新教育課程対応 中学校全体計画の作成と運用の手引

新教育課程対応 中学校全体計画の作成と運用の手引

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新しい教育課程に即した全体計画の作成に役立つ1冊!

学校の教育課程を実効あるものとするうえで全体計画はキーポイントとなるものです。その中学校の全体計画を現代の教育課題に焦点化してモデルを示すとともに、作成の考え方から運用の手順まで詳細に解き明かした、すぐに役立つ手引。


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ISBN:
978-4-18-070915-1
ジャンル:
学習指導要領・教育課程
刊行:
対象:
中学校
仕様:
B5判 96頁
状態:
絶版
出荷:
復刊次第

目次

もくじの詳細表示

○まえがき○
T 教育課程の編成と全体計画の意義
1 全体計画とは―教育課程,指導計画,全体計画
2 全体計画の種類
3 全体計画の内容
4 全体計画と年間指導計画
U 全体計画作成の手続きと配慮事項
1 全体計画作成の手続き
2 全体計画作成に当たっての配慮事項
3 全体計画の運用と改善
4 全体計画の作成・運用・改善の体制
V 全体計画の作成と運用
◆§1 道徳教育
1 学習指導要領における道徳教育の意義
2 各教科等における道徳教育の扱い
3 道徳教育全体計画
4 全体計画作成上の配慮事項
5 指導上の工夫や配慮事項等
◆§2 体育・健康教育
1 学習指導要領における体育・健康教育の意義
2 各教科等における体育・健康教育の扱い
3 全体計画例(第1学年の指導,35週105時間を想定)
4 全体計画作成上の配慮事項
5 指導上の工夫や配慮事項
◆§3 言語活動の充実
1 学習指導要領における言語活動充実の意義
2 各教科等における「言語活動の充実」の取扱い
3 全体計画例
4 全体計画作成上の配慮事項
5 指導上の工夫や配慮事項等
◆§4 伝統や文化に関する教育
1 学習指導要領における伝統や文化に関する教育の意義
2 各教科等における伝統や文化に関する教育の扱い
3 伝統や文化に関する教育の全体計画例
4 全体計画作成上の配慮事項
5 指導上の工夫や配慮事項等
◆§5 体験活動の充実
1 学習指導要領における体験活動の充実の意義
2 各教科等における体験活動の充実の扱い
3 体験活動の充実についての全体計画
4 体験活動の充実の全体計画作成上の配慮事項
5 体験活動の充実を図るための工夫
◆§6 食育
1 学習指導要領における食育の意義
2 各教科等における食育の扱い
3 全体計画例
4 全体計画作成上の配慮事項
5 指導上の工夫や配慮事項等
◆§7 キャリア教育
1 学習指導要領におけるキャリア教育の意義
2 各教科等におけるキャリア教育の扱い
3 キャリア教育の全体計画
4 全体計画作成上の配慮事項
5 指導上の工夫や配慮事項
◆§8 総合的な学習の時間
1 総合的な学習の時間の意義
2 総合的な学習の時間の目標と取扱いの視点
3 全体計画例
4 全体計画作成上の配慮事項
5 指導上の工夫や配慮事項
◆§9 特別活動
1 学習指導要領における特別活動の意義
2 特別活動と各教科等との関連
3 全体計画例
4 全体計画作成上の配慮事項
5 指導上の工夫や配慮事項等
◆§10 環境教育
1 環境教育の意義
2 学習指導要領における環境教育の扱い
3 学習指導上の留意点
4 全体計画作成上の主な配慮事項
◆§11 情報教育
1 新学習指導要領における「情報教育」の意義
2 新学習指導要領における「情報教育」の扱い
3 「情報教育」の全体計画例
4 全体計画作成上の配慮事項
5 指導上の配慮事項等
◆§12 国際理解教育
1 学習指導要領における国際理解教育の意義
2 各教科等における国際理解教育の取扱い
3 全体計画例
4 全体計画作成上の配慮事項
5 指導上の配慮事項
◆§13 人権教育
1 学習指導要領における人権教育の意義
2 各教科等における人権教育の扱い
3 全体計画例
4 全体計画作成上の配慮事項
5 指導上の工夫や配慮事項等
◆§14 持続可能な開発のための教育(ESD)
1 「持続可能な開発のための教育(ESD)」とは
2 新学習指導要領における「ESD」の位置づけ
3 各教科等における「ESD」の扱い(新学習指導要領各章および節の目標より)
4 全体計画作成および指導上の配慮事項
5 「ESD」の全体計画例
◆§15 特別支援教育
1 特別支援教育の意義
2 特別支援教育の改訂の主なポイント
3 特別支援教育の全体計画例
4 全体計画作成上の配慮事項
5 指導上の工夫と配慮事項
◆§16 金融・消費者教育
1 金融・消費者教育の意義
2 各教科等における金融・消費者教育の扱い
3 全体計画例
4 全体計画作成上の配慮事項
5 指導上の工夫や配慮事項

まえがき

□教育課程における全体計画の意義


 本書は,新しい教育課程を編成する際に必要となる全体計画の作成について,その意義や作成手続き,それぞれの教育課題ごとの全体計画の作成とその運用についてまとめたものである。

 平成20年に告示された新学習指導要領は,生きる力の理念を継承するとともに,基礎的・基本的な知識・技能及び思考力,判断力,表現力等をバランスよく育てること,言語活動の充実や理数教育の充実等,学校教育の質の向上を目指す内容となっている。特に,言語活動や道徳教育,伝統と文化の教育の充実のように,教育課程全体を通じて取り組む課題が示されたことが特色となっている。

 教育課程とは,各学校の教育目標を達成するために,教育内容を生徒の発達に応じ,授業時数との関連も含め総合的に組織した教育計画を指すとされている。ここで教育内容の組織については,教育課程が各教科等の目標,内容として示されていることから,まず各教科等の組織編成としてとらえられる。一方,教育課程の中には,学校の教育活動全体を通じて行う道徳教育や各教科等との関連を重視する総合的な学習の時間が設置されている。また,これまでも環境教育や国際理解教育,安全教育,人権教育等のように各教科等を横断して実施されてきた教育課題がある。

 このように教育課程には,その要素である各教科等とこれらを横断して達成すべき教育課題が含まれており,後者の課題の達成を目指して作成されるのが全体計画である。教育課程の編成は,各教科等の指導計画の作成と同時に,各教科等を通じて実施される全体計画を作成することによって進められる。


□本書の構成と特色


 新しい教育課程では,言語活動の充実のように新しい教育課題に即した全体計画の作成が求められており,本書ではこのことに応えられるよう構成と内容を工夫した。

 「T 教育課程の編成と全体計画の意義」では,教育課程,指導計画,全体計画,年間指導計画等の用語を整理するとともに,学習指導要領に全体計画が明記されている道徳教育,総合的な学習の時間,特別活動と,キャリア教育,環境教育等の場合のそれぞれについて,教育指導上の意義を解説した。

 「U 全体計画作成の手続きと配慮事項」では,全体計画作成の手続き,作成に当たっての配慮事項や運用・改善について分かりやすく整理した。

 「V 全体計画の作成と運用」では,道徳教育,体育・健康教育,言語活動の充実等計16の教育内容について,全体計画の作成の手続きや作成例等について解説した。「V」については,それぞれの教育の意義を明確にすると同時に,各教科等における取扱い,全体計画の例と作成に当たっての配慮事項,指導上の工夫と配慮事項について,中学校の教育活動を踏まえながら分かりやすく記述している。

 本書の執筆に当たってご協力いただいた各位に感謝申し上げると同時に,本書が中学校教育の一層の改善に寄与できれば幸いである。


  平成21年6月   /工藤 文三

著者紹介

工藤 文三(くどう ぶんぞう)著書を検索»

国立教育政策研究所初等中等教育研究部長

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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