中学校社会科 授業を変える課題提示と発問の工夫45

中学校社会科 授業を変える課題提示と発問の工夫45

好評4刷

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学習課題と発問を通して社会科授業の本質に切り込む!

授業の展開を貫き支える柱、学習課題。授業を展開する舵、発問。課題提示の仕方や発問の表現の仕方に留まらず、一連の指導の流れの中でそれらをとらえ、授業そのものの工夫改善を提案。生徒が追究したくなる課題、答えたくなる発問が具体的な授業事例を通してわかる!


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PDF
ISBN:
978-4-18-174418-2
ジャンル:
社会
刊行:
4刷
対象:
中学校
仕様:
A5判 144頁
状態:
在庫あり
出荷:
2018年1月19日
『新学習指導要領の展開』
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Contents

もくじの詳細表示

はじめに
1 毎日の社会科授業の課題提示と発問を考える
1 社会科授業と「課題提示」「発問」
2 課題提示のポイント
3 学習指導と発問
4 学習指導と評価
2 授業を変える課題提示と発問の工夫45
地理的分野
地球儀と地図を比較させながら世界の地域構成をとらえさせる
(世界の様々な地域 世界の地域構成)[課題]
評価の工夫@ パフォーマンステストを取り入れる
国旗を手がかりに世界の国々をとらえさせる
(世界の様々な地域 世界の地域構成)[発問]
単元を貫く課題を設けて世界各地の人々の生活と環境の多様性をとらえさせる
(世界の様々な地域 世界各地の人々の生活と環境)[単元]
統計資料を読み取らせてアジア州の地域的特色に着目させる
(世界の様々な地域 世界の諸地域)[発問]
主題を設定してヨーロッパ州の地域的特色を追究させる
(世界の様々な地域 世界の諸地域)[単元]
多面的・多角的にアマゾンの開発と熱帯林の保全についてとらえさせる
(世界の様々な地域 世界の諸地域)[発問]
地図で位置を示しながら追究したことを発表させる
(世界の様々な地域 世界の様々な地域の調査)[発問]
クイズ形式の導入から課題を提示して生徒の興味・関心を高める
(日本の様々な地域 日本の地域構成)[課題]
風景とグラフを結び付けて世界の大まかな気候の特色をとらえさせる
(日本の様々な地域 世界と比べた日本の地域的特色)[発問]
新聞の見出しを提示して実際に起きている自然災害に着目させる
(日本の様々な地域 世界と比べた日本の地域的特色)[課題]
日本各地の地域的特色と地域間の結び付きを大まかにとらえさせる
(日本の様々な地域 世界と比べた日本の地域的特色)[課題]
地図や空中写真を活用して地理的事象をとらえさせる
(日本の様々な地域 日本の諸地域)[発問]
評価の工夫A 評価の重点化を図る
地域を細分して中部地方の地域的特色をとらえさせる
(日本の様々な地域 日本の諸地域)[発問]
国際化,情報化といった社会の動きと関連付けて地域的特色をとらえさせる
(日本の様々な地域 日本の諸地域)[発問]
動態地誌的な学習展開を工夫して地域的特色を追究させる
(日本の様々な地域 日本の諸地域)[単元]
評価の工夫B 生徒の思考を可視化する工夫
野外観察で身近な地域の地理的事象をとらえさせる
(日本の様々な地域 身近な地域の調査)[発問]
歴史的分野
作業的な学習を通して年代の表し方や時代区分についてとらえさせる
(歴史のとらえ方)[発問]
中世と近世を比較してそれぞれの時代の特色をとらえさせる
(歴史のとらえ方)[課題]
様々な資料を関連付けて古代国家が形成されていったことをとらえさせる
(古代までの日本)[課題]
古墳時代の遺物模型を利用して当時の人々の様子をとらえさせる
(古代までの日本)[発問]
評価の工夫C ショー・アンド・テル(show and tell)
貴族の食事を手がかりにして租調庸のしくみと農民のくらしをとらえさせる
(古代までの日本)[課題]
系図から読み取ったことを基に藤原氏が権力を握った理由をとらえさせる
(古代までの日本)[発問]
御家人の立場に立って時代の変化に対する武士たちの動きをとらえさせる
(中世の日本)[発問]
身近な地域の歴史を調べる活動を単元に組み込み,下剋上の広がりをとらえさせる
(中世の日本(歴史のとらえ方))[発問]
博物館のwebページを利用して絵画資料を読み取らせる
(近世の日本)[発問]
ヨーロッパ人の来航と関連付けて信長・秀吉の統一事業をまとめさせる
(近世の日本)[発問]
評価の工夫D ポスターなどの表現に対する評価
大名,農民,貿易とキリスト教の統制に着目して江戸幕府の政治の特色を理解させる
(近世の日本)[単元]
幕府の財政難に対する徳川吉宗の改革を予想させる
(近世の日本)[発問]
新政府に不満をもつ人々の立場に立って自由民権運動の動きをとらえさせる
(近代の日本と世界)[課題]
評価の工夫E 思考をとらえるワークシートの工夫
オーストラリアと比較して第一次世界大戦に対する日本の動きに関心をもたせる
(近代の日本と世界)[課題]
世界恐慌に対する欧米諸国の動きを調べそれを基に日本の動きを推測させる
(近代の日本と世界)[単元]
統計グラフを読み取らせて戦後の民主改革による社会の変化をとらえさせる
(現代の日本と世界)[発問]
冷戦を踏まえて日本の独立回復と国際社会への復帰をとらえさせる
(現代の日本と世界)[発問]
公民的分野
聞き取り調査を通して社会生活の変化に着目させ現代社会の特色をとらえさせる
(私たちと現代社会 私たちが生きる現代社会と文化)[課題]
評価の工夫F ペーパーテストで学習活動を再現する
対立と合意,効率と公正について考える場面設定を工夫する
(私たちと現代社会 現代社会をとらえる見方や考え方)[課題]
合意を目指す鍵となる意見に着目させ,対立と合意,効率と公正について考えさせる
(私たちと現代社会 現代社会をとらえる見方や考え方)[発問]
生徒の常識を揺さぶる教材を工夫し,興味・関心を高める
(私たちと経済 市場の働きと経済)[発問]
身の回りの具体例と結び付けて生徒の興味・関心を引き出し,とらえさせる
(私たちと経済 市場の働きと経済)[発問]
折り込み広告を比較して,消費者の権利や保護について考えさせる
(私たちと経済 国民の生活と政府の役割)[課題]
評価の工夫G 考察したことを文章記述で表現させる
統計資料から読み取ったことを関連付けて少子高齢化が財政に与える影響を考えさせる
(私たちと経済 国民の生活と政府の役割)[発問]
社会の変化に着目させ本時の学習課題をとらえさせる
(私たちと政治 人間の尊重と日本国憲法の基本的原則)[課題]
4つのモデルの比較を通して議会制民主主義について考えさせる
(私たちと政治 民主政治と政治参加)[発問]
模擬裁判を通して,裁判と人権の保障についてとらえさせる
(私たちと政治 民主政治と政治参加)[課題]
身近な地域に着目して地方自治の学習の単元構成を工夫する
(私たちと政治 民主政治と政治参加)[単元]
評価の工夫H 評価規準から具体的な生徒の姿を設定し,評価に活用する
2つの中項目を関連付けて国際社会の諸課題を探究させる
(私たちと国際社会の諸課題 世界平和と人類の福祉の増大)[単元]
参考文献

はじめに

 授業設計に際し,私が一番に悩むことは「課題の設定」です。学習目標の達成に結び付く内容で,生徒が追究できる,しかも追究したくなる課題の設定に日々苦労しています。

 実際の授業を展開するうえで悩むことは「発問」です。教師は,発問や指示,説明を投げかけて授業を展開させていきます。したがって,発問や指示,説明の良し悪しが授業を左右することになります。

 私は以前に,板書の工夫に焦点を当てつつ,その背景にある授業展開や指導法など授業の工夫改善について考え,実践事例をまとめてみました(拙著『中学校社会科 授業を変える板書の工夫45』(明治図書))。今回は,上述の課題意識を踏まえ,課題提示と発問の工夫に焦点を当てて,授業の工夫改善について検討できればと考えたものです。


 学習課題は,授業の展開を貫き支える柱であり,学習課題の設定が授業設計の要となります。課題提示の工夫は,生徒の学習意欲を引き出し授業に引き込むための教師のしかけと言えます。

 発問は,授業を展開する舵であり,生徒の思考を揺さぶったり,焦点化したりしながら生徒の思考を練り上げ理解へと導くための教師の働きかけと言えます。

 ここで,課題提示や発問の工夫を一連の学習指導の流れの中で考えるならば,単に課題提示の仕方や発問の表現の仕方にとどまらず,授業そのものの工夫改善につながるものととらえることができます。本書では,課題提示や発問の工夫に焦点を当てつつも,それにつながる教材開発,授業展開,学習指導法の工夫やアイデアについても提案できればと考えました。

 第1章では,課題提示のポイントや学習指導と発問についての考えを述べています。第2章では,実践事例として,地理的分野16,歴史的分野17,公民的分野12,の計45本を掲載しています。実践をまとめるに当たり,なるべく学習指導要領の位置付けや学習のねらい,授業展開における教師の発問と生徒の応答を示すよう心がけました。これは,授業が教師の発問や指示,説明によって展開しており,課題提示や発問の意図や授業展開のイメージを具体的に再現できればと考えたからです。また,評価方法の工夫について,いくつかの事例をコラムとして述べることとしました。これは,学習指導を考えるうえで,課題設定から評価までを一体的に考えることが大切だと考えたからです。


 いずれの実践事例も,どのように授業を展開すればよいのか試行錯誤する中でまとめたものであり,まだまだ改善すべき点が多いと思います。にもかかわらず,ここに提案させていただくことにしたのは,互いの実践の成果と課題について情報を発信し,多くの先生方と共有することが,授業改善の方策を考えるうえで意味があると考えたからです。この点で,本書が少しでもお役に立つことができれば幸いです。

 本書の出版に当たりましては,明治図書出版の矢口郁雄氏に大変お世話になりました。ここに厚く御礼申し上げます。


  2015年1月   /青柳 慎一

著者紹介

青柳 慎一(あおやぎ しんいち)著書を検索»

1963年 東京都生まれ

埼玉県公立小学校,中学校,埼玉大学教育学部附属中学校に勤務し,現在久喜市立太東中学校教諭

中学校学習指導要領解説社会編作成協力者

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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      明治図書
    • アイデア集ということだけでの書籍ではなく,達成すべき目標や指導し習得させるべき内容及び効果的な活用のさせ方もわかりやすく書かれてある。
      2016/6/540代・教委
    • 発問づくりや課題提示の工夫について実例を交えて紹介されていていて使いやすく、わかりやすかった。
      2015/12/320代社会科教諭
    • 社会科の基本を学ぶことができる本。発問の工夫は中学校教師にとって必須の技である。
      2015/6/1950代・小学校管理職
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