- はじめに
- T 様々な「思考表現ツール」を使って「活用」型社会科授業を展開しよう!
- 1 活用型社会科授業をしよう!
- 2 なぜ「活用」型授業なのか
- 3 さあ「活用」型授業を始めよう!
- 4 「活用」型授業とはどういうものか?
- 5 様々な思考表現ツールの提供
- 6 思考表現ツールを使った授業展開例
- 7 様々な単元,教科で応用可能!
- 8 本書の使い方
- U 小学校3・4年 「活用・探究力」を鍛える社会科“表現”ワーク
- @みぢかなちいき
- 1 【創作】新しい地図記号を考えよう!
- 2 【シミュレーション】地図を読み取って宝物を当てろ!ゲーム
- A地域の生産や販売
- 3 【予想】コンビニ商品の並べ方を思い出そう!
- 4 【作成】「工夫」に視点を与えた見学アルバム作り!
- 5 【創作】ご当地キャラクターをデザインしよう!
- B住みよいくらしをつくる
- 6 【紙芝居・マンガ】先人たちの偉業を紙芝居・マンガで表現しよう!
- 7 【デジカメクイズ】見学学習クイズを作ろう!
- 8 【シミュレーション】下水道すごろくを作ろう!
- 9 【分類】身近なゴミを分別しよう
- C災害や事故防止
- 10 【推測】学校の消火器をどこに置く?
- 11 【相関図】災害時の関係相関図をえがこう!
- D都道府県
- 12 【加工】都道府県モンスターをデザインしよう!
- 13 【カード】都道府県カードで楽しもう!
- V 小学校5年 「活用・探究力」を鍛える社会科“表現”ワーク
- @国土と環境
- 1 【3ヒントクイズ】3ヒントで世界クイズ!
- 2 【ランキングクイズ】日本全国ランキングクイズ!
- 3 【5W1H】新聞記事を5W1Hで読み取ろう!
- 4 【10の作文】写真や資料から10の発見をしよう!
- A生活と食料生産
- 5 【タイムライン】1年間の作業工程をまとめよう!
- 6 【マトリクス】お米の品種を2つの視点で図示しよう!
- 7 【なりきり作文】働く人になりきって作文を書こう!
- 8 【グラフ読み取り】グラフ読み取りの技術をマスターしよう!
- B生活と工業生産
- 9 【シミュレーション】工場をどこに作ろうか
- 10 【ペーパークラフト】自動車の作られ方を想像しよう!
- 11 【ポスター作り】未来の自動車のポスターを作ろう!
- C生活と情報
- 12 【ナンバリング】ニュース番組を作る順番を考えよう!
- 13 【メディアリテラシー】広告チラシを読み取ろう!
- 14 【CMづくり】地域CMの絵コンテを考えよう!
- W 小学校6年 「活用・探究力」を鍛える社会科“表現”ワーク
- @縄文・弥生時代
- 1 【まちがい探し】三内丸山遺跡のまちがいを探せ!
- 2 【マンダラ】弥生時代の特ちょうを書き出そう
- A平安時代
- 3 【比較】寝殿造と武家造を比べよう!
- B鎌倉時代
- 4 【メリット・デメリット】鎌倉に幕府を開いた理由を考えよう!
- C室町時代
- 5 【うそつきクイズ】室町文化をうそつきクイズで楽しもう!
- 6 【擬似体験】水墨画にチャレンジしよう!
- D安土桃山時代
- 7 【賞状作成】戦国武将に賞状をあげよう!
- E江戸時代
- 8 【マインドマップ】江戸文化を代表する人物をマインドマップで表そう
- F明治・大正時代
- 9 【ランキング】明治維新の功労者を順位付けしよう
- 10 【吹き出し】絵にふきだしをつけて様子を想像しよう
- G歴史の流れ
- 11 【インタビュー】歴史上の人物とお話ししよう!
- 12 【リアル年表】等間隔の年表に歴史事象を書き出そう!
- H私たちの生活
- 13 【シミュレーション】バーチャル海外旅行で海外を知ろう!
- 14 【場面設定】権利と権利のぶつかり合いを解決しよう
- 15 【未来予測】新しい「お札」に描かれる人物は誰だ?
はじめに
今回,世に出すことができた本書は,わたしが教師になってから社会科という授業の中でこだわり続けてきた思考と表現のツールを1冊にまとめたものである。「いつか,自分がこだわり続けてきたことを本にできたらいいな」そんな淡い夢を抱いていた。そんな夢がこうして実現している。とても感慨深い。
社会科という教科は,内容教科と言われることが多く,今までは社会的事象をいかに正しく理解させるかということに主眼が置かれてきた。しかし,わたしは平成元年に教師になって以来,「内容」よりも「方法」にこだわり続けてきた。具体的には,以下のことである。
・「どんな方法」で知識・技能を獲得するか
・獲得した知識・技能を「どんな方法」で思考・判断・表現させるか
「生きる力」という考え方が提案され,OECDの学力調査結果が注目されるようになった。そんな流れの中,奇しくもわたしが今まで取り組んできたことが役立つときがきたと勝手に解釈している。
本書で紹介した「思考表現ツール」はわたしと関わった子どもたちとの間で生まれ,実践してきたものである。出会ったすべての子どもたちに感謝したい。
また,どこの誰とも知らないわたしに声をかけてくださった,明治図書の及川誠氏。わたしが書きたいと思っていたテーマで執筆依頼をしてくださった。加えて,わたしの気持ちを汲んだ形でワークシートや解説部分をレイアウトしてくださった。どうしてわたしの気持ちがわかるの?と問いたいくらいに気持ちよく書かせていただいた。本当に感謝したい。
全て自分が実践を重ねたものである。子どもたちが楽しみつつ,思考力・判断力・表現力が身につく「思考表現ツール」であると実感できたものだけを本書で紹介している。みなさんの「活用」型社会科授業の一助になれば幸いである。
2011年4月 /阿部 隆幸
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- 明治図書
- 実際に授業で使える内容で、とても面白かった。子どもは楽しく取り組むことができました。2017/8/2640代・小学校管理職
- 著者が好きで購入しました。2016/3/2640代・小学校管理職
- 単元ごとの作業ワークがコピーしてすぐに使えて便利。教師と子どもの会話で入っている授業導入例も具体的で使いやすい。2011/7/1彩