- まえがき
- 序章
- @子どもの姿,教師の役割,そこからの学び
- A「学びをたのしみ自律共創する子ども」を目指して
- 第1章 学びをたのしみ自律共創する子ども
- @30年後の社会をしなやかにたくましく生き抜く子どもたちを育成する
- 〜「学びをたのしみ自律共創する子ども」に込めた思い〜
- A教室を〈砂場〉のような学び場に
- 〜対象・他者・自己との対話へと誘う学習環境をデザインする〜
- B「協働的な学び」による「学習の個性化」の促進
- 〜学習の個性化を支える学習環境をデザインする〜
- Cこれまでも そして これからも変わることのない「教師の役割」
- 〜子どもの育ちを支える教師の役割を再考する〜
- 第2章 教科等別 学びが深まる学習活動
- 実践の読み方
- 国語科
- 国語科における「学びをたのしみ自律共創する子ども」とは?
- 1年 物語世界の想像を広げる
- 2年 お話の様子を思い浮かべて
- 3年 豆太の中には,優しい勇気があった
- 4年 視点を変えて物語を味わおう
- 5年 登場人物の相互関係や心情を捉える
- 6年 「クラムボンとは」の再考から,【具体と抽象】の往還的読みへ
- 社会科
- 社会科における「学びをたのしみ自律共創する子ども」とは?
- 3年 多様な消費者の思いにせまる!
- 4年 地場産業とまちのアピールとのつながりを見いだす
- 5年 よりよい公助ってどんなこと?
- 6年 現在進行形の課題解決に取り組んで社会参画への意欲を高める
- 算数科
- 算数科における「学びをたのしみ自律共創する子ども」とは?
- 1年 まとまりを作って数えよう!
- 2年 工夫して計算できる数は?
- 3年 分数ものさしを作って,単位分数を使って分数を表そう!
- 4年 小数倍ってどういうこと?
- 5年 数の特徴を見付けて!
- 6年 形が同じ三角形は角度も同じになっているの?
- 理科
- 理科における「学びをたのしみ自律共創する子ども」とは?
- 3年 ゴールエリアにぴったり止めるには?
- 4年 どのつなぎ方が,速く走るのかな
- 5年 見えなくなっても存在する?―量の保存をどう捉えるか―
- 5年 どうしてこの種類の種子は発芽しないのかな?
- 6年 ものが燃え続けるためには,どうしたらよい?
- 生活科
- 生活科における「学びをたのしみ自律共創する子ども」とは?
- 1年 年長さんにたのしんでもらえるには
- 2年 カイコの不思議を見付けよう!
- 音楽科
- 音楽科における「学びをたのしみ自律共創する子ども」とは?
- 2年 わたしを応援するのにぴったりの和音は?
- 3年 ペットボトルからこんな音が!?
- 4年 音のつなぎ方や重ね方を工夫して!
- 5年 和音進行に合わせた旋律づくりをしよう!
- 図画工作科
- 図画工作科における「学びをたのしみ自律共創する子ども」とは?
- 1年 おはながみってすごい!
- 4年 つくりだそう!形や色の面白さ
- 体育科
- 体育科における「学びをたのしみ自律共創する子ども」とは?
- 2年 相手がいない場所を見付ける!つくりだす!
- 2年 投げたらすぐにうごいて!
- 2年 相手にとられないように仲間にパスをしよう!
- 4年 ボールを持たないときはどこに,どう動く?
- 6年 こんなとき,どうつなぐ?
- 保健・健康教育
- 保健・健康教育における「学びをたのしみ自律共創する子ども」とは?
- 6年 健康を守るための私の選択
- 特別の教科 道徳
- 特別の教科 道徳における「学びをたのしみ自律共創する子ども」とは?
- 5年 真理を探究した先人の生き方からなりたい自分へ
- 6年 卒業後も続く友情とは?
- 外国語活動・外国語科
- 外国語活動・外国語科における「学びをたのしみ自律共創する子ども」とは?
- 3年 人物クイズで友だちのことをもっと知ろう!
- 5年 友達や先生を紹介して下級生や来校者にもっと知ってもらおう!
- 6年 1年生の成長をPicture Bookで紹介しよう!
- 栄養・食育
- 栄養・食育における「学びをたのしみ自律共創する子ども」とは?
- 5年 栄養バランスのよい食事とは?
- 6年 今の自分にぴったりの間食は?
- あとがき
- 執筆者一覧
まえがき
子どもたちが明るい未来の創り手となるために,学校教育は常に進化を求められています。令和の日本型学校教育では,「個別最適な学び」と「協働的な学び」の一体的な充実を目指し,子供一人一人が自己の学びを調整しながら,他者と協力し合い,主体的に学びに向かうことが重視されています。これは,単なる知識の習得にとどまらず,子どもたちが自ら問いを立て,試行錯誤しながら共に学びを深めていく姿を支える授業づくりが求められていることを意味します。このような授業づくりの方向性は,次期学習指導要領においても,持続可能な形で発展的に継承されることでしょう。
本書は,そうした教育の転換期において,各教科等の授業づくりに携わる先生方,特に若手の先生方の一助となることを願って編まれました。本書には,熊本大学教育学部附属小学校がこれまで4年間にわたり追究してきた,「学びをたのしみ自律共創する子ども」の姿,すなわち,子どもが自己調整しながら主体的に学びに向かうための指導のポイントが教科等ごとに具体的に示されています。授業の中でどのように子どもたちの思考を促し,学びのプロセスを可視化し,振り返りを通して次の学びへとつなげていくか――そのヒントが随所に散りばめられており,日々の授業づくりに新たな視点をもたらしてくれるものと信じています。
教育は,子どもたちの可能性を信じ,未来に向かって共に歩む営みです。教師が授業を通して子どもに寄り添い,子ども自身が自らの学びを創りだしていく姿にこそ,教育の本質があると私は考えます。本書が,そうした授業づくりの一助となり,先生方の実践がさらに豊かなものになることを願ってやみません。
結びに,本書は本校の現・旧教職員の熱意と協力があってこそ形となりました。本書の執筆に当たり,ご専門の教育心理学の視点から本校の研究を導いてくださった,香川大学教育学部准教授の岡田涼先生をはじめ,貴重な知見と実践を惜しみなく提供してくださった先生方,編集にご尽力いただいた関係者の皆様に,心より感謝申しあげます。
2026年1月 熊本大学教育学部附属小学校 校長 塩村 勝典
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明治図書

















