Face to Faceの教育から、学びのSide by Sideへ Microsoft 365 Educationを活用した小学校の学級づくり・授業づくり

Face to Faceの教育から、学びのSide by Sideへ Microsoft 365 Educationを活用した小学校の学級づくり・授業づくり

GIGAスクールのNext Stageへ!

I(いつも)C(近くで)T(助けになる)をモットーに、1人1台端末を日々活用する著者が、Teamsなどのツールを効果的に活用したMicrosoft 365 Educationによる学級づくり・授業づくりのノウハウを22の場面と18の事例で徹底紹介。


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ISBN:
978-4-18-127115-2
ジャンル:
授業全般
刊行:
対象:
小学校
仕様:
B5判 104頁
状態:
在庫あり
出荷:
2024年4月25日

CONTENTS

もくじの詳細表示

はじめに
Chapter1 キーワードでみる1人1台端末活用のポイント
1 GIGAスクール構想
2 1人1台端末
3 デジタル教科書
4 ICT×インクルーシブ教育
5 オンライン教育
Chapter2 学級&授業づくりで使える1人1台端末ツールベストセレクション
1 Teamsは子どもの文具となる
2 「チーム」を作ってオンラインにも学級を
3 個人間の「チャット」でコミュニケーションの幅を広げる
4 「チャネル」で話題の整理整頓を
5 チャット代わりにもなる「プライベートチャネル」
6 チーム内で行うビデオ会議の基本
7 チーム外の人ともビデオ会議ができる
8 ブレークアウトルームで活発な議論を
9 課題機能で採点楽々
10 積み重ねたノートよ,さようなら クラス ノートブックよ,こんにちは
11 Insightsで子どもの動きを把握
12 組合せ@「Teams×Word」―文書作成を共同で
13 組合せA「Teams×Excel」―データ管理も共同で
14 組合せB「Teams×PowerPoint」―プレゼンも共同で
15 組合せC「Teams×Sway」―手軽にウェブサイトが作れる
16 組合せD「Teams×Forms」―もう紙のアンケートには戻れない
17 組合せE「Teams×Whiteboard」―共同ホワイトボードに秘めた可能性
18 組合せF「Teams×Flipgrid」―ショートビデオで活発に交流
19 組合せG「Teams×Stream」―組織内で安全に動画共有サイトを開設
20 組合せH「Teams×ビデオエディター」―Windowsで簡単動画編集
21 組合せI「Teams×学習者用デジタル教科書」―編集・共有を手軽に実現
22 組合せJ「Teams×ファイル共有」―効率的にデータ配付
Chapter3 1人1台端末を活用した授業づくり
1 子どもを没頭へ誘うマイ黒板
2 発言の機会はチャネルで確保
3 PowerPointで本を紹介
4 デジタルワークシートで協働的な学びを
5 運動会の練習動画を学年で共有
6 教育実習生も果敢に挑戦! デジタル教科書・プログラミング教育
7 Fripgridが繋いだデンマークとの交流
8 ワールドカフェ形式で共有 PowerPoint×WizeFloor
9 「オンライン出前授業」でプロの役者と学ぶ
10 オンライン授業―先生いなくても
Chapter4 1人1台端末を活用した学級づくり
1 チャネルいろいろ活用例―「自主学習紹介スペース」の模索
2 チャットで子どもへ寄り添うことを目指して
3 係活動のデジタル化―係ごとにチャネルを設置する試み
4 学校行事や授業参観もTeamsで―アフターコロナも見据えて
5 Forms x Sway 健康観察を学校と家庭で共有
6 不登校児童とTeamsで繋がる
7 保護者とのつながりもTeamsで@
8 保護者とのつながりもTeamsでA
Chapter5 対談 小金井小ICT部会の歩み
1 着任当時は悲惨な状況
2 意外な援軍
3 学校を変えた新型コロナウイルス感染症
4 小金井小ICT部会快進撃
5 学校再開後も発展
6 小金井小ICT部会はどこを目指す?
おわりに

はじめに

 GIGAスクール構想により,1人1台端末環境の整備が一気に進みました。だからこそ,見えてきたことがあります。まずは「3つのNO」と題して,述べていきます。


[1]3つのNO

1つ目のNO【NO共有】

 児童生徒1人1台端末環境の整備は,2019年以前では考えられなかったことです。それまでコンピュータルームにある共有のPCを使い,1人1台活用と言っても限られた時間だけ使ってきたり,主に教師の提示用に大型提示装置などを使ってきたりしたのです。ICT活用に積極的な教師にとっては,ICTを活用した授業をやりたくても十分にできないもどかしさを感じていたものです。使い回しのPCと,いつも手元にある端末とは,関わり方もまったく違ってきます。いつも手元にあるアドバンテージを教師がどう捉えるか,日常的な活用の積み上げも見込んで活用を見通していくことが必要に思います。


2つ目のNO【NO目的】

 GIGAスクールがスタートして以来,時々,学校の研究テーマを見ると,さも1人1台端末活用が目的かのようなものを目にします。「え? 使うこと自体が学校の研究の目的? じゃぁその先はどうするの?」と首をひねってしまいます。端末は,言うまでもなくあくまでもツールの1つだと思います。その環境を含め,子どもたちにどんな力をつけたいのでしょうか。このことに関して,学校をあげて共有していってほしいと思います。


3つ目のNO【NO放任】

 児童生徒1人1台の端末が保障され,中央教育審議会などからも個別最適な学びの重要性が出され,一人ひとりが自ら活用していくことが様々なところで主張されています。もちろん,個々の子どもが自らツールを選択して活用していくこと,あるいは自律的に学んでいくことは,私ももちろん重要に感じています。しかし,それは勝手にほったらかしにしていたら,いつのまにかどうかなることではありません。それは単に放任・責任の放棄だと考えます。この側面からどのように教師は子どもたちを支援しているのか,そこをしっかりと共有し,議論する必要性を感じます。


[2]GIGAスクールのNext Stageへ

 1人1台端末環境の全国の活用促進の状況を見ていると,ようやく「使い始めのフェーズ」から「使い慣らしのフェーズ」そして「使い倒しのフェーズ」へと移行しつつあるように感じています。主体的・対話的で深い学びへの実現に向けて,普段使いが進む端末の活用がどのように寄与するのか,まさにこれからが本番,というところでしょう。


 そのような中,東京学芸大学附属小金井小学校ICT部会の書籍がとうとう刊行になりました。


 私が鈴木秀樹先生に初めて会ったのは前任の学校にいらっしゃった頃だと思います。授業センスにもプレゼンセンスにも恵まれた,すごい先生だなというのが,第一印象です。そしてここまで研鑽を積まれ,まわりをよい意味で巻き込み(ヒューマンネットワークの構築),「うねり」をつくってこられました。こうして,実践を核に,鈴木先生とあるべき姿をともに追究していける楽しさと幸せを感じています。そして,本書にも登場する強力なメンバーが鈴木先生とタッグを組んでいます。今後の小金井小ICT部会の発展を楽しみにしている一番の応援団でいたいと思います。


  2022年3月   /中川 一史

著者紹介

鈴木 秀樹(すずき ひでき)著書を検索»

1966年東京都生まれ。東京学芸大学附属小金井小学校教諭。東京学芸大学非常勤講師・ICTセンター所員。慶應義塾大学大学院修士課程修了。日本感性教育学会理事。日本サウンドスケープ協会理事。私立小学校教諭を経て2016年より現職。主たる研究テーマは「ICTを活用したインクルーシブ教育の実現」。

中川 一史(なかがわ ひとし)著書を検索»

放送大学教授・博士(情報学)。専門領域はメディア教育,情報教育。

主な研究テーマとしては,国語科教育における情報・メディア,デジタル教科書活用の研究など。

所属学会は,日本STEM教育学会(副会長)他。文部科学省「教育の情報化に関する手引作成検討会」(副座長)などを歴任。

数々の小中学校の実践研究の指導・助言にあたる。

東京学芸大学附属小金井小学校ICT部会著書を検索»


※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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      明治図書
    • 写真や画像が多く、活用のイメージがもちやすいと感じました。1ページに1つの活用法が、まとめられ、数多くの実践が載せられているのが、良いと思います。
      2022/9/2150代・小学校教員
    • 数々の事例が載っていて、参考になった。
      2022/4/830代・小学校教員
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