- まえがき
- 第1章 豆腐のような校長通信を!
- 1 学校づくりの核になる「校長通信」と「校長室だより」
- 1 教職員を育てる「校長通信」
- 2 保護者や子どもに伝える「校長室だより」
- 2 豆腐のような子どもを育てよう!
- 3 豆腐のような教師を育てよう!
- 1 理想の教師像
- 2 「豆腐のような教師」構造図
- 4 豆腐のような校長になろう!
- 1 理想の校長像
- 2 「豆腐のような校長」を構成する要素のバランス
- 5 豆腐のような校長通信を!
- 1 マメさ
- 2 四角さ
- 3 やわらかさ
- 4 面白さ
- 第2章 校長通信で仕掛ける!学校づくり 指示伝達編
- 1 校長通信で学校経営方針を語る
- 2 校長通信で学年主任に心構えを伝える
- 3 始業式の話を校長通信で共有する
- 4 グランドデザインを校長通信で!
- 5 校長会の連絡事項を校長通信で!
- 6 三役への指示伝達を校長通信で!
- 7 校長通信で自己申告書作成の手ほどきを!
- 8 校長通信で評価・育成表作成の手ほどきを!
- 9 面談日程を組んで校長通信で伝える
- 10 想定Q&Aを校長通信で伝える
- 第3章 校長通信で仕掛ける!学校づくり 指導編
- 11 教育委員会訪問対策を校長通信で!
- 12 校長通信で授業づくりのいろはを示す
- 13 校長通信で授業づくりの本丸を指導する
- 14 校内研修用プレゼンシートを校長通信で!
- 15 想定Q&A(四役用)を通して指導する
- 16 “教育委員会の指導”を通して指導する
- 17 授業力のセルフチェックを促す
- 18 校長通信で授業の指導・助言を行う
- 19 指導・助言の要諦を校長通信で示す
- 20 運動会の職員心得を校長通信で示す
- 21 運動会の振り返りを校長通信で!
- 22 行事後のリスクを校長通信で指導する
- 23 生徒指導問題対応の要諦を示す
- 24 「報告・連絡・相談」の心得を示す
- 25 校長通信で組織的な取組の成果を示す
- 第4章 校長通信で仕掛ける!学校づくり 意識啓発編
- 26 校長通信で交通違反防止の意識啓発を!
- 27 校長通信で“最悪の事態”を想起させる
- 28 校長通信で教育の現代的課題を特集する
- 29 校長通信で“素材研究”の面白さを語る
- 30 校長通信で“教師力向上”の秘訣を語る
- 第5章 校長室だよりで仕掛ける!学校づくり 12ヶ月
- 4月
- 31 新年度冒頭はこんな校長室だよりを!
- 32 新年度始業式の校長講話を伝える
- 5月
- 33 参観日の様子を校長室だよりで!
- 34 子どもたちの輝く姿をレポートする
- 6月
- 35 行事で育つメカニズムを伝える
- 7月
- 36 心を磨く子どもたちの様子を伝える
- 37 夏休み前にはこんな校長室だよりを!
- 8月
- 38 残暑見舞いにこんな校長室だよりを!
- 39 夏休み明けの精神的な後押しをする
- 9月
- 40 夏休み明けの再起動を後押しする
- 41 運動会前にはこんな校長室だよりを!
- 10月
- 42 発表会前にはこんな校長室だよりを!
- 11月
- 43 校長室だよりで子どもの心に熱を入れる
- 44 校長室だよりで授業中継を!
- 12月
- 45 成長のメカニズムを伝える
- 46 冬休み前にはこんな校長室だよりを!
- 1月
- 47 新年初頭にはこんな校長室だよりを!
- 48 校長室だよりで風物詩を語る@
- 2月
- 49 校長室だよりで風物詩を語るA
- 3月
- 50 最終号にはこんな校長室だよりを!
- 校長通信・校長室だよりIndex
- あとがき
まえがき
2014年3月に,私にとって初の単著となった『スペシャリスト直伝! 小学校 クラスづくりの核になる学級通信の極意』(明治図書)が発刊されました。おかげさまで,私にとっては分不相応なまでの反響を頂戴し,「さあ,勢いに乗って私自身の教育活動をますます充実させていくぞ」と意気込んだことを,つい昨日のことのように思い出します。しかし,その刹那(2014年4月),私は米子市教育委員会事務局の指導主事を拝命することに…。つまり,学級通信の本を著した本人が,学級通信を書けないという,私としてはなんとも笑えない状況になったわけです…(苦笑)。
しかし,転んでもただでは起きません。以下に示すのは,2016年3月,教諭時代の実践群を加えて再編集した『スペシャリスト直伝! 小学校 クラスづくりの核になる学級通信の極意 実物資料編』(明治図書)のあとがきに記した私の決意です。
この先どのような境遇が待ち受けていようと,おそらくは同じように「通信を書くこと」によって突破口を見出していく
私の40代は,まさにこの決意を現実のものにするべく歩んできた10年でした。「教育委員会通信」「指導助言通信」などによって,教育委員会というステージ,指導主事という職務においても,局面局面を打開してきた10年であったと断言できます。そしてこのことは,2024年4月に拝命した校長職においても,一点の曇りもなく変わることはありません。今まさに,私の拙い学校経営を補完する手段の中核として,この「通信」を活用しているところです。
さて,現在進行形で,必死にもがきながらも,歩みを止めることなく過ごす毎日なのですが,ふと足を止めて周囲を見渡したり,(校長職を含む)多くの先生方の声に耳を傾けたりしていると,こうした取組は他に類を見ないものではないか…,そんな風に思うようになってきました。なるほど確かに,書店に足を運んでみても,書棚に並ぶ多くの教育書の中に,類書を目にすることはまずありません。
一方,2025年4月,そして10月に発刊した拙著『学校リーダーの人材育成術』シリーズ(明治図書)に一部掲載した,保護者・子ども向けの校長室だより,教職員向けの校長通信への反響(書評やDMでのリクエストなど)の大きさから,そのニーズ自体の高さを肌で感じてきたところです。
ならばこんな私の拙い実践でも,昨今の誠に厳しい学校事情において,一筋の光を見出すべく提案する価値もあるのではないか…,そんな風に考え,本書の執筆を決意したというわけです。
本書は5つの章で構成しました。
第1章では,教諭時代から指導主事時代を経て今日に至るまで,私の全ての実践を貫いてきた「教育哲学」について述べたいと思います。それはまさに,これからご提案申し上げる「校長通信に関する実践」を貫く哲学でもあるからです。キーワードは,もはや私の代名詞とも言える「マメで,四角く,やわらかく,面白い=豆腐のような教師,豆腐のような校長,豆腐のような通信」です。
そして,第2章〜第4章では,「校長通信で仕掛ける!学校づくり」と題し,それぞれ「指示伝達編」「指導編」「意識啓発編」に分けて,私がこれまで教職員向けに発行してきた校長通信事例を多数提示し,その時々の学校経営上のねらい,コンセプト等の解説を加えながら,よりよい学校経営の在り方や服務監督の勘所らしきことを述べていきたいと考えています。
続く第5章では,一転して,保護者・子ども向けの校長室だよりの実践群を提示し,学校づくりにどのようなスパイスを加えているか,それは保護者・子どものみならず,教職員の育成上どのような意図を持って発行しているかといった裏のねらいとあわせて紹介してみたいと思います。
なお,本書では,50本の校長通信・校長室だよりの事例を,いくつかの大きさに分けて掲載することにします。大きなものは,それだけで内容(文章)までご覧いただけると思いますが,小さなものはそうはいきません。したがって,通信の内容は本文中にも掲載しています。つまり同一文章が重出することになりますが,通信の全体像(イメージ)もつかんでいただきたいとの思いから,あわせて掲載することにしました。
また,本書に掲載する通信群は,教職員向けの校長通信をはじめとして,基本的には校種を問わず参考にしていただけるであろうと自負していますが,取り上げるテーマや内容によっては,どうしても私自身が在籍する小学校に傾倒しているものもあります。しかし,仮にそのまま転用できない通信であったとしても,まさに第1章で述べる,私の「教育哲学」をくぐらせることによって,それぞれの実践をそれぞれの校種に十分変換していただけるのではないか…,そんな風に考えているところです。
いずれにせよ,あらかじめこれらの点をご了承の上,ご笑覧いただければと思います。
本書が,学校にとって先行き不透明で前途多難な時代の中で,志ある全国の先生方のお役に少しでも立ち,子どもたちの笑顔に寄与することができるならば,それは望外の喜びです。
/西村 健吾
-
明治図書

















