オピニオン叢書44
修辞的思考
論理でとらえきれぬもの

オピニオン叢書44修辞的思考論理でとらえきれぬもの

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読者を説得するためには論証にある程度の厚みがなければならないとする著者の論理でとらえきれぬものを明らかにした修辞的思考の具体的事例。


復刊時予価: 3,014円(税込)

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電子書籍版: なし

ISBN:
4-18-167400-2
ジャンル:
授業全般
刊行:
対象:
小・中・他
仕様:
B6判 224頁
状態:
絶版
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復刊次第

もくじ

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序文
─修辞的思考とは何か
第一話 そして誰も論理的でなくなった:シェイクスピア『ジュリアス・シーザー』
0 序論
1 「論理的」でなかったブルータス
2 アントニーが破壊しようとしたもの
3 遺言状を読まない理由
4 怒りは快楽である
第二話 逆説は通念に寄生する:ラ・ロシュフコー『マクシム』
0 序論
1 逆説は真実ではない
2 逆説は対義結合ではない
3 逆説は通念を負かさない
第三話 心の弱さと議論法:ドストエフスキー『罪と罰』
0 序論
1 第一の理論─「普通ならざる人」の権利
2 第二の理論─結果による正当化
3 なぜ理論は二つあるのか
4 ラスコーリニコフの弱さ
第四話 自己欺瞞の文法的特徴:中島敦 「山月記」
0 序論
1 したことではなく、しなかったことを告白する李徴
2 緩叙法の奸計
第五話 屁理屈で取り戻した青春:伊藤整 「青春について」
0 序論
1 「真の」青春のジレンマ
2 敗北者の青春論
3 誰も従わない
〈補〉 議論の型と論者の思想の関係について
─R・ウィーバーの修辞理論の検討─
あとがきにかえて
─乳の代金を請求する母親

著者紹介

香西 秀信(こうざい ひでのぶ)著書を検索»

昭和33年 香川県生れ。

筑波大学第一学群人文学類卒業、同大学院博士課程教育学研究科単位取得退学。

専門は修辞学(レトリック)。

琉球大学助手を経て、現在宇都宮大学教育学部助教授。

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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      明治図書
    • Amazonなどで高い値段が付けられています。
      復刊をお願い致します。
      2021/10/15?!
    • 香西先生の本は痛快で読んでいてスカっとするだけでなくとても勉強になります。
      2021/7/4ゆき
    • 香西秀信さんの現在も入手可能な著書7冊を読み、非常におもしろかったです。
      明治図書発行の絶版書もすべて読みたい、と思っています。
      2021/6/24
    • レトリックの基本がわかりやすく書かれている名著です。
      2018/7/31
    • 実際に古典名著を修辞的に読み解くという内容であるらしいこと、しかもその著者が『反論の技術』や『議論の技を学ぶ論法集』の香西氏であるということで、大変興味があります。どうしても読んでみたいので、復刊されることを強く望みます。
      2016/3/21

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