ICTを活用した学び合い授業アイデアBOOK

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ICTを無理なく活用できる学び合い授業のアイデア満載!

ICT機器や各種のデジタル教材を活用した授業は、学校現場に着実に浸透しつつある。タブレットPCや校内LANを駆使した学び合い(協働学習)を中心に、ICTを無理なく日常的に活用することができる各教科の授業アイデアを、実践事例形式で多数紹介!


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ISBN:
978-4-18-173435-0
ジャンル:
授業全般
刊行:
2刷
対象:
中学校
仕様:
A5判 144頁
状態:
絶版
出荷:
復刊次第

もくじ

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はじめに
監修にあたって
1章 ICTを使って育てたい力とできること
1 ICTを使って育てたい力
2 ICTを使ってできること
3 タブレットPCを使ってできること
4 書画カメラを使ってできること
5 電子黒板を使ってできること
6 デジタルカメラを使ってできること
7 ビデオカメラを使ってできること
8 デジタル教科書を使ってできること
Column ネットワークのトラブル
2章 ICTを活用した授業実践例
国語科
タブレットPCを使って段落構成を考えよう
1年 「流氷と私たちの暮らし」
筆の使い方や動きをよく見て、行書で書こう
1年 書写「温故知新」
文を文節・単語に区切ってみよう
1年 言葉の単位
登場人物の心情についてグループで話し合い発表しよう
2年 「字のない葉書」
魅力を感じた表現方法をみんなに伝えよう
3年 「古今和歌集」
社会科
ICTを活用してアメリカ合衆国の影響力を考えよう
1年 世界の諸地域(北アメリカ)
ICTで中部地方の産業について調べたことを発表しよう
2年 日本の諸地域(中部地方)
集めた資料を使って討論し、自分の意見を発表しよう
2年 日本の諸地域(関東地方)
ICTを使って同じ品物なのに値段が違う理由を考えよう
3年 消費生活を支える流通
数学科
図形を操作し、4点からの距離が最も短い場所を探そう
1年 平面図形
情報収集ソフトを用いて、自分の考えをみんなに伝えよう
1年 文字の式
デジタル教科書を使って、立体の仲間分けをしよう
1年 空間図形
三角形の頂点を移動させて、三角形の性質を調べよう
2年 図形の性質と証明
図形作成ソフトを使って、角の関係を式に表そう
2年 一次関数
線分の位置を動かして、等しい線分の比を見つけよう
3年 図形と相似
理科
ノートPCに実験結果を集めてグラフをつくろう
1年 水溶液
タブレットPCを顕微鏡にして観察しよう
1年 植物の生活と種類
画像を基に天気の変化する様子を考えよう
2年 気象のしくみと天気の変化
様々な情報から生態系が崩れた理由を考えよう
3年 自然界のつり合い
天文アプリを使って星や夏の星座の様子をとらえよう
3年 地球と宇宙
音楽科
自分たちの歌の録音を振り返り、よりよい合唱にしよう
3年 混声三部合唱「信じる」
美術科
ICTを使って美の法則を見つけよう
1年 デザイン「色の不思議を探ろう」
友だちの視点を参考にして、考えを深めよう
2年 ゲルニカ、明日への願い
保健体育科
模範的なフォームと自分のフォームを比較して泳ぎを修正しよう
2年 水泳
映像で振り返りながら二段の技を極めよう
2年 武道(剣道)
映像を比較しながらよりよい動きを目指そう
2年 球技(バレーボール)
ICTを使って自分のフォームをよりよいものにしよう
3年 球技(卓球)
技術・家庭科
ICTを使ってシャープペンシルの芯が出る仕組みを探ろう
1年 技術を見つけよう
示範動画を見て「のこぎりびき」の名人になろう
1年 木工作品の製作
体験とICTで健康に食べることについて考えよう
1年 健康と食生活
動画を参考にして「まつり縫い」ができるようになろう
2年 衣服の補修
英語科
タブレットPCを使って人についてたずねる表現を理解しよう
1年 サンフランシスコの学校
タブレットPCを使って電話を取り次ぐ表現を覚えよう
2年 電話での応答
翻訳サイトを使って、正しい英文を書こう
3年 岡崎の偉人を紹介しよう
ICTを使ってスピーチの練習をしよう
3年 Speechをつくって発表しよう
特別支援
タブレットPCを使って動物の並び方を調べよう
数学 数に親しむ
タブレットPCでステッチビーズストラップをつくろう
作業 ビーズストラップをつくろう
お絵かきソフトで絵手紙を描こう
作業 パソコンで絵を描こう
写真画像を提示し様子が伝わる文をつくろう
国語 分かりやすく伝えよう
Column 情報モラル
3章 ICT機器の保守管理
1 タブレットPCの保管方法
2 タブレットPCの充電方法
3 ICT機器の教室保管
4 無線LANの設定
5 タブレットPCのカバー
Column 機器の破損とOS更新のトラブル

はじめに

 現在、教師が挑戦しなければならないことの1つに、ICTの活用があげられる。新しい知識・情報・技術が、あらゆる領域で飛躍的に重要性を増す社会が到来し、グローバル化が進展する中で、どこの国の人とも対話をし、個性を発揮しながら協働していくことが求められる時代となった。このような状況下で子どもたちに21世紀を生き抜く力をはぐくむためには、教育におけるICTの活用は不可欠になっている。

 教師が学習内容や子どもの発達段階を考えてデジタル教材を導入したり、子どもがノートPCやタブレットPC等の情報端末、デジタル機器や校内LANを駆使して個別学習や班学習、協働学習を展開したりしていく。こうした新しい授業の創造が、子どもの「生きる力」を育てるのである。

 ただし、授業でのICT活用の目的は、ICTの使い方を習得させることではなく、授業を改善して子どもの学力向上を図ることであることを強調したい。つまり、各教科の授業のねらいに迫るための手段としてICTを選択し活用することで、より分かりやすい授業をつくることが要諦なのである。

 他方、ICT環境の充実が課題となる。本校も機器や教材の不足には悩んでいる。今後、文科省と総務省が連携して行った「学びのイノベーション事業」等の成果がすべての学校に波及し、ICT環境の充実が急速に進むことを期待している。

 今回、本校は文部科学省や岡崎市教育委員会の研究委嘱、パナソニック教育財団の研究助成などに積極的に挑戦し、実践研究に取り組んだ。そしてここに、情報端末やデジタル機器、各種のデジタル教材の効果的・効率的な活用法を工夫することで、「新たな学び」を実現しながら実践事例を蓄積することができた。

 内容的には不十分ではあるが、ICT活用の地道な実践事例として公表していくことにした。この事例集が、ICT活用の充実に取り組もうとしている教職員や学校にとって参考になれば幸いである。


  2014年10月   愛知県岡崎市立葵中学校長 /内田 義和

著者紹介

豊田 充崇(とよだ みちたか)著書を検索»

和歌山大学教育学部准教授

和歌山大学教育学部卒・同大学院教育学研究科修了。1997年4月より5年間公立中学校で情報教育に関する実践的研究を行う。2002年和歌山大学教育学部附属教育実践総合センター講師採用。2006年同准教授。文部科学省「情報活用能力調査に関する協力者会議」委員等。

愛知県岡崎市立葵中学校授業研究部(あいちけんおかざきしりつあおいちゅうがっこうじゅぎょうけんきゅうぶ)著書を検索»

岡崎市(約380000人)の中心部に位置し、徳川家康公ゆかりの史跡を学区に有する。校名の「葵」もこれらを由来としている。

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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