- はじめに
- ビジュアルに見る!年間指導計画
- 1章 はじめてでも安心!一からわかる絵画活動
- まずは保育者が絵の具と仲良くなろう!―絵の具の準備の仕方―
- あなたの疑問に応える! 絵画活動の困ったを解決するQ&A
- 2章 絵の具でワクワク!12か月の題材
- 3歳児
- 1 ミニトマト
- 2 あおむしくん
- 3 ちょうちょ
- 4 おたまじゃくしの101ちゃん
- 5 変身ドロップ
- 6 ドーナツ
- 7 ぺロぺロキャンディー
- 8 指人形でミニミニ運動会
- 9 3匹のこぶた
- 10 サンタさんにあいたいな
- 11 鏡もち
- 12 ゆきだるま
- 13 だるまさん
- 14 鬼のお面
- 15 自分の顔
- 4歳児
- 16 変身ベルト
- 17 変身ごっこ
- 18 ぐるんぱのようちえん
- 19 雨の日のお散歩
- 20 アイスクリーム
- 21 すいか
- 22 ヨーヨー釣り
- 23 ラディッシュ
- 24 トンボ
- 25 南の島でスイスイ泳ごう
- コラム 自分を楽しく表現しよう
- 26 コスモス
- 27 柿の実
- 28 しらゆきひめ
- 29 ボクのロボット
- 30 豆まき
- 31 自分の顔
- 32 100かいだてのいえ
- 5歳児
- 33 春色のネックレス
- 34 木を描こう
- 35 お散歩に行ったよ
- 36 ファッションショー
- 37 いちご
- 38 お泊まり保育
- 39 かぶとむし
- 40 お化け屋敷
- 41 虫捕り
- 42 にんじん
- 43 よさこいダンス
- 44 稲穂を描く
- 45 森のタクシー
- 46 小さなたね
- 47 鬼退治大作戦
- 48 はたらくくるま
- 49 自分の顔
- 50 大きくなったら
はじめに 〜認められ・認め合う喜び〜
子どもが絵を描くことと,大人が絵を描くことでは大きく異なります。多くの大人は趣味として絵を描きますが,子どもたちは,自分の思いを伝えるために絵を描きます。「お友達とこんなことをして楽しかった!」「お庭に咲いているコスモスの花は,こうなってるんだよ!」「ダンゴムシの雌と雄はどこで見分けるか知ってる?」などワクワクドキドキした自分の経験やそこから知り得た知識などが子どもたちの絵画活動の源です。
保育者は,クラスの子どもたちみんなが上手に描いて欲しいと思うばかりに自分の思いを押し付け,手順だけを踏ませる活動になってしまったり,その反対に子ども任せになり“絵が好きな子”と“まったく描かない子”というようになってしまったりと悩むこともあるでしょう。また,初めての年齢で何をしていいか迷う方もいらっしゃるでしょう。
そして,絵にも体の発達のように筋道があります。本書では,乳児期には「手の発達と共に」,幼児期は「言葉の発達と共に」成長していくという発達の筋道と課題を見つけるポイントを表にしています。また,保育者が絵の具と仲良くなれる指導の方法や「困った」に答えるQ&Aも一緒に活用していただくと絵の具での活動がもっと楽しくなると思います。2章では,子どもたちも保育者も楽しくできる活動が年齢別・季節別にその時々にふさわしい実践として掲載されています。絵の具は,いろいろな可能性を秘めた幼児期の子どもたちにピッタリな画材です。「絵の具で絵を描くなんてムリ〜」なんて言わずに,まずは本書と一緒に子どもたちとの活動を楽しんでみてください。
2014年2月 /宮林 佳子
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- 明治図書