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学習課題の見える化で学力アップ!驚異の板書ツール「課題ボード」入門

授業づくりサポートBOOKS学習課題の見える化で学力アップ!驚異の板書ツール「課題ボード」入門

インタビュー掲載中

授業の始めに学習課題をきちんと黒板に書いていますか?

「指導力向上」「学力向上」を全校一貫した学習スタイルで目指す中で生まれた「課題ボード」。その使い方から授業の進め方、教材研究や課題づくりまでを徹底紹介!500以上の課題例も掲示。日々の授業を変えたい、実りのある研修がしたい先生にぜひ読んでほしい1冊!


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PDF
ISBN:
978-4-18-178638-0
ジャンル:
授業全般
刊行:
対象:
小学校
仕様:
A5判 152頁
状態:
在庫僅少
出荷:
2024年5月9日

目次

もくじの詳細表示

はじめに
第1章 教師の授業力をアップする!課題ボード入門
1 課題ボード誕生秘話
(1)学力向上研修の指定を受ける
(2)何のための学力向上か
(3)私が考えた学力向上策
(4)研修の組織をつくる
(5)ノート指導・板書の統一化
(6)黒板に課題を書かない先生
(7)仕切り直し
(8)課題ボードを作る
(9)定着のための手だてT「研究通信」
(10)定着のための手だてU「ノート互見研修会」
(11)定着のための手だてV「校長の巡視」
(12)回り始めた車輪
2 課題のつくり方
(1)「課題」とは何か
(2)課題を言葉にする
(3)学習課題の類型
(4)発問型の課題について
(5)子どもよりの課題、ねらいよりの課題
(6)単元を貫く課題
(7)教科のねらいと学び方のねらいを区別する
3 課題設定能力を伸ばすワーク
(1)こんな時、どんな課題を設定しますか?
@ねらいを明確にした課題づくり
A子どもの視点を広げる課題づくり
B子どもの思考を揺さぶる課題づくり
C子どもの力を伸ばす課題づくり
(2)発問力をアップする《見開き100問》の課題づくりに挑戦
4 課題ボードの作り方
(1)課題ボードの大きさ
(2)課題ボードの材料
(3)課題ボードの作り方
(4)課題の文字を書く水性ペン
(5)課題ボードを使いやすくするもう一工夫!
第2章 子どもの学力がアップする!課題例&課題ボードの授業・教材研究
1 授業ですぐに使える教科別課題例401
(1)国語科の課題例103
@音読の課題例
A漢字の課題例
B「読むこと (物語文)」の課題例
C「読むこと (説明文)」の課題例
D「書くこと」の課題例
E「話すこと・聞くこと」の課題例
(2)社会科の課題例70
@3・4年の課題例
A5年の課題例
B6年の課題例
(3)算数科の課題例26
@1年の課題例
A2年の課題例
B3年の課題例
C4年の課題例
D5年の課題例
E6年の課題例
(4)理科の課題例80
@3年の課題例
A4年の課題例
B5年の課題例
C6年の課題例
(5)生活科の課題例33
(6)音楽科の課題例24
(7)図画工作科の課題例21
(8)体育科の課題例21
(9)道徳の課題例14
@主題型の課題例
A発問型の課題例
(10)番外編:テスト・自主学習指導などの課題例9
2 課題ボードを使った授業の導入・展開・評価
(1)課題ボードを使った導入 (T型)
(2)課題ボードを使った導入 (U型)
(3)課題ボードを使った授業の学習活動
@「本物・体験」視点の学習活動
A「大きく考える」視点の学習活動
B話合い活動の工夫
(4)課題ボードを使った授業の終末=評価
(5)課題ボードとノート指導
3 課題ボードに対応した教材研究
(1)教科書でねらいを確かめる
(2)教科書会社の発行する指導書を読む
(3)学習指導要領でねらいを確かめる
(4)遠くを見る目をもつ
4 課題ボードを軸としたOJT
(1)若手を育てる「学年OJT」
@課題を教える
Aゴールを示す
B会話で進めるOJT
(2)学校リーダーによるOJT
@授業の開始時間を守る
A課題ボードを使っているか確認する
B子どもが全員、課題を書いているか確かめる
C課題と学習活動が一致しているか確かめる
おわりに

はじめに

 あなたは授業が始まった時に学習課題を黒板に書きますか?

 あなたの同僚はどうですか?


 全国学力・学習状況調査では,質問紙に次のような問いがあります。


 ・授業のはじめに目標(めあて・ねらい)が示されていたと思う。(児童用)

 ・授業の冒頭で目標(めあて・ねらい)を児童に示す活動を計画的に取り入れている。(学校用)


 つまり,授業の初めには「この時間に何をどこまで学習するのか」「どのような構えで学習するのか」を教師が示しているかが問われているのです。


 あなたは学習課題を赤や青の線で囲っていますか? 同僚はどうですか?

 あなたとあなたの同僚の「学習課題」のとらえ方は同じですか?

 これらは違っていていいのですか? 揃っていた方がいいのですか?


 本書で紹介する「課題ボード」とは,長さ100cm×20cmの白色マグネットシートの周囲を赤で囲んだものです。教師はこれを黒板に貼り,本時の学習課題を水性マーカーで記入します。これは,「指導力向上」「学力向上」を目指す研修を進める中で生まれたツールです。

 私の勤務する学校では,課題ボードを取り入れてから3年が経過しようとしています。3〜6年生が行う県の学力調査の結果は徐々に向上しており,3年前は県の平均を下回っていたのが,1年でほぼ追い付き,2年目には上回り,今では6点近くの差をつけています。もちろん,これは職員の日々の努力の賜物であり,「課題ボード=学力向上」と考えるのは早計ですが,子どもたちに安定した学びを提供する役割は十分に果たしていると思います。

 本書には,この課題ボードの使い方や授業の進め方,教材研究や課題づくり,若手を育てるための学校リーダーによるOJTの方法等が示してあります。

 これによって,子どもの学力の向上を保証するための教師の指導力の基礎をつくり,全校一貫した学習のスタイルをつくることができます。自分一人で取り組んでもいいですが,全校で取り組むことで,ゆっくりだけど力強い流れが生まれます。また,課題づくりに慣れていない若手の教師のために500以上の課題例を示しました。


 こんな方に読んでいただきたいと思います。

 ・授業の基礎の基礎の力をつけたい若手の先生

 ・若手の力を伸ばす手助けをしたい学年主任等のベテラン

 ・校内の学力向上に取り組んでいる研究リーダーや学校リーダー

 ・実りのある研修がしたいと考える研究リーダー

 ・校内全体の授業力向上に取り組みたいと考える学校リーダー


 そんな方の手元に届き,何かのお役に立てていただければこれ以上の喜びはありません。


これが「課題ボード」!(写真省略)

深緑の黒板に白地・赤枠の課題ボードは本時の学習課題を明確に示します。


   2014年10月 /能澤 英樹

著者紹介

能澤 英樹(のざわ ひでき)著書を検索»

1964年愛知県生まれ。

兵庫教育大学大学院学校教育研究科修士課程修了。

富山県魚津市で25年間小学校に勤務。

現在,魚津市立本江小学校教諭。

20代から教育技術の法則化運動に参加し,サークルを運営するなど,基礎的な技術の向上に努めてきた。サークル解散後も,自主的に勉強会や研究大会に足を運び,教師としての基礎を積み上げた。

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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      明治図書
    • めったにない、題名に興味を持った!
      2016/8/1320代・小学校教員
    • これぐらい丁寧に取り組まないと、意思統一はできないのだなあと思いつつ読ませていただきました。参考になります。
      2015/7/2050代・小学校教員
読者アンケート回答でもれなく300円分のクーポンプレゼント!

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