- まえがき
- 第T章 パソコンで授業が変わる
- 1 パソコンは道具だ
- 2 パソコンの得意なことをやろう
- 3 パソコンの得意技
- (1) インターネットの活用
- (2) CD−ROM百科事典の活用
- (3) デジタルカメラの活用
- 4 パソコンで授業が変わる
- 第U章 パソコンで教師の仕事もこんなに変わる
- 1 提案文書はこんなに簡単にできる―他力本願のデータ入手法―
- (1) 苦労を水の泡にしないために
- (2) テキスト・コンバータで人様の文書を頂いちゃおう
- (3) 他力本願の極致「OCR」ソフト
- 【コラム1】パソコンを移動書斎にする
- 2 書類整理も超カンタン
- (1) 整頓しましょ
- (2) 究極の整理法,電子ファイリング
- 3 成績処理だってバッチリ
- 4 情報収集
- (1) インターネットを使いこなそう
- (2) 電子メールで情報交換を
- (3) 法則化サークルの電子ネットワークから情報入手
- 【コラム2】インドでモバイル
- 第V章 「総合的な学習の時間」の情報学習の構想
- 1 情報・コンピュータの学習をどう構想するか
- (1) あなたがやるのです
- (2) 発想を転換せよ
- (3) 取りあえず何をするか
- 2 どんな授業が良いか
- 3 フツーの教師はどうする?
- 4 「新教育改革プログラム」に見る情報化への対応
- 5 情報・コンピュータ学習指導プラン
- 6 情報・コンピュータ学習に役立つホームページ
- (1) イチオシ・ページ
- (2) インターネット体験なら,このページ
- (3) 教師向けのページ
- (4) おすすめリンク・ページ
- (5) 検索エンジンを上手に使おう
- 第W章 パソコンで社会科授業がこんなに変わる
- 1 ごみの学習から環境学習へ―インターネット大活躍!―
- (1) いろいろなメディアで調べる授業 (97年度の実践)
- (2) 調べ学習はこう進んだ
- (3) インターネット大活躍
- (4) 苦労話
- ★作文の紹介
- 2 秋田県をPRしよう―「えほんらいたー」で学習のまとめ―
- (1) 鶴舞小での原実践(97年度)
- ★コピー作文の手法を使った秋田県PRポスター
- (2)高瀬小での実践
- ★秋田県PRグループの作品
- ★本荘・由利PRグループの作品
- ★東由利町PRグループの作品
- (3) 高瀬小の設備
- 3 エネルギー・環境学習―インターネットで調べ学習・6年の実践―
- 【コラム3】インドの電話事情
- 第X章 パソコンでこの教科の授業もこう変わる
- 1 国語・「カブトガニを守る」 (光村・4年)の実践
- (1) 国語で調べ学習
- (2) インターネット&Eメール大活躍
- (3) 調べ学習の仕方を学べば,「追究の鬼」になる
- 2 国語・「童話の絵本づくりをしよう」 (中・高学年向け)
- ★高瀬小視聴覚クラブの作品
- 3 国語・「方言と共通語」(光村・4年)の実践―電子メールやホームページで全国の学校に発信―
- 4 図工・「自分の写真入りカレンダーを作ろう」
- (1) 超カンタン作成法
- (2) 写真を加工すればもっと楽しいゾ
- ★「私暦」の作品
- 5 学級活動・「自己紹介ホームページ作り」
- ★高瀬小4年の自己紹介ホームページ
- 6 理科授業でも,パソコン大活躍
- (1) 取材の記録に,観察の記録に
- (2) CD−ROM百科事典と図鑑をフル活用しよう
- (3) シミュレーション・ソフト
- (4) 君も天気予報士
- 【コラム4】教師向け最強のモバイル機は?
- あとがき
まえがき
私がパソコンを本格的に使うようになったのは,ほんの4年前。ウィンドウズ95が発売されてからである。
ワープロ(専用機)がないと文章が書けない私にとっては,愛機「書院」との別れは,清水の舞台から飛び降りるような心境だった。
パソコン(デスクトップ)を使う場所は,もっぱら自宅。どこでも使いたい私には不向きだ。よって,1年後にノートパソコンに買い換えた。
その後,教室にノートパソコンを持ち込むようにはなったが,もっぱら文書作成に利用するばかりで,授業で使うことはなかった。
ところが,ひょんなことから,授業で使わざるを得なくなってしまった。
4年生の「ゴミ」の学習でのことである。
「ゴミを減らすには,どんな方法が効果があるか」というテーマで調べ学習をさせることにした。我ながら,「いいテーマだなあ」とほくそ笑んだのもつかの間,重大な問題が起こった。
ご存じの通り,教科書には,そんなことは書かれていない。図書館の資料も,あまり数がない。調べたくても,調べようがないのだ。
そうこうしているうちに,「去年(1997年)のゴミの量は,どれくらになっているか?」や「去年のアルミ缶のリサイクル率はどれくらいになったか?」などを調べたいと言い出すグループが出てきたのである。
はて……。困った。どうしよう……?
そうだ! インターネットを使う手があるではないか!!
とはいうものの,学校のパソコンは,全くそういう環境にない。
そこで,私のノートパソコンでアクセスすることにしたのである。(同僚のIDを借りて……。←当時私はインターネットを使っていなかった)
実際に授業で使ってみて,驚いた。
情報の収集およびに活用において,これほど便利な物は他にない。
社会科の授業で,インターネットを活用するようになって,その便利さに驚愕するとともに,活用の可能性の広大さに,私は目を見張った。
その後,縁あってパソコン先進校に転勤した私は,CD−ROMやデジカメなども授業で使うようになっていった。
そして,次のように実感した。
パソコンで授業が変わる。
本書は,パソコンを授業で使うと,「授業がどう変わるのか」をテーマにまとめたものである。
理論よりも,できるだけたくさんの実践,事例を入れるようにした。
パソコンを使ったことがない人にも分かるように,難しい用語などはいっさい使わずに,平易に書いたつもりである。
・パソコン初心者。何をすればいいかわからない。
・パソコンは何とか使えるが,授業でどう使えばいいか分からない。
という方のために,本書はある。
本書が,パソコン活用の大きなヒントとなれば幸いである。
1999年5月 /高橋 勲
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- 明治図書