中学校数学+総合学習4
情報教育の展開

中学校数学+総合学習4情報教育の展開

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数学を基盤とする総合学習「情報教育」には次の目的がある。(1)中学生に必要な情報機器の活用(2)情報機器の役割の理解(3)情報機器の発展などを中学生に挑戦させる


復刊時予価: 2,332円(税込)

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電子書籍版: なし

ISBN:
4-18-105917-0
ジャンル:
総合的な学習
刊行:
対象:
中学校
仕様:
A5判 128頁
状態:
絶版
出荷:
復刊次第

目次

もくじの詳細表示

はじめに
テーマT 私たちの街づくりを進めよう!
─数学と自分自身との出会い発見─
§1 テーマの概要
§2 テーマの展開予想
§3 生徒の実践内容と活動の実際
§4 学習内容の確認テスト問題例
§5 テーマのまとめと展望
テーマU 国内旅行の計画をたてよう!
─全行程をダイヤグラムに─
§1 テーマの概要
§2 テーマの展開予想
§3 生徒の実践内容と活動の実際
§4 学習内容の確認テスト問題例
§5 テーマのまとめと展望
テーマV コンピュータで君も芸術家
─美術と数学的画法の世界─
§1 テーマの概要
§2 テーマの展開予想
§3 生徒の実践内容と活動の実際
§4 学習内容の確認テスト問題例
§5 テーマのまとめと展望
テーマW 長安とパリの街路
─サンプリングと統計処理─
§1 テーマの概要
§2 テーマの展開予想
§3 生徒の実践内容と活動の実際(T)
§4 教師による予備的調査
§5 生徒の実践内容と活動の実際(U)
§6 学習内容の確認テスト問題例
§7 テーマのまとめと展望
テーマX データが未来を語る
─統計的手法を活用する予測と検証─
§1 テーマの概要
§2 テーマの展開予想
§3 生徒の実践内容と活動の実際
§4 学習内容の確認テスト問題例
§5 テーマのまとめと展望

はじめに

 本書は,「中学校数学+総合学習」全4巻の第1巻「総論編」,第2巻「国際理解編」,第3巻「環境教育編」に続く第4巻として発刊されたものです。

 中学校の「総合学習」の基本的分野には,「国際理解」,「環境教育」,「情報教育」があります。この第4巻は,この中の「情報教育」に関する総合学習の実際を展開しました。第1巻,第2巻,第3巻と併せ,中学校「数学+総合学習」全4巻をぜひ,活用されることを願っています。

 数学を基礎とする総合学習の「情報教育」には,次の目的があります。

 1 中学生にとって,今やパソコンは日常化してきました。e-mailの交換,Home-Pageの活用は日常のこととなりました。パソコンに標準装備されている,WordやExcelも日々の使用となってきました。不穏な事件まで予想される携帯電話も,不穏にもめげず日常化してきました。こうして急速に発展普及した情報機器は,学校はもとより生徒が活用する日常の機器となったのです。中学生には,当然こうした情報機器の有効な活用の教育が必要です。

 2 急速に発展した情報機器は,中学校の数学科はもとより,各教科の学習にも大きな変化をもたらしています。例えばExcelの活用は,中学校の代数や幾何学の教育を変革しています。Home-Pageの活用は,数学科はもとより理科や社会科の学習にも斬新な資料を提供しています。Wordの活用,Power Pointの活用は,中学生による数学・理科・社会科での研究成果を,極めて多くの人達に,明瞭に公表できるようにしました。情報機器の,こうした役割を,中学生は当然学習しなければなりません。

 3 情報機器の発展は,学校内の友達を越え,日本全国の友達,更には,世界の友達との連携を可能にしました。私が中心になって推進した「リアルタイム協同学習」では,日本とドイツの中学校間で,生徒どうしの学習を何回も実現しました。使用言語は英語です。日独の生徒達が堂々と,ピタゴラスの定理を論じ,赤道型日時計を論ずるのです。今や情報機器は,世界の人達をリアルタイムで連携するまでに至ったのです。日本の中学生は,こうした情報機器の発展が生み出す成果を,当然手にする必要があります。


 以上のような観点で本書を仕上げました。本書の目次を開いて,5つの章それぞれのテーマを読んで頂ければ,それが分かると思います。テーマの選択や内容の展開では,中学生が楽しく学習するように努めました。

 執筆者には,この方面の開拓的研究をされている研究者にお願いし,中学校の現場で実践された結果を資料として本書に執筆して頂きました。

 一方,編集責任者の菊池乙夫氏には,繰り返し執筆者との連絡をお願いして,加筆・修正を重ね読者に役立つ本書に仕上げて頂きました。

 読者の皆様には,各自それぞれの創意を加えて,本書の内容を中学校の総合学習や選択数学,必修数学のそれぞれに,ぜひ活用されることを願っています。

 本書には未熟の点もあると思います。それらの点は,読者の皆様のご意見を頂きながら今後の改定で修正していきます。

 なお,本書の出版に際し,刊行を激励し実現して頂いた明治図書の江部満氏をはじめ,編集部の方々に厚く感謝致します。


  2002年5月10日   監修者 /横地 清

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      明治図書

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