- まえがき
- 一章 震源地発 阪神・淡路大震災 5つの事実と教訓
- プロローグ ひとつの風景
- 1 その時、子どもはどんな思いをしたか
- 2 その時、教師はどう動いたか
- 3 その時、学校はどう対応したか
- 4 被災地学校は何を必要としているか
- 5 亡くなった子ども、家族を亡くした子どもは…
- 二章 防災教育 5つの見直し点
- 1 教育内容としての防災教育
- 2 学校に備えたい防災用備品
- 3 役立つ防災用マップ
- 4 正しく伝わる防災情報システム
- 5 確実に身につく防災訓練システム
- 三章 教師の指導・指示 5つの場面
- 1 学校で起こったときの教師の指導・指示
- 2 登下校中に起こったときの教師の指導・指示
- 3 家庭で起こったときの教師の指導・指示
- 4 避難場所での教師の指導・指示
- 5 心の理解とケアのための教師の指導・指示
- 四章 教師の行動 5つの心得
- 1 初期消火活動のコツ
- 2 応急処置のコツ
- 3 トイレ対処のコツ
- 4 ゴミ処分のコツ
- 5 ボランティア活動のコツ
- 五章 子どもにつけたい防災心得 5つの視点
- 1 防災の基礎知識
- 2 大地震が起こった
- 3 避難生活
- 4 身近な震災対策
- 5 ジュニア・ボランティア
- 六章 防災対策 5つのチェックシート
- 1 防災対策チェックシート
- 2 防災教育チェックシート
- 3 教師の指導・指示チェックシート
- 4 教師の行動チェックシート
- 5 防災心得チェックシート
- 参考文献
- あとがき
まえがき
三学期がスタートして一週間、また冬休みに戻ったかのような三連休。
それが明けようとしていた、一月十七日午前五時四十六分。
私は、「ドン、ドン、ドン」という音と激しい縦揺れで目が覚めた。とっさに、妻と肩を抱き合い、六ヵ月の息子の上に覆いかぶさった。それ以外は何もできず、ただ揺れがおさまるのを待つのみであった。
最初、何が起きたか、頭が働かなかった。大地震が起きたということに気づいたのは、しばらくしてからだった。
そして六ヵ月……。
本書の特徴を一言で言うと、次のようになる。
教師という立場から、阪神・淡路大震災を見つめ直した、震源地からのメッセージ
さらに、具体的に、本書の特徴をご紹介する。
一、事実と教訓、二、防災教育、三、教師の指導・指示、四、教師の行動、五、子どもにつけたい防災心得、六、防災対策チェックシートの各章を、それぞれ5選、計30選にまとめてある。
つまり、今回の阪神・淡路大震災の「局面を限定している」のである。
「30」という局面に限定することで、より理解しやすく、考えやすくなるようにした。
また、
一〜五章の実践を、六章のチェックシートで、簡単にふりかえることができる。
つまり、読んだだけで終わってしまいがちになる防災教育を、「喉元過ぎれば…」でなく、実践していただきやすいようにしたのである。ぜひ、ご批判をいただきたい。
また、
震源地発の提案である。
つまり、「阪神・淡路大震災という事実に基づいた理論」になるよう配慮した。どんなことでもそうだが、恐ろしさ、怖さというものは、体験したものが一番よく知っている。
最後になったが、阪神・淡路大震災でお亡くなりになられた方々のご冥福と、被害に遭われた方々のいち早い復興を心からお祈り申し上げます。
一九九五年七月 /賀本 俊教
-
明治図書
















