- はじめに
- 言ってはいけないNGフレーズ→やる気を引き出すGOODフレーズ
- 01 「直しなさい」と言いそうになったら…
- 02 「あいさつは?」と言いそうになったら…
- 03 「ちゃんと返事をしなさい」と言いそうになったら…
- 04 「その言葉遣いはダメですよ」と言いそうになったら…
- 05 「謝罪しなさい」と言いそうになったら…
- 06 「本当のことを言ってください」と言いそうになったら…
- 07 「やる気はあるの?」と言いそうになったら…
- 08 「ちゃんと聞いてる?」と言いそうになったら…
- 09 「その態度はどうでしょう?」と言いそうになったら…
- 10 「一般常識でしょう」と言いそうになったら…
- 11 「その机で子どもに指導できるのか?」と言いそうになったら…
- 12 「時間を守りましょう」と言いそうになったら…
- 13 「『忘れた』じゃすまないぞ」と言いそうになったら…
- 14 「誰が壊した(失くした)のですか?」と言いそうになったら…
- 15 「素直になりましょう」と言いそうになったら…
- 16 「その態度は何ですか?」と言いそうになったら…
- 17 「その服装(髪型)は何ですか?」と言いそうになったら…
- 18 「またですか? いい加減にして」と言いそうになったら…
- 19 「早く教室に行きましょう」と言いそうになったら…
- 20 「私語を少し控えてください」と言いそうになったら…
- 21 「それくらいならいいでしょう」と言いそうになったら…
- 22 「集中しなさい」と言いそうになったら…
- 23 「私の言う通りにやりなさい」と言いそうになったら…
- 24 「思い上がってはいけない」と言いそうになったら…
- 25 「真剣に参加しなさい」と言いそうになったら…
- 26 「自分勝手にやるな」と言いそうになったら…
- 27 「誰にでもできる仕事だ」と言いそうになったら…
- 28 「あなたがやるべきでしょう」と言いそうになったら…
- 29 「やめた方が無難だよ」と言いそうになったら…
- 30 「波風を立てないでおきましょう」と言いそうになったら…
- 31 「機会を見て指導します」と言いそうになったら…
- 32 「それは男性(女性)には無理でしょう」と言いそうになったら…
- 33 「自分から働きかけよ」と言いそうになったら…
- 34 「私事は必要ない」と言いそうになったら…
- 35 「思い通りにはならないよ」と言いそうになったら…
- 36 「なぜ、そんなことになった?」と言いそうになったら…
- 37 「(校長の)私が言っているんです」と言いそうになったら…
- 38 「やってられないよ」と言いそうになったら…
- 39 「気づかなかった」と言いそうになったら…
- 40 「注意不足です」と言いそうになったら…
- 41 「何が言いたいんだ?」と言いそうになったら…
- 42 「自分は悪くない」と言いそうになったら…
- 43 「そのうち始めればいいか」と言いそうになったら…
- 44 「少し考えれば分かるでしょう」と言いそうになったら…
- 45 「直すところはここだよ」と言いそうになったら…
- 46 「〜なさい」と言いそうになったら…
- 47 「あの人のように…」と言いそうになったら…
- 48 「いつでもいいか」と言いそうになったら…
- 49 「そんなことも分からないの?」と言いそうになったら…
- 50 「各々のやり方がある」と言いそうになったら…
- 51 「そんなに周りが気になる?」と言いそうになったら…
- 52 「厳しさは必要ない」と言いそうになったら…
- 53 「感情的になってはいけない」と言いそうになったら…
- 54 「管理職がやる仕事ですか?」と言いそうになったら…
- 55 「いつものことだから」と言いそうになったら…
- おわりに
はじめに
リーダーの言葉は、自身が考える以上に周囲に大きな影響を与えます。リーダーの口から発せられた何気ない一言が、相手の意欲を喚起することにも、反対に意気消沈させることにもなるのです。トップ(リーダー)がかわれば組織がかわると言われるほど、リーダーの影響力は大きく、その言葉には力があるのです。
校長は、学校運営の最高責任者として、校務全体を統括し教職員を監督するという大きな権限を与えられています。校長の一言で、学校の教育方針や子どもの指導方針が決まります。このような立場にあるからこそ、「教員は、校長である自分の言葉にうなずかざるを得ない状態にある」ことを理解しておく必要があります。表向きは、従順にうなずいている教員も、腹の中では反発し軽蔑している場合も考えられます。校長のもつ大きな権限は、本心を押し殺した相手をひざまずかせる力をもっていることを忘れてはいけません。
そうであるからこそ、その権限の大きさに見合うだけの「人間力」を身につける義務が生じます。国語教育の大家、野口芳宏先生は、「言語人格」を培うことの重要性を述べています。言葉はそれを発する人の人格を表します。誠実な人格から、人を蔑み貶める言葉が発せられることはありません。逆もまた然りです。相手が受け入れざるを得ない権限を与えられている立場にあるからこそ、権限によってではなく、相手を納得させ、心からうなずかせることのできる言葉を発することができるよう努めなければなりません。
本書は、リーダーとして決して口に出してはいけないフレーズを、「言ってはいけない、でも思わず言ってしまいそうになる」という代表例として挙げ、相手に効果的に伝わるフレーズに変える提案をさせていただきました。その考え方の基礎にあるのが、トップリーダーに必要な「人間力」を培う姿勢です。校長として託されている職責や権限ではなく、思いやりや正義を貫く気持ち、正直さや誠実さ等の人間力で相手を納得させられる魅力を纏う努力が必要です。理想的なことを言っても、日頃の行動が伴わない人の言葉に力はありません。同じく、校長の権限だけに頼っている人の言葉に、教員を奮い立たせる力はないのです。手に取っていただいた方にとって、本書を職場の教員の心に響く効果的な言葉がけを工夫するヒントにしていただければ、これほど光栄なことはありません。
2025年11月 /中嶋 郁雄
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明治図書















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