総合的学習への挑戦11「ふれあいが育む豊かな心」総合的学習と道徳の新しい関係

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人や自然とのふれあいを通して総合単元的な学習の核となる体験活動をどうつくっていくか。道徳の時間との関連などを含めて問題提起する。


復刊時予価: 2,497円(税込)

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電子書籍版: なし

ISBN:
4-18-085318-3
ジャンル:
総合的な学習
刊行:
2刷
対象:
小学校
仕様:
B5判 152頁
状態:
絶版
出荷:
復刊次第

もくじ

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まえがき
第1章 豊かな心を育む総合的学習
――人や自然とのふれあいを通して――
1 今日の子どもたちにとって
2 喜来小の子どもたち
3 喜来小の教育
4 総合単元的学習の試み
5 道徳総合関連型学習の導入
6 総合単元的学習の核となる体験活動
7 日常的な活動を通して
第2章 年間を通した総合的学習の計画
――多様な人々との交流を核として――
1 総合単元・交流活動年間計画表の作成
2 第1学年 総合単元・交流活動年間計画表
3 第2学年 総合単元・交流活動年間計画表
4 第3学年 総合単元・交流活動年間計画表
5 第4学年 総合単元・交流活動年間計画表
6 第5学年 総合単元・交流活動年間計画表
7 第6学年 総合単元・交流活動年間計画表
第3章 豊かな体験活動
――主体的な活動を促すために――
1 基本的な考え方
2 縦割り班(異年齢集団)活動
3 日常的な体験活動
4 なかよしタイム(集会活動)
5 福祉施設との交流活動
6 高齢者との交流活動
7 保護者との交流活動
第4章 他者に学び,自己を見つめる「道徳の時間」
――心を育てる要の時間として――
1 基本的な考え方
2 「道徳の時間」の実際
3 評価についての捉え方
第5章 第1学年 あそびひろばをつくろう
1 総合単元について
2 総合単元のねらい
3 主たる体験活動の意義
4 総合単元のねらいについての評価方法
5 単元構想図
6 単元の経過
7 授業例 「むかしむら」であそぼう
8 この単元をふりかえって
第6章 第2学年 生き物ランドをつくろう
1 総合単元について
2 総合単元のねらい
3 主たる体験活動の意義
4 総合単元のねらいについての評価方法
5 単元構想図
6 単元の経過
7 授業例 やさしい心
8 この単元をふりかえって
第7章 第3学年 さつまいもは 喜来のたからもの
〜いもっこまつりをしよう〜
1 総合単元について
2 総合単元のねらい
3 総合単元の構成
4 総合単元のねらいについての評価方法
5 単元構想図
6 単元の経過
7 授業例 「いもっこまつり」の発表の練習をしよう
8 この単元をふりかえって
第8章 第4学年 共に生きる心
1 総合単元について
2 総合単元のねらい
3 主たる体験活動の意義
4 総合単元のねらいについての評価方法
5 単元構想図
6 単元の経過
7 授業例 わたしの思い
8 この単元をふりかえって
第9章 第5学年 守ろう 喜来の「川」
1 総合単元について
2 総合単元のねらい
3 主たる体験活動の意義
4 総合単元のねらいについての評価方法
5 単元構想図
6 単元の経過
7 授業例 私たちと自然
8 この単元をふりかえって
第10章 第6学年 OURおどりフェスタ
1 総合単元について
2 総合単元のねらい
3 主たる体験活動の意義
4 総合単元のねらいについての評価方法
5 単元構想図
6 単元の経過
7 授業例 OURおどりフェスタ
8 この単元をふりかえって
第11章 家庭や地域とのネットワークを生かして
1 家庭や地域との連携の必要性
2 地域環境・人材の活用
3 人材バンク
4 PTA活動の活性化
5 学校の教育活動の情報提供
第12章 豊かな体験からともに学び合う学校に
1 道徳的実践力の育成につながる道徳教育を
2 体験重視の道徳教育をめざす取り組み
3 喜来小の取り組みからの学び
第13章 21世紀を拓く子どもを育てるために
1 道徳教育・21世紀へのメッセージ
2 生命畏敬の念の確立
3 体験活動と道徳的実践力の育成
4 総合的学習の展開
あとがき

まえがき

 「今年は,教科書よりもっとぶ厚い本で学んだようです。それもそのぶ厚い本を楽しく現実的に学びました。交流して学ぶことは,読むよりもっと思い出になり,そこでの思いは,心に体に深く刻みこまれました。」

 これは,6年生の子どもの学年最後の総合的学習後の感想の一つです。

 本校では,平成9・10年度の2年間にわたり,「豊かな心を育む教育推進事業」実践研究協力校として文部省指定を受けて,実践研究に取り組みました。

 私どもは,子どもは,同年齢の友だちとのふれあいをはじめ,幼稚園児・地域の人々・高齢者・身体障害者など子どもを取り巻く多様な人々との交流や自然とのふれあいの中で,自分の感性や価値観に合わせた生き方を身につけていくと考えました。

 「学校の教育活動に様々な体験活動を取り入れ,子どもの道徳性を総合的・実践的に養い,豊かな心を育む」というこの事業の主旨を受け,『人や自然とのふれあいを通して,豊かな心を育む教育活動の創造』という研究主題を設定しました。

 「人とのふれあい」「自然とのふれあい」「郷土愛」をキーワードに,子どもが主体的に学習や活動に取り組む総合的学習を展開する中で,豊かな心や道徳性の補充・深化・統合のための「道徳の時間」の在り方や具体的な活動を通して,道徳的実践力の育成に向けて,研究をし,紀要にまとめ先般公開発表いたしました。

 また,平成10年7月,教育課程審議会から,平成14年から完全学校週五日制の下で,ゆとりの中で「生きる力」を育成するという考えに立ち,「総合的な学習の時間」の創設が答申されました。

 それを受けて,先般発表した研究紀要や要項,その後の研究の成果をまとめたのが本書です。

 2年間の研究は,ささやかで緒についたばかりですが,冒頭のようにこの研究のよさを実感しております。本書が少しでも教育実践の参考になるようにと願っております。

 最後になりましたが,本校研究推進にあたり温かいご指導を賜りました文部省教科調査官押谷由夫先生,鳴門教育大学助教授村川雅弘先生,徳島県教育委員会,松茂町教育委員会教育長笹田博之先生,物心両面からご支援を賜りました松茂町当局に,心から厚くお礼申しあげます。

 さらに,出版にあたりお力添えをいただきました明治図書の江部満・樋口雅子両編集長に心から感謝いたします。


   徳島県板野郡松茂町喜来小学校校長 /秋山 紘子

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      明治図書

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