- まえがき
- T 資料提示の謎のとびらを開く
- 一 「資料提示」の言葉の謎
- 二 「資料提示の技術」にはトレーニングが欠かせない
- U オズボーン式 「資料」を見る目
- 一 オズボーンのアイデアチェックリスト
- 二 他に使い道がないか 他のアイデアが借りられないか
- 三 変えてみたらどうなるか
- 四 他の物で代用できないか
- 五 入れ替えてみたら 逆にしてみたら 組み合わせてみたら
- 六 本物? それとも作りモノ?
- V オブラート 「資料提示」のコツ
- 一 「資料」を盛り上げる「提示術」
- 二 「言葉」いる? いらん?
- 三 スピード・タイミング
- 四 出し方チェック
- 五 資料の数
- 六 何に書く? ビデオ使う?
- 七 全部出しちゃう?
- 八 どこで出すか?
- 九 教師のちょこっとパフォーマンス
- あとがき
まえがき
よっしゃ、いい資料の準備ができたぞ。
気合いが入る。
授業が楽しみでいけない。
ところが、いざ授業にかけてみると見事、子供の反応が悪い。
ガ〜ン………
淋しくなってしまう。あれだけ頑張って資料を作ったのに……ついついそう思う。
気を取りなおして、いろんな本を見て「資料提示」の様子を考えなおそうとする。が、
ここで資料提示
こんな記録がほとんど。これでは分からないことだらけ。思いつくだけでもこんなことが分からない。
資料提示
○ どんなものを出すの?
○ 実物? 偽物?
○ 偽物ならそれは、どうやって作ったの?
○ 貼ったの? 吊したの? 持ったの?
○ どこに提示したの?
○ 何分くらい提示したの?
○ 言葉を言ったの? 言わないの?
○ 資料の数はどれくらい?
○ 全部見せたの? 部分だけ?
○ 子供を集めたの?
○ バックは暗いの? 明るいの?
○ 何か機械を使ったの?
○ 動作を交じえながら見せたの?
○ 資料を配ったの? ただ見せたの?
はてなはてなの連続になる。
これらを少しでも解決することを目指したのが本書である。
本書はあくまでもトレーニングブックである。これをすべて読めば「資料提示」バッチシと言うのではない。
頭でわかるというのとできるというのは違う
これをよく覚えておいてほしい。
「資料提示」のワザを自分の得意ワザにするためには、柔道・空手などのように何度も練習し試してみる必要があるのだ。
「資料提示」の一歩として本書を読んでほしい。
一九九一年四月二十九日 /福山 憲市
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- 明治図書
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