to
 - 14 構文 what + 人+ to
 
- Part3 関係代名詞の指導アイデア
 - 15 関係代名詞 主格that
 - 16 関係代名詞 主格who / which
 - 17 関係代名詞 目的格that
 - 18 関係代名詞 目的格who / which
 
- Part4 現在分詞・過去分詞の指導アイデア
 - 19 現在分詞 後置修飾
 - 20 過去分詞 後置修飾
 
- Part5 間接疑問文の指導アイデア
 - 21 間接疑問文 be 動詞
 - 22 間接疑問文 一般動詞
 
- 付録@ ワークシート&カード集
 - 付録A 英文法診断シート
 - 英文法診断表
 - 英文法診断シート@
 - 英文法診断シートA
 - 英文法診断シートB
 - 英文法診断シートC
 - 英文法診断シートD
 - 英文法診断シートE
 - 英文法診断シートF
 - 英文法診断シートG
 - 英文法診断シートH
 - 英文法診断シートI
 
- 参考文献
 
- おわりに
 
はじめに
3年生を担当して先生方はどう思いますでしょうか。一番ラクなのは,私は中3だと思っています。なぜなら生徒は入試があります。そして高校入試に合格したいというモチベーションがきっとどの生徒にもあることでしょう。あるものは利用しない手はありません。
私は,『中学英語 高校入試力に挑む』という3部作(文法編,読解編,作文編)も出版していますが,入試を上手に利用すれば生徒に力がつくと考えています。
例えば,I am( )in music. の( )にはどんな語が入るでしょうか。
そうです。interested です。
では,なぜ何もヒントがないのに,interested が入ったのでしょうか。
それは,( )の前後から,interested が入ると推測したからではないでしょうか。
つまり,このような問題でも,数多くこなせば,語彙力がつきます。
同時に,表現の幅も広がります。
I like music. だけではなく,I am interested in music. を知っていれば,使う使わないに限らず,その子のもつ表現力は確実に広がるはずです。
そういう意味で,入試を上手に活用していくのが中学3年生の英語だと思います。
逆に言えば,「入試力」をつけられない授業は,中3の授業ではありません。
そういう視点も大事だと思っています。
さて,実は中3で新しく学習する文法は少ないのです。
大きな文法事項は,「現在完了」と「関係代名詞」くらいです。
その他は,「構文」や「後置修飾」「間接疑問文」くらいでしょう。
やっとのこと,まとまった表現を書かせることのできる総合的な英語力を育成する時期となるのです。
書かせて,発表させる。
そして,話させる。
今まで蓄積してきた英語力を,思う存分できる時期でもあるのです。
文法指導の原則は,「難しいことを…やさしく」です。
関係代名詞は,私が学生の頃はとても難しかったです。
2文を1文にしなさい…と言われ,数学の計算式のように問題を解いたものです。
しかし,英語は解くものではありません。
表現するものです。
そんな観点で,本書も活用いただければと思っています。
それでは,現在完了の3つの表現から,文法指導をしていきましょう。
2015年4月 /瀧沢 広人















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