教頭・校長のための「聞いてません!」がなくなる若手への伝え方

教頭・校長のための「聞いてません!」がなくなる若手への伝え方

近日刊行予定

なんで伝わらないの?と思ったら読む本

「若手に指示したことが伝わっていない…」「なぜ、指示したことしかやらないのだろう」そんな悩みを抱える管理職も多いようです。本書では、管理職の伝え方をアップデートし、「聞いてません!」といったコミュニケーションの行き違いがなくなる方法をお伝えします!


紙版価格: 2,156円(税込)

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ISBN:
978-4-18-145128-8
ジャンル:
学校経営
刊行:
対象:
小・中・高
仕様:
四六判 176頁
状態:
近日刊行
出荷:
2025年9月29日

目次

もくじの詳細表示

はじめに
第1章 「聞いてません!」をなくす指示の仕方
「伝えたつもり」と「わかったつもり」
他者視点でおこなう指示の5つのポイント
「誤解」や「聞き逃し」を排除しよう―具体的に指示する
「なぜ、そうするのか」を伝えよう―理由・根拠を添えて指示する
相手の時間を奪っている自覚をもとう―前もって指示する
指示の時間差をなくそう―共通理解できる場で指示する
「伝えたつもり」を未然に防ごう―〈確認〉とセットで指示する
第2章 「わかりません!」をなくす説明の仕方
「伝える」から「伝わる」へ
伝わりやすい説明の5つのポイント
お互いのイメージを共有させよう―視覚的に説明する
タイパ重視で説明しよう―端的に説明する
相手の知識や経験に合わせて説明しよう―相手目線で説明する
「伝えたい」という想いをもとう―情熱をもって説明する
適切な話し方・態度で説明しよう―謙虚に説明する
第3章 「想定外です!」をなくす見通しのもたせ方
見通しをもたせて経験不足を補う
トラブルを未然に防ぐ見通しのもたせ方の5つのポイント
アンテナの感度を高めよう―「先を読む」ことで見通しをもたせる
段取り力を鍛えよう―逆算思考で見通しをもたせる
前提を変えよう―「見通しどおりにならない」という見通しをもたせる
ペアを組ませる前≠ゥら始めよう―OJTで見通しをもたせる
失敗への非難をやめよう―失敗から見通しをもたせる
第4章 「わかってくれない!」をなくすほめ方
若手もベテランも「ほめられて伸びる」!?
承認欲求をやる気につなげるほめ方の5つのポイント
ほめるための種をまこう―過程をほめる
変わったこと自体をほめよう―変化をほめる
ほめたいことを言語化しよう―具体的にほめる
小さな長所を大きく育てよう―伸ばしたい方向へほめる
根拠を伴ってほめよう―間接的にほめる
第5章 「辞めたいです!」をなくす励まし方
トラブル・失敗を成長につなげる
モチベを高める励まし方の5つのポイント
目標とする教師像をもたせよう―上達論で励ます
信頼関係を築こう―未来志向で励ます
失敗談を語ろう―経験談で励ます
心理的柔軟性をもたせよう―加点法で励ます
3つの「しない」聞き方をしよう―聞くことで励ます
第6章 「私の仕事じゃありません!」をなくす気づかせ方
「気づく力」を高めて行動力へつなげる
若手を育てる気づかせ方の6つのポイント
無意識を意識させよう―問うことで気づかせる
誰か≠フ行為を可視化しよう―行為をとおして気づかせる
選択肢を与えよう―視点を変えて気づかせる
間接的に伝えよう―職員通信で気づかせる
演繹的・帰納的な思考をさせよう―思考法で気づかせる
面談を活かそう―フィードバックで気づかせる
おわりに

はじめに

聞いてません!

 「そんなこと、聞いてません!」

 「どういうことか、わかりません!」

 「こんなことになるなんて、想定外です!」

 「私のこと、わかってくれないんですね!」

 「こんな仕事、もう辞めたいです!」

 「それ、私の仕事じゃありません!」

 ・・・・・

 若手教師から、このような受け答えをされたことはありませんか?

 ベテラン世代の大量退職に伴って、Z世代と呼ばれる世代の教師の割合が増えてきました。彼らを教え導くべき50〜60代の管理職や中堅・ベテラン教師にとって、彼らの言動や独特の反応は、時に驚くことが多いのではないでしょうか。

 そのため、若手教師とのコミュニケーションに苦労し、「わかってない!」「常識がない!」「伝わらない!」と嘆いている方々が少なくありません。


変わるべきは伝える側

 どうして、こうなったのでしょうか?

 コロナ禍やSNSの普及で、直接のコミュニケーションの機会が少なくなったから?

 人権意識の向上が叫ばれ、自分の権利を堂々と主張するようになったから?

 学校が「ブラックな職場」だという先入観をもち、面倒な仕事や役割を与えられると被害者意識をもつようになったから?

 教師が苦労を重ねて「腕を上げる」という職人的な意識がなくなり、「子どものため≠謔闔ゥ分の健康」「超勤は悪」という労働者意識が強くなったから?

 しかし、今のベテラン世代だって、かつては上の世代から新人類≠ネどと呼ばれていたのです。

 世代や社会状況が変わり、同じことがくり返されているのかもしれません。

 そうであれば、若手とのコミュニケーションで変わるべきは若手側ではなく、伝える側の管理職やベテラン世代です。

 変わるといっても、若手教師の立場を意識したり、少し丁寧に伝えるように配慮をしたりするだけで大きく違うはずです。

 そもそも、


 今までのコミュニケーションのあり方が雑だったのです。


 社会が大きく変化しているなかで、管理職・ベテラン世代がいつまでも「自分たちの伝え方が正しい」と思ってそのやり方を押し通そうとする限り、職場のコミュニケーション不全は変わらないのです。


3つの「伝え方」

 本書は、おおまかに分けて3つの「伝え方」について述べています。

 1つは、業務上必須なコミュニケーションである「指示」や「説明」の仕方です。

 2つ目は、人間関係を良好に保つための「ほめ方」「励まし方」です。

 最後に、新人や若手教師の成長につながる「見通しのもたせ方」「気づかせ方」です。

 もちろん、この3つは別々のものではなく、それぞれ重なり合っています。

 これらがうまく伝わらないと業務が滞るだけでなく、人間関係や若手教師の成長にも悪影響を及ぼし、ひいては、子どもたちにとっても望ましくない環境になってしまいます。


 伝えたいことを「伝える」だけでなく、ちゃんと「伝わる」ようにする―


 本書が、管理職・中堅・ベテラン教師の方々にとって、若手教師とうまくコミュニケーションを取るためのヒントとなれば幸甚です。



著者紹介

辻川 和彦(つじかわ かずひこ)著書を検索»

1968年長崎県生まれ。1995年から教職に就く。現在,長崎県内の小学校に勤務。「佐世保教育サークル」に所属。「道徳のチカラ」の機関誌『道徳のチカラ』編集長。

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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