- はじめに
- T 2002年の時代を読む
- 1 学校教育変革時代
- 2 情報氾濫時代の学校教育
- 3 「総合的な学習の時間」の出現で何が変わるか
- 4 地域に開かれた特色ある学校づくり
- 5 教師の資質が問われる時代
- 6 学区域の弾力化で何が変わる
- U 新教育課程編成に向けて
- 1 学校の特色に何を据えるか
- 2 弾力的運用における指導時間
- 3 時間割が大きく変わる
- 4 子供の生活時間の変容
- 5 地域の教育力が問われる
- 6 家庭教育の充実に向けて
- 7 「総合的な学習の時間」をどう組むか
- 8 ティーム・ティーチングの推進
- 9 完全学校週5日制にどう対応するか
- 10 生活指導の充実が問われる
- V 学校運営モデル26
- 1 午前中5時間授業
- 2 連続する学習時間
- 3 チャイムのない学校
- 4 15分学習法
- 5 30分学習法
- 6 ティーム・ティーチング@ 学年ティーム・ティーチングの定着
- 7 ティーム・ティーチングA ティーム・ティーチングの日常化
- 8 ティーム・ティーチングB ティーム・ティーチングの時間割の工夫
- 9 「総合的な学習の時間」@ 「総合的な学習の時間」の推進
- 10 「総合的な学習の時間」A 「総合的な学習の時間」 国際理解編
- 11 「総合的な学習の時間」B 「総合的な学習の時間」 情報編
- 12 「総合的な学習の時間」C 「総合的な学習の時間」 環境教育編
- 13 「総合的な学習の時間」D 「総合的な学習の時間」 福祉教育編
- 14 「総合的な学習の時間」E 「総合的な学習の時間」 ボランティア編
- 15 交換授業の定着
- 16 クロスカリキュラムの定着
- 17 地域施設と一体となった学習の定着
- 18 時間割@ 週時程の工夫
- 19 時間割A 時間割の工夫
- 20 時間割B 週時程と時間割(週27単位時間)
- 21 時間割C 週時程と時間割の実際
- 22 コンピュータ教育の定着
- 23 ディベートによる討議法の導入
- 24 地域重視型のクラブ活動の展開
- 25 選択型学習の定着
- 26 学校における文字環境の改善
- [付録1]学校教育法施行規則(抄) 第2章 小学校 第2節 教科
- [付録2]小学校学習指導要領 第1章 総則
はじめに
2002年からの新教育課程の編成に向けて,各学校では,特色ある教育活動をどのように組むか,「総合的な学習の時間」の設定により,国際理解,情報,環境,福祉・健康などの内容構成に重点を置いて意図的・計画的に進めていくにはどのようにすればよいか,ティーム・ティーチングによる指導方法の改善がどのように推進しているか,などが大きな課題となっている。この時期に,教育課程審議会の答申にひきつづき,新学習指導要領も告示され,2002年からの新たな方向性が明確になった。
各学校では,様々な教育課題に対して年次を考えて,学校教育への改善として取り組んできている。そして,3年後の新教育課程の編成に向けて取り組んでいくためには,各学校が学校の特色に何を据えていくかを考え,新たな方向性に向けて一歩を進めていかなければならない時期にきている。
本書は,中央教育審議会,教育課程審議会の答申,新学習指導要領の告示を受けて,これからの学校教育の在り方をどのように捉え,どのような特色ある学校にしていくかを,具体的な学校運営モデルに沿って,年次計画,具体的な教務の在り方等を含めたものを提示した。
T 2002年の時代を読む
U 新教育課程編成に向けて
V 学校運営モデル26
ここに掲載した内容は,学校教育を大きく転換していくための基礎的なものになっている。そして,「総合的な学習の時間」をどのように内容構成するかによって,子供を中心とした一週間の学校生活そのものを大きく変えることも可能となる。
本書は,学校運営を進めていくために必要なことを網羅し,一歩先に目を向けた教育課程の編成,教育活動の変革,指導方法の改善,週時程の見直しを前提とした内容によって,少しでも学校教育を再構築していく具体的な手立てとして参考にしていただければ幸いである。
本書刊行にあたって,写真の提供をいただきました荒川区立第三日暮里小学校並びに,明治図書の石塚嘉典様に感謝申し上げまして,お礼といたします。
平成11年3月 著 者
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- 明治図書