- はじめに
- 教材づくりの大切さ
- 体つくり運動
- 低学年
- 1 風船運びゲーム
- 2 動物歩きリレー
- 3 変身ジャンケン
- 4 クラスで盛り上がる運動遊び
- 5 すもう遊び
- 6 ジャンケンゲーム
- 中学年
- 7 いっせーの!
- 8 シンクロ走・リバースムカデ鬼
- 9 ボールキャッチゲーム
- 10 交差跳び・あや跳び
- 高学年
- 11 折り返しグループ走
- 12 トラベラー
- 13 二重跳び
- 14 ダブルツイスト跳び
- 15 ダブルダッチ
- 16 バンブーダンス
- 器械運動
- 低学年
- 17 ゆりかご
- 18 動きを入れて前転がり
- 19 シンクロゆりかご・前転がり
- 20 鉄棒で遊ぼう
- 21 馬跳び
- 22 連結跳び箱ゲーム
- 中学年
- 23 側方倒立回転
- 24 膝掛け振り上がり
- 25 後方片膝掛け回転
- 26 台上前転
- 27 シンクロ・集団跳び箱
- 高学年
- 28 ヘッドスプリング
- 29 倒立への道
- 30 後方支持回転
- 31 両膝掛け振動下り
- 32 かかえ込み跳び
- 33 頭はね跳び
- 陸上運動
- 低学年
- 34 カラー折り返しリレー
- 35 ホームランリレー
- 36 ボール運び競争
- 37 かかしケンパー跳び
- 38 ぴょんぴょんジグザグリレー
- 中学年
- 39 40mロープリレー
- 40 周回ワープリレー
- 41 40mコーンハードル走
- 42 ターゲット幅跳び
- 高学年
- 43 課題解決!短距離走
- 44 8秒間走
- 45 リレーバトンパス
- 46 わかってできる!ハードル走@
- 47 わかってできる!ハードル走A
- 48 フォーカス走り幅跳び
- 49 フォーカス走り高跳び
- 水泳運動
- 低学年
- 50 水中鬼ごっこ
- 51 水遊びリレー
- 52 もぐりっこ遊び
- 53 浮き浮き水遊び
- 54 バブリング・ボビング
- 55 水中ゲーム
- 中学年
- 56 け伸び
- 57 面かぶりクロール
- 58 手タッチクロール
- 59 ちょうちょう背泳ぎ
- 60 ビート板平泳ぎ
- 高学年
- 61 クロール
- 62 平泳ぎ
- 63 背泳ぎ
- 64 バタフライ
- 65 ターン 初級編
- 66 ターン 上級編
- 67 クロール ステップ10
- 68 平泳ぎ ステップ10
- 69 着衣泳
- ゲーム・ボール運動
- 低学年
- 70 はしごドッジボール
- 71 ゲットボール
- 72 ダブルコートシュートゲーム
- 73 コーンゲットゲーム
- 74 けりっこ とりっこ はしりっこ
- 75 スローイング・ベースボール
- 76 スローイング・ゴルフ
- 77 ドキドキ鬼遊び
- 中学年
- 78 フットビー
- 79 パスパスゲーム
- 80 チュックボール
- 81 ナンバーリングキャッチバレーボール
- 82 シュートプレルボール
- 83 ボンバーパスゲーム
- 84 フィルダーキックベースボール
- 高学年
- 85 ワンドリバスケットボール
- 86 サイドマンバスケットボール
- 87 ハンドボール
- 88 アルティメット
- 89 タグラグビー
- 90 ウイングサッカー
- 91 フラッグフットボール
- 92 ミニテニス
- 93 フィルダーベースボール
- 94 タイブレイクベースボール
- 表現運動
- 低学年
- 95 動物ランドに行こう
- 96 リズムにのってウキウキダンス
- 中学年
- 97 探検!宝島に行こう!
- 98 基本の動きでリズムダンス
- 高学年
- 99 ポップコーン炸裂
- 100 マイム・マイム
- 参考文献
はじめに
本書は,月刊誌『楽しい体育の授業』(明治図書)2017年度連載「運動したくてたまらなくなる!体育教材アイデア」をベースに大幅加筆してまとめたものです。
体育は,ゲームに勝敗があり,技能的にできる,できないがはっきりしているため,子供の自我がストレートに現れやすい教科といえます。運動種目によって,得意,不得意が顕著にあらわれることから,運動素材をそのまま与えただけでは,授業に参加したくても参加できていない子供も出てきます。そこで,本書は,「全員参加を保障した体育授業」を示すことができる教材の提供を目的としています。「全員参加を保障した体育授業」とは,基礎・基本を培い,易しく,楽しく学べる体育授業のことです。そのためには,既存の運動素材をそのまま子供に与えるのではなく,加工,修正して教材をつくる必要があります。
体育における「教材」についての解釈は,「教材=運動種目」として捉えられていました。つまり,バスケットボールが教材であり,教材に子供を合わせていたのです。ですから,学習内容(何を教えるのか)が抜け落ちている授業が多くありました。
『学校体育授業事典』(阪田尚彦ほか編,大修館書店)に,教材とは,「教科内容を子どもに習得させるために選択,加工された素材」と定義されています。ですから既存の運動種目をそのまま教材にすると,学習内容の習得が難しくなることがあるのです。授業をつくるという行為は,「全員が学習内容を獲得できるようにすること」を第一に考えます。そのためには,それが可能になる教材をつくる必要があるのです。つまり,授業づくりは,教材づくりであるといえるのです。
現在,すべての教科で,「主体的・対話的で深い学び」の必要性が問われています。
子供たちが主体的に学びに向かうためには,教材を提供した段階で「やってみたい。これならできそうだ。おもしろい。」など,主観においてその学びが有意義だと感じなければ「主体的な学び」に向かうことはできません。ですから,子供たちが夢中になって学習できる教材の提供が不可欠になるのです。さらに,「わかった!できた!」という成功体験は,意義ある学習であると認識され,「おもしろい!楽しい!」という感情が学びを主体的にします。
最後に,早稲田大学の吉永武史先生には,『楽しい体育の授業』誌連載にてご指導をいただきましたことを深くお礼を申し上げます。
著者 /佐藤 政臣
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- 明治図書
- 体育のネタが増えた2023/10/2930代・小学校教員
- こういうネタ紹介系の本はいくらあってもありすぎる事がないです。体育で悩んだ時に読むようにしています。2021/10/2ヤッシー
- 豊富な教材例が大いに刺激になります。この本を読んで即実践できるものばかりですが、この本で得た教材アイデアをヒントにして、教材研究をしてさらに深めていくのも良いです。2019/12/3130代・小学校教員