新社会科“調べ考え表現する”ワーク&学び方手引き 3年

新社会科“調べ考え表現する”ワーク&学び方手引き 3年

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小単元まですべて揃う“調べ考え表現するワークシート”

調べ・考えたことを表現するー今回もっとも重視された社会科の新しい目標。当然自分が調べたこと・考えたことを表現するには、子どもが新しい学習技能を身につけなければならない。3年の全単元にわたり、身につけさせるスキルをワークシ−トで示すと共に授業展開も掲載。


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ISBN:
978-4-18-080135-0
ジャンル:
社会
刊行:
対象:
小学校
仕様:
B5判 144頁
状態:
絶版
出荷:
復刊次第

目次

もくじの詳細表示

はじめに ―本書の活用にあたって―
T これからの社会科で育てる学習力とは
1 3年の社会科における問題解決能力
2 社会科で育てる学習力
U 小単元ごとに例示する「調べ考え表現する」ワークシート
(1) 小単元「学校のまわりの様子」
@ 「フィールドワーク(現地調査)」シート
A 「デジタルカメラの活用」シート
B 「インタビュー」シート
C 「絵地図へのまとめ方」シート
D 「イラストを入れたまとめ方」シート
E 「OHPの活用」シート
F 「調べたことやわかったことの伝え方」シート
(2) 小単元「わたしたちの市の様子」
@ 「副読本の活用」シート
A 「平面地図の読みとり」シート
B 「VTRやDVD活用」シート
C 「市役所の利用」シート
D 「平面地図へのまとめ方」シート
E 「パンフレットへのまとめ方」シート
F 「電子黒板の活用」シート
(3) 小単元「店のしごと」
@ 「グループでの話し合い」シート
A 「教科書の活用」シート
B 「絵やイラストの見方」シート
C 「表へのまとめ方」シート
D 「図へのまとめ方」シート
E 「新聞へのまとめ方」シート
F 「実物投影機(OHC)の活用」シート
G 「ポートフォリオでの整理」シート
(4) 小単元「農家のしごと」
@ 「写真資料の見方」シート
A 「手紙による取材」シート
B 「道具の見方」シート
C 「体験などの感想の書き方」シート
D 「1対1の対話活動」シート
E 「関係図へのまとめ方」シート
(5) 小単元「工場のしごと」
@ 「グラフの読み方」シート
A 「統計資料の読み方」シート
B 「ノートの取り方」シート
C 「パンフレットや説明書の利用」シート
D 「インターネットの活用」シート
E 「プレゼンテーションソフトの活用」シート
F 「調べたことを報告する文の書き方」シート
(6) 小単元「古い道具調べ」
@ 「資料館や博物館の利用」シート
A 「学校図書館の利用」シート
B 「百科事典の利用」シート
C 「年表の読み方」シート
D 「劇(きゃく本)へのまとめ方」シート
E 「発表会での発表のしかた」シート
F 「自分の考えをせつめいする文の書き方」シート
(7) 小単元「まちに残る昔と人々の願い」
@ 「新聞記事の活用」シート
A 「公立図書館の利用」シート
B 「年表への整理」シート
C 「文書資料の読み方」シート
D 「ゲストティーチャーの話の聞き方」シート
E 「自分の考え方のまとめ方」シート
F 「ポスターの作り方」シート
V 社会科の学習力を鍛える学び方の手引き
(1) 『問題解決』の学び方ワークシート―小単元「私たちの地域の農家のしごと」―
@ 「問題発見のしかた」シート
A 「予想の立て方」シート
B 「学習計画の作成のしかた」シート
C 「自力解決のしかた」シート
D 「問題のまとめ方」シート
E 「ふり返り方」シート
(2) 『思考力・判断力』に必要な学び方の手引き
@ 「比較する考え方」の手引き
A 「分類・整理する考え方」の手引き
B 「関係づける考え方」の手引き
C 「抽象化する考え方」の手引き
D 「具体化する考え方」の手引き
E 「自分の考えのもち方」の手引き

はじめに

   ―本書の活用にあたって―


1 調べる力,考える力,表現する力を育てる

 新学習指導要領社会科では,社会科の授業を通して子どもたちに育てる能力について,「考えたことを表現する力」が加えられました。また,そのほかにも以下の改善策が示されています。

(1)第5学年と第6学年の能力目標に「地球儀」の活用が示された。

(2)解説において,観察,調査や資料活用の学年ごとの具体例が示された。

(3)解説において,各学年の能力目標の実現には「学習問題に即して」調べることができるようにする必要があることが記述された。

 こうした改善策を通して,「調べる力(観察,調査する力,資料を効果的に活用する力)」「(社会的事象の特色や意味などを)考える力」に加えて「調べたことや考えたことを表現する力」を育てる社会科の授業を目指しています。

 このことを実現していくには,教師が教材研究や発問,指示,学習問題づくりなどの力量を磨いていくことが必要不可欠です。しかし,もう一方で忘れてはならないことがあります。それは,子どもたちに自力で問題解決する力を育てていくことです。なぜなら,授業は教師が子どもとともにつくるものだからです。教師がどんなに発問や教材を工夫しても,子どもたちに自分で資料を集めて調べる力,問題に即して考える力,根拠などを示してわかりやすく表現する力などが育っていないと,授業はなかなかうまくいかないものです。すなわち「調べる力」「考える力」「表現する力」は,どれも子どもが問題解決の学習活動を通して身につける能力であり,それを意図的に育てていくことが教師の大切な指導力になります。

 本書では,子どもたちの自力で問題解決する力を社会科の「学習力」と規定して,その内容を「社会的な思考力・判断力」「言語などによる表現力」「観察・資料活用の技能」の3つに分けて解説しています。いずれも新学習指導要領において大切な能力とされているものです。そして,こうした能力をワークシートの活用を通して子どもに身につけさせ高めていくことをねらっています。ワークシートを活用することで,子どもたちは,学習経験を積み,調べ方や考え方,表現の仕方などを自然と身につけ,自分の力でさらに応用したり発展させたりしていくことができるようになるからです。

 これからの社会科の授業は,これまで以上に「教えること」とともに「育てること」を意識して進めていくことが大切です。本書の活用を通して,教師自身が子どもたちに育てるべき能力を意識するようになり,「育てる」ための指導力を高めていくことも大いに期待しています。


2 本書の使い方

 本書は,学年ごとに編集されており,各学年の段階を踏まえた内容でまとめられています。また,「子どもの学習力」と「教師の指導力」をともに育てていく趣旨から,以下の2つの役割でページ構成されています。

(1)子ども用ワークシート型ページ【第U章と第V章(1)】

 小単元ごとにワークシートを用意したページで,教師がそれらを参考にして同様のワークシートを作成したり,直接コピーしたりして子どもたちに配り,子どもたちが実際にワークシートを使って授業を進めながら,徐々に問題解決能力や情報・資料活用能力,言語などによる表現力を身につけ高めていく役割のページです。そのワークシートの活用ポイントを教師にもガイドしています。実際に子どもに使わせることで教師としての指導力も高まります。また,小単元を例にして構成していますが,「学習力」を身につけることを意図して作成していますので,その小単元だけでなく,他の小単元や学習場面にあてはめても活用できるようにヒントが書かれています。

(2)教師用手引き型ページ【第V章(2)】

 教師に向けた手引きの形で,「思考力・判断力」の育て方をガイドしています。ここでは,小単元の展開例は示さず,いろいろな学習場面にあてはめて参考にできるようにしています。ワークシートや子どもの反応例なども入れ,実際の授業を思い起こしながら読み,自分の授業に生かせる内容になっています。思考力や判断力を高めるための指導は多くの先生方が課題として受け止めています。しかし,それらは教師が意図的・計画的に高めていかなければならないものです。このことをあらためて意識するための内容になっています。


 本書の各巻が,各学校での社会科の授業において活用され,子どもたちに社会科で目指す問題解決能力,調べる力,考える力,表現する力が育つこと,また本書を活用することで教師が社会科の指導力を高めて,社会科の授業がより一層充実することを願っています。

 終わりになりましたが,本書の出版に当たっては,明治図書出版の樋口雅子編集長をはじめとする編集部の皆様のご助言,ご支援を賜りました。こうした機会をいただいたことに対して,併せてこの場をお借りしてお礼申しあげます。


   編者 /北 俊夫・澤井 陽介

著者紹介

北 俊夫(きた としお)著書を検索»

東京都公立小学校教員,東京都教育委員会指導主事,文部省(現文部科学省)初等中等教育局教科調査官,岐阜大学教授を経て,現在,国士舘大学教授

澤井 陽介(さわい ようすけ)著書を検索»

国立教育政策研究所教育課程研究センター教育課程調査官

文部科学省初等中等教育局教育課程課教科調査官

東京都生まれ。民間企業,東京都公立小学校教諭を経て,都立多摩教育研究所指導主事,八王子市,町田市で指導主事,統括指導主事,副参事,2009年4月より現職。

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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