- はじめに
- 第一章 小一プロブレムに、“10分間パーツ教材”で立ち向かう
- 1 “10分間パーツ教材”を意識するきっかけ
- 2 小一プロブレムに立ち向かう
- 3 “10分間パーツ教材”の条件
- 第二章 “10分間パーツ教材”で組み立てた国語科の授業
- 1 入門期国語の基礎基本
- 平成14年度 第1回参観日の授業(平成14年4月19日)
- 2 言葉遊びの授業(その1)
- 『言葉集め』の授業(平成14年5月2日)
- 3 言葉遊びの授業(その2)
- 『しりとり遊び』の授業(平成14年5月13日)
- 4 「はなの みち」の読解指導
- 平成14年度 校内研究授業(平成14年5月29日)
- 5 敬体の文章になじむための指導
- 平成4年度 教育委員会訪問公開授業(平成4年7月2日)
- 6 「絵作話」の指導
- 第41回全国へき地教育研究大会(平成4年10月22日)
- 第三章 “10分間パーツ教材”で組み立てた算数科の授業
- 1 ひき算の指導とたし算の復習
- 平成14年度 第2回参観日の授業(平成14年6月26日)
- 2 「ながさくらべ」の指導
- ―あさがお―を使って(平成4年9月29日)
- 3 「0というかず」の指導
- 平成4年度 第2回参観日の授業(平成4年5月27日)
- 4 「100までの かず」の指導
- 新任研修公開授業(平成15年1月27日)
- 第四章 “10分間パーツ教材”で組み立てた生活科の授業
- 1 福祉の授業(その1)
- 『点字の仕組みを知ろう』(平成14年11月7日)
- 2 福祉の授業(その2)
- 『車椅子に乗ってみよう!』(平成14年11月27日)
- 第五章 “10分間パーツ教材”で組み立てた図工科の授業
- 1 絵画『ひまわり』の授業
- 平成14年度 教育委員会訪問公開授業(平成14年6月24日)
- 2 絵画『くじらのあくび』の授業
- 平成14年度 第5回参観日の授業(平成15年2月19日)
- 第六章 “10分間パーツ教材”で組み立てた音楽科の授業
- 1 『すずめがサンバ』の授業
- 平成14年度 第3回参観日の授業(平成14年9月11日)
はじめに
平成14年度は、10年ぶりに1年生の担任をした。前年度6年生を卒業させた後だけに、当初は戸惑いの連続であった。
45分間、とにかく席に着かせ、集中させることに苦労した。
ただその心配は、最初の数週間で消えた。10分のパーツにこだわる授業を意識し始めたからである。
10分間パーツ教材≠組み合わせ、授業を構成することにより、子どもたちは驚くほど授業に集中するようになった。
考えてみれば、前回1年生を担任した平成4年度の記録を見ても、無意識に1時間の授業のいくつかをパーツに分ける授業を試みている。
簡単に言えば、1時間中1問だけの問題に集中的に取り組ませる問題解決型の授業とは対をなすものである。1年生の授業には問題解決型はそぐわない。
ただ、ここで留意しなければならないのは、ただやみくもに10分間パーツ教材≠組み合わせればいいというものではないということである。本文にも書いたように、10分間パーツ教材≠ノは条件が必要である。
さらに、10分間パーツ教材≠ェ全てではないということも付け加えておく。生活科や図工科など、体験を基本にする教科では、1〜2時間、没頭して活動に取り組む学習は欠かせない。
本書では、10分間パーツ教材≠フ理論的な内容も含めながら、その効果的な活用法について示している。
そもそも本書は、『総合的学習を創る』誌の原稿を送稿した時、樋口雅子編集長への手紙の片隅に、次のようなことを書いて同封したことがきっかけであった。
1年生では、45分の授業を10分程度のパーツで組み立てていかないと、子どもたちは飽きてしまいます。難しいですが、やりがいのある仕事でもあります。
なんと、すぐその後に、この内容が一冊にならないか?という返信をいただいた。
自分が今取り組んでいることを一冊にまとめていただけるなど、有り難いことであり、喜んでお引き受けさせていただくことにした。
本書刊行にあたり、いろいろな方々にお世話になりました。
まずは、平成4年度及び14年度に担任した子どもたちです。どちらも素直でがんばり屋さんの集まりでした。この子たちは、私の拙ない実践を支えてくれました。
次に、おびただしい数の教育書がある中で、本書をお選びいただき、ご縁をいただいた皆様に、本当に感謝致します。ありがとうございました。お読みいただいてご意見、ご批判をいただければ、なお嬉しく思います。
最後になりましたが、本書は樋口雅子編集長のお計らいがなければ、こうした形で世に出ることはありませんでした。いつも気にかけていただき、感謝の気持ちにたえません。
いろいろな方々に心よりお礼を申し上げます。ありがとうございました。
平成15年7月 初夏のまぶしい日差しの中で… /古川 光弘
ぜひぜひ復刊お願いします!
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