大人も子どももみんなで支え合う 令和の生徒指導

大人も子どももみんなで支え合う 令和の生徒指導

近日刊行予定

教員だけ、生徒だけ、ではない「全員主体」の学校づくり

令和の現在でも、中学校ではいまだに教員の犠牲を前提とした生徒指導が広く行われている一方、画一的、抑圧的な指導も根強く残っています。そのような持続可能性の低い生徒指導を脱し、教員も生徒も「みんなで支え合う」、新しい学校づくりの具体的な方法を提案します。


紙版価格: 2,156円(税込)

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ISBN:
978-4-18-167415-1
ジャンル:
生活・生徒・進路指導
刊行:
対象:
中学校
仕様:
四六判 208頁
状態:
近日刊行
出荷:
2025年6月2日

もくじ

もくじの詳細表示

はじめに
第1章 大人も子どももみんなで支え合う令和の生徒指導のマインドセット
私たちはすごい! 胸を張って前に進もう
教職前夜の初心に帰る
「私」と「名前」を取り戻す
強がらなくても大丈夫
整えなくても大丈夫
合わせなくても大丈夫
キラキラじゃなくても大丈夫
自分を知り、受け止める
日々への感謝、ありがとう
[知っておきたい令和の生徒指導のキーワード]@発達支持的生徒指導
[Column]私たちは1人じゃない
第2章 大人も子どももみんなで支え合う令和の生徒指導の基本スキル
「最新学習歴」を教員自身が更新し続ける
相手が大人でも子どもでも、対等、親切に接する
遮らずに、最後の「。」まで聴く
環境を調整する
解決志向でアプローチする
肯定的ストロークの習慣をつける
アセスメント=適切な見立てを行う@ BPSモデルとストレングスモデル
アセスメント=適切な見立てを行うA 応用行動分析(前編)
アセスメント=適切な見立てを行うB 応用行動分析(後編)
積極的に休み、リラックスする
[知っておきたい令和の生徒指導のキーワード]Aこども基本法
[Column]子どもが来なければいいのに
第3章 令和の生徒指導のチーム・風土づくり
生徒指導のグランドデザインを描く
「しないこと」こそ話し合う
「時・場・礼」に率先垂範で取り組む
「できるけれど、あえてやらない」という選択肢をもつ
教員の犠牲を前提とした指導を行わない
ラグビースタイルで指導を行う@
ラグビースタイルで指導を行うA
「過去問」を見直し、リハーサルをする
トラブルとクレームを意思確認の好機と捉える
過剰な連携、報連相を求めない
非言語コミュニケーションの影響力を意識する
チームを「つくる」のではなく、チームに「なっていく」
子ども主体で校則を見直す
「美点凝視」で温かく支え合う学校風土をつくる@
「美点凝視」で温かく支え合う学校風土をつくるA
[知っておきたい令和の生徒指導のキーワード]Bウェルビーイング
[Column]多様性のフレーム
第4章 大人も子どもも学び合う「全員主体」の授業づくり
「守」自分の「日ごろの授業」を見返す
「破」正解ではなく納得解・創造解を生み出す
「離」自分らしく学び続ける
子どもたちの歴史を知る
支え合って生きていく
[知っておきたい令和の生徒指導のキーワード]C教育DX
[Column]子どもたちに教員として育ててもらう
おわりに

はじめに

 はじめまして、奈良県の公立中学校で社会科教員をさせていただいている、栗山泰幸(くりやまひろゆき)と申します。

 「『やすゆき』じゃなく、『ひろゆき』?」って思いましたよね。そうなんです「泰幸」と書いて「ひろゆき」と読む、ちょっと珍しい名前なのです。

 少し自己紹介させていただきます。私はこれまで中学校の社会科教員として、奈良県公立中学校講師、大阪府公立中学校教諭、奈良県公立中学校教諭と20年間勤務してきました。その多くの期間を生徒指導の担当として過ごし、現在勤務する学校では2019年度から4年間、生徒指導主事を務めてさせていただきました。

 この期間に生徒の皆さんと進めた取組は、東洋経済オンラインの「髪型や服装『古い校則廃止』後に学校で起きたこと」という記事で詳しくご紹介いただいていますので、目を通してくださるとうれしいです。このときの生徒会長は現在、奈良県初の子ども若者委員として、高校生の立場で県の「こども・子育て支援推進会議」に参加されています。

 生徒指導主事4年間の任期を終えた2023年からは、奈良教育大学大学院(専門職学位課程)に現職派遣教員として出向させていただき、学校心理学研究室で発達支持的生徒指導に関する実践的研究を進めてきました。

 また、これまでに日本心理学会認定心理士、公認心理師、臨床発達心理士、日本スクールカウンセリング推進協議会ガイダンスカウンセラー(以上取得年順)などの資格を取得し、少しでも子どもたちや一緒に働く皆さんの支えになりたいと考えてきました。

 でも、それは私の思い上がりでした。結局、子どもたちや一緒に働く皆さんに支えてもらっていたのは私自身でした。そこでこの本では、これまでお世話になった子どもたちをはじめとするすべての方々に恩返しをするつもりで、子どもたちやまわりの皆さんから教わってきたことを、自分なりにまとめることにしました。

 ただ、せっかくの機会ですので、だれにも忖度せず、正直な思いを書いていきます。それが全国の子どもたちや教職員の皆さんを、わずかにでも照らす光になれば幸いです。


   /泰幸と書いて「ひろゆき」の栗山泰幸

著者紹介

栗山 泰幸(くりやま ひろゆき)著書を検索»

1981年生まれ、奈良県公立中学校教諭、奈良教育大学大学院修了、教職修士(専門職)。公認心理師、臨床発達心理士、日本スクールカウンセリング推進協議会ガイダンスカウンセラー。

2019年度より4年間、生徒指導主事を務め、奈良県中学校生徒指導研究会研究委員、奈良市中学校生徒指導連絡協議会幹事を兼任。この期間に取り組んだ発達支持的生徒指導について実践的研究を進め、日本生徒指導学会大会で口頭発表を行った。

社会科学習を通したアクティブラーナーの育成(2017)、発達支持的生徒指導の具体的実践についての研究(2024)で2度の日教弘教育賞受賞。奈良教育大学学長より奨励賞受賞(2025)。

2025年4月からは名古屋大学大学院教育発達科学研究科博士後期課程に在籍し、奈良県公立中学校で勤務しながら研究を続けている。モットーは笑顔と拍手、美点凝視。

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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