教員の業績評価
─する側・される側の対応ポイント─

教員の業績評価─する側・される側の対応ポイント─

好評3刷

教員評価に対する説明責任にいかに応えるかのポイントを解説。

子どもの評価は好きだけど、自分を評価されることには拒否反応の教師も少なくない。校長に「あんたに評価できるの?」と食ってかかる教師もいるという。ブーイングにどう対応するか、説明できるだけの資料をどう揃えておくか。対応のポイントなと、勘所の抑え方を明示。


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ISBN:
4-18-104627-3
ジャンル:
学校経営その他教育
刊行:
3刷
対象:
小・中
仕様:
A5判 144頁
状態:
在庫僅少
出荷:
2018年1月17日
『新学習指導要領の展開』
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目次

もくじの詳細表示

まえがき
T 「エー,何で私がCなの」にどう応えるか
1 ブーイングが起こる評価の問題点
(1) 学習指導(授業)の評価から
Q1 私は,授業をちゃんとやっているのに,Cの評価? どこを見て評価しているのでしょうか。観点を示してほしいです。授業の進み方が早いです。一斉学習は,古いです。
Q2 もっと子ども達に考えさせる,問題解決学習をさせる指導が出来なくては,評価がCとは。どうして?
Q3 思いつきで行事の変更をしないでほしいです。文句を言った教員の評価がCとはひどいです。
Q4 授業の1回のミスで,全てを評価してCとは,ひどいではないですか。
Q5 日々の仕事を見ないで,カンで評価しているのは,ひどいではないですか。
(2) 生活指導の評価から
Q1 子どもに対して平等に対応していないと言うけれど,子どもの事情を考えての対応をしています。おかしいではないですか。
Q2 学級経営が良くありません。子どものトラブルを,うまく解決していません。
Q3 授業中に子どもを遊ばせるようなことが多いです。良いのでしょうか。
(3) 服務の評価から
Q1 正当な休暇を取っているのに,休暇が多いと文句を言われます。おかしいではないですか。
Q2 忙しすぎる職場なのに,管理職は少しも理解してくれず,次々と仕事を増やしています。何とかしてほしいです。このような文句を言うと,仕事を嫌がっているということで,評価をCにするとは,おかしいではないですか。
Q3 教職員が,校長に挨拶をしないからといって,評価をCにするのは,行き過ぎではないでしょうか。
Q4 相対評価でCをつけざるを得ない,他にいないからCをつけたとなると,おかしいではないですか。
U 教員が受容する評価例 「いくらCをつけられてもねえ」にどう応えるか
1 ブーイングが起こる評価の問題点・説明責任を果たすことにより受容する例
(1) 学習指導(授業)の評価から
Q1 私は授業をちゃんとやっています。進度も遅れていないし,年度末にはやるべきことを全てやっているのに,なぜCの評価がついたか分かりません。説明してほしいです。
Q2 黒板に予定表や名札をたくさん張っているようでは,良い授業になりません。それを見て評価は,Cです。
Q3 毎日宿題をたくさん出していることは,授業中に教えることを家庭に任せることになります。それは教育の放棄ですから,評価はCになります。
(2) 生活指導の評価から
Q1 私は学級崩壊も起こしていませんし,それなりにクラスをまとめています。それなのになぜCがついたか分かりません。説明してほしいです。
Q2 靴箱の靴がそろっていません。そのことから学級がまとまっていないことが分かります。
Q3 いすを入れることは,大切な教育です。先生の学級は子どもが帰った後,いすがばらばらです。これでは,良い学級指導をしていると言えません。
Q4 ことば遣いがぞんざいです,と言われても困るのです。
Q5 服装に注意してほしいです。保護者会でもジーパンとは保護者に失礼です。
Q6 体育の時,真冬に長袖を着ないように子どもに言っている先生が,厚着をして体育をしているのは,どうなのでしょうか。
(3) 服務の評価から
Q1 保護者会の時,自転車でこないようにお知らせが出ますが,先生方が自転車通勤をしています。苦情がきています。良いのですか。
Q2 週案簿を出さないからといって,Cの評価をつけられるのは,厳しすぎます。もっと配慮してくれても良いでしょう。
Q3 通知表の表記がいいかげん過ぎます。3パターンの文面を繰り返し書いていたり,どの子にも同じことを書いています。また,他人事で書いていて,担任としての自覚がない文面では,評価がCになる一要素です。
Q4 子どもの対応がいい加減です。例えば,子どものけんかの対応が悪い。形式的に話を聞くだけで,子どもが納得していないのに打ち切ってしまっています。これでは,子どもに不満が残ります。こうしたことは,一事が万事です。それは,評価がCになるのです。
Q5 保護者会の対応がまずいです。子どもの悪いことばかり言っています。これでは保護者も嫌になってしまいます。良い評価はつけられません。
Q6 学校行事に協力したのに,この評価はないでしょう。
2 「いくらAをつけられてもねえ」にどう応えるかブーイングが起こる評価の問題点
(1) 学習指導の評価から
Q1 私は,子どもの為に普通に授業をやっているのだから,Aという評価をもらうことはないです。
Q2 研究授業を毎回やるからといって,Aをつけなくても良いです。
Q3 一生懸命授業をやっているからといって,Aをつけてもねー。いいのかなー。
(2) 生活指導の評価から
Q1 子どもの生活を楽しくする学級経営をするのは,当然です。当然のことを仕事としてやっているのに,Aをつけられても困ります。
Q2 不登校の子を登校させるように努力して,ついに学校にこさせたからといってAをつけなくても良いです。担任として当然のことです。
Q3 一生懸命指導しているが,ポイントをはずして,クラスを混乱させているのに,Aの評価とはねー。
(3) 服務の評価から
Q1 出勤簿に毎日押印,提出物は,期限通りの当たり前のことをして,Aの評価とはねー。
Q2 礼儀正しく振舞っているだけなのに,Aの評価とはねー。
3 教員が受容する評価例
(1) 学習指導の評価から
Q1 何事にも一生懸命で,出来ない子を出来るように指導をしている教員の評価はAです。
Q2 授業が上手で,常に研究しています。研究熱心で,研究授業も積極的に受け,前向きの教員の評価はAです。
Q3 子どもを大事にして,子どもの立場になって考え,具体的に解決の方法を与える教師の評価はAです。
Q4 特別支援の必要な子を,上手に授業に乗せることが出来る教員の評価は,Aです。
Q5 クラス平均点が90点以上を取らせる教員の指導力の評価は,Aです。
Q6 保護者会を楽しくする工夫を常にして,参加者を増やしている教員の評価は,Aです。
(2) 生活指導の評価から
Q1 学校に行くのを渋っていた子が,「学校は楽しい」と元気良く行くように指導した学級担任の評価は,Aです。
Q2 善悪をはっきりさせ,子どものことを真剣に考えてくれる教員の評価は,Aです。
Q3 挨拶がきちんと出来る子に育てている教員の評価は,Aです。
Q4 子どもの怪我や事故の対応がきちんとしている教員の評価は,Aです。
(3) 服務の評価から
Q1 教員が出張に行っても,勤務時間まで時間があると学校に帰ってきて,出張の復命をします。勤務時間過ぎまで仕事が終わらない時は,管理職に電話をかけ,直接出張先から家に帰って良いかの許可を得ています。翌日,出張の内容を報告しています。必要に応じてプリントして出しています。こうしたことが滞りなくできる教員の評価は,Aです。
Q2 校務分掌が速やかに出来,全体の進行状況を把握して対応している教員の評価は,Aです。
Q3 嫌がる分掌を快く引き受けている教員の評価は,Aです。
Q4 手のかかる子がいる学級を快く受け持ってくれる教員の評価は,Aです。
Q5 何事にも前向きな教員の評価は,Aです。
4 校長の自己採点表
あとがき

まえがき

 教員の業績評価は,どこの都道府県でも行われている。その業績評価の結果が開示され出した。

 業績評価をしていることを公表していない県でも,業績評価はある。そのことを公表していなくても,業績評価はしている。いずれどの県でも,評価を開示するようになる。


 東京都では,業績評価がCとDの人には,通知をしなければならない。評価の開示の始まりである。

 評価に対して,不服申し立ても出来る。

 校長は,不服申し立てに対して,具体的評価の事実を示さなくてはならない。

 しかも,評価がDの教員は,3ヶ月の昇給延伸になる。同列評価の教員が何人もいた場合,同列の中で順位を付け,一番順位の低い順に1〜2名昇給延伸になる。

 1年勤務すれば1号俸昇給するという,定期昇給はなくなったのである。それは,普通昇給に変わったのである。


 こうなってくると,教員は,評価に敏感になってくる。

 校長は,業績を公平に評価するために授業観察をする。その結果と他の校務の仕事,学級経営や研修等を総合的に見て評価する。

 それでも「何で私がCなの」と不満に思う教員が多い。

 校長も人間である。教員との考え方の違いもある。子どもに力を付ける方法はいろいろある。一番力を付ける方法を探る上での論争は,大切である。


 しかし,実際に子どもに力を付けられないで,理屈ばかり言って評価に不満を持つ教員もいる。

 それでも,「私が何でCなの」と納得しない教員もいる。

 そうした教員のブーイングや,そんな観点から評価されていたのかということを出来るだけ事実に基づいて,具体例を出しながらまとめてみた。

 業績評価の内容が本書から分かってもらえると思う。


  2005年7月吉日   /舘野 健三

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