- まえがき
- T 「スキマ時間」の活用で“教室密度”を上げる
- 1 「スキマ時間」を意識するだけでこれだけ変わる
- 2 「スキマ時間」有効活用術〜教室密度,人生密度を上げる意識を〜
- U 50の「スキマ時間」のレシピと活用のヒント
- §1 教科編
- ■全教科
- 1 言葉の“ミニ”マンダラ 〜マンダラは言葉の泉〜
- 2 フラッシュカードいろいろ 〜一気に楽しく授業導入〜
- 3 作品分かち合い 〜短い時間で作品交流〜
- 4 他人事作文 〜描写力育成と仲間づくりで書く〜
- 5 “箇条書き”でアウトプット 〜すべての教科の最強アイテム!〜
- ■国 語
- 6 視写 〜写すことはあらゆる学習の基礎〜
- 7 聴写 〜継続してつける聞き取りの力〜
- 8 発表ゲーム 〜発表慣れで討論への布石を〜
- 9 辞典活用バリエーション 〜言葉に触れ,言葉を吟味する〜
- 10 辞書引き選手権・辞書クイズ 〜辞書で言葉の力をつける〜
- 11 言葉のしりとり・連想ゲーム 〜言葉広げの遊び〜
- 12 サイコロトーク・サイコロミッション 〜何が出るかな?!〜
- 13 ミニスピーチいろいろ 〜スキマのスピーチバリエーション〜
- 14 読み聞かせ 〜さまざまなジャンルの本を紹介する〜
- 15 シャッフル紙芝居 〜爆笑必至! 古い紙芝居の再利用〜
- 16 聞き取り感想文・聞き取り感想発表 〜「書く」を「話す」につなげる〜
- 17 言葉の貯金箱 〜言葉をためていく場所をつくる〜
- 18 一日一語 〜新しい言葉に毎日触れる〜
- 19 漢字採集! 〜漢字をあらゆる場所から採集してくる!〜
- 20 スキマの漢字遊びいろいろ 〜漢字好きを育む漢字遊びネタ〜
- ■社 会
- 21 単元の合間に盛り上がるミニネタ 〜短い時間でできる活動〜
- 22 スキマ時間を彩る 社会科・生活科アイテム 〜教室に置いておきたい社会科アイテム〜
- 23 今日の新聞記事タイム 〜社会事象に触れる時間をつくる〜
- ■算 数
- 24 スキマ時間算数アイテム 〜教室に置いておきたい算数グッズ〜
- 25 課題終了後のスキマ算数遊び 〜スキマも頭フル回転〜
- ■理 科
- 26 “本格石焼き芋”でスキマ時間を生み出す?! 〜おいしく,ためになる時間の使い方〜
- 27 おもしろ風船遊び 〜風船は科学の友!〜
- 28 理科好きにする! 小物でミニパフォーマンス! 〜すぐ手に入る小物で楽しくミニ実験〜
- 29 スキマ時間でできる 生活科・理科環境づくり 〜理科的な環境を身近なところから〜
- 30 子どもの友“昆虫” 〜昆虫は子どもたちの最高の友達〜
- ■体 育
- 31 スキマのカラダほぐし 〜体育のスタートにウォーミングアップ!〜
- 32 仲間づくりのミニゲーム集 〜仲間づくりを兼ねたミニ運動集〜
- ■音 楽
- 33 スキマ時間の音楽ミニネタ 〜スキマ時間で音を楽しむ遊び〜
- ■図 工
- 34 1日10分絵画 〜毎日描きためて絵を完成!〜
- 35 ミニミニ工作 〜スキマの時間でできるちょっとした工作〜
- §2 学級経営・課外活動編
- ■学級経営
- 36 雨の日の休み時間 〜雨の日の休み時間の過ごし方〜
- 37 お話 〜教室には笑いを〜
- 38 子どものメモ 〜家庭でもメモさせる〜
- 39 10分でできる保護者懇談の準備 〜保護者懇談をスムーズに乗り切るために〜
- 40 スキマに使える本 〜教室に置いておくと使える本〜
- 41 スキマ時間のつくり方(子ども側) 〜スキマ時間をつくり出すには〜
- 42 即興遊びいろいろ 〜スキマを楽しく過ごす〜
- ■課外活動
- 43 課外学習でのスキマ時間の過ごし方 〜“ただ待たせる”だけでは能がない〜
- §3 教師修行編
- 44 スキマメモ 〜教師の仕事力アップ最強のツール〜
- 45 教師の通勤時間活用法 〜憂鬱な通勤時間を改善する〜
- 46 偉大なる散歩 〜散歩は「アイデア」,「夢」の貯蓄ツールだ!〜
- 47 寄り道10分のネタ集め 〜ネタ集めはどん欲に!〜
- 48 スキマ時間本屋活用術 〜あちこちの本屋は“自分の書斎”〜
- 49 スキマ時間のつくり方(教師側) 〜教師自身がスキマ時間をつくり出し,有効活用するには〜
- 50 スキマ時間を輝かせるアイテム 〜スキマ時間有効活用アイテム〜
- あとがき
- 参考文献
まえがき
「教師」という職業ほど知的生産術を身につけておくべき仕事はないと思います。それは,常に子どもたちに対する新しいアプローチを模索していくべき存在だからです。いかに子どもたちに生産的な時間を提供できるか。
それは,
“スキマ時間”の使い方
で大きく変わってきます。
一日の学校生活の中で生まれる5分,10分のスキマ時間。「ただでさえやることが山積みなのに,スキマ時間なんて存在しない」という方も少し考えてみてください。結構無駄にしている時間は多いものです。授業の中の5分,10分を意識して一年間過ごすだけで,見えてくる景色は全然変わってきます。それは子どもたちの姿に現れてくるのです。
「知的生産の高い人」は「“スキマ時間”の使い方がうまい人」といえます。
本書は,忙しい学校現場の中のそこここに生まれてくる「スキマ時間」,気がついたら無駄に使ってしまっていた「スキマ時間」をいかに子どもたちにとって知的で,生産的な時間にするかということを追求したものです。
その時間,5分,10分。
たかがスキマ時間,されどスキマ時間です。
この5分,10分をどうするか。
ここの使い方で,その学級の“カラー”“特色”“個性”が出来上がります。
“スキマ時間有効利用”は“教室密度”を上げます。
濃い一年間を過ごすことができます。5分,10分でできるさまざまなツールを持っているにこしたことはありません。そのようなツールを“レシピ”として読みやすくまとめました。
さらに,「スキマ時間」を使うのは子どもたちはもちろんのこと,教師自身もです。教師自身がスキマ時間をうまく活用することでできる,「スキルアップ術」についても考えてみました。多忙な中でどのように楽しく,知的に教師修行をするか,自分を高めていけるか……。そのことも視野に入れています。
また,「スキマ時間」といってもさまざまな場面があります。「授業中」「日常生活の中で」「課外活動中」「家で」……。そのようなさまざまな場面も考えてまとめました。
このように,レシピは「教科編」,「学級経営編」といった学校生活のことから,教師自身のスキルアップ術としての「教師修行編」までさまざまに取り上げました。
加えて本書に収められているレシピの中には,「言語活動」を意識したものをたくさん取り入れています。特別なことを花火のように打ち上げる形で言語力は身につけさせることはできません。毎日毎日の日常の中の取り組みが言語力を育んでいきます。そのような言語活動こそ,すべての教科で「スキマ時間」を用いて育成できるのです。
本書で,スキマ時間を有効に活用しながら同時に,言語力の育成もねらおう,というわけです。
時間を“生かす”ために,どのような場面で,どのような活動ができるのか,そのことをあらゆる角度から追求しました。私自身,スキマ時間をなかなか上手に使いこなすことができないことから試行錯誤している途中です。レシピは今後改良され,さらに付け足されていくでしょう。
なお,本書の実践は,これまで多くの先輩方が培ってこられた指導法や実践の上に成り立っています。
本書を通して,全国の先生方とさまざまな「スキマ時間」を紹介し合い,共有していけることを願っています。
/森川 正樹
-
- 明治図書
- 多くの活用アイデアがあり、参考になった。2016/4/1030代・小学校教員
- 実際にやってみて面白い物も多数あった(ありがたい)のだが,中には首をかしげるものもあった。例えば,「学習用具を使って遊ぶ」ゲームなど。こういうゲームを紹介するのは歓迎できない。2015/7/450代・小学校管理職
- 知っているようで知らない、ちょっと知っているだけで日常の仕事が効率的に進むなと感じました。2015/6/1130代・小学校教員