- はじめに
- 第T章 ティーム・ティーチングの日常化が問われている
- 1 総合的な学習とTT
- 2 学校運営の工夫とTT
- 3 これからのTT
- TT一口コラムQ&A
- 第U章 ティーム・ティーチング最前線
- ――ティーム・ティーチングを生かした総合的な学習の実践――
- 3年 虫博士になろう
- 【教科発展型/担任・図工専科・ゲストT】
- 1 活動のねらい
- 2 主題の解説
- 3 指導のポイント
- 4 TTによる指導
- 5 指導計画
- 6 本時の展開
- 7 評価計画構想
- 8 成果と課題
- 9 北園FC学習シート
- 3年 いいこと発見!〜府中の町〜
- 【地域/学年TT,異学年TT,保護者】
- 1 本単元設定の意図
- 2 本単元の特色
- 3 本単元におけるTT活用の視点
- 4 本単元でのTTの活用
- 5 実践のまとめ
- 6 評価
- 7 本単元の指導計画
- 8 学習の流れと指導のポイント
- 4年 ほんのちょっとしたみのまわりの不思議発見!
- 【教科発展型/学年TT】
- 1 単元の解説
- 2 単元の目標
- 3 単元構成の工夫
- 4 指導計画
- 5 本時の学習展開
- 4年 元気!スポーツの祭典を開こう
- 【教科発展型/異学年TT】
- 1 今なぜ「総合,TT」の運動会か
- 2 総合的・合科的視点に立った学級経営案
- 3 具体的展開
- 4 本展開の考え方
- 5 「総合的な学習の時間」と「各教科等」との関連を明確にした単元構成の必要性
- 4・5年 「自分とのつながり」を探るテーマ学習
- 【教科発展型/学年TT・ゲストTT】
- 1 4年生の実践
- (1) 学年主題
- (2) めざす児童像
- (3) 指導計画
- (4) 総合学習におけるTTの役割について
- 2 5年生の実践
- (1) 学年主題
- (2) めざす児童像
- (3) テーマ学習年間計画
- (4) 教員によるTT
- (5) 共通講座での保護者・地域の方々によるTT
- (6) 現地学習での保護者によるTT
- 3 研究を支える組織の重要性
- 4 まとめと主な課題
- 5年 地域環境を守るために明日からできること
- 【環境/学年TT+ゲストTT】
- 1 活動のねらい
- 2 主題の解説
- 3 指導のポイント
- 4 TTによる指導
- 5 活動計画
- 6 本時の展開
- 7 評価構想
- 3〜6年 学内留学
- 【国際理解/異学年TT+ボランティアTT+ゲストTT】
- 1 ねらい
- 2 学習の流れ
- 3 この学習で育てたい資質・能力
- 4 課題別グループ人数と担当者
- 5 活動計画
- 6 児童の活動の様子
- 7 考察
- 5・6年 宇宙船地球号のすてきな仲間たち
- 【国際理解・環境・情報/全校TT】
- 1 「宇宙船地球号の仲間たち」構想
- (1) 構想の経緯
- (2) ストーリー
- 2 実践の理念
- (1) 子どもと総合的な学習
- (2) 思い,冒険,ふれあい
- (3) 「夢がふくらむヒューマンネットワークステーションプラン」
- 3 実践事例
- (1) 学習活動計画
- (2) 子どものテーマ
- 4 「総合的な学習の時間」全校TT計画について
- 6年 「手書き文字」を私たちの手で増やそう
- 【地域・教科発展型/学年TT+外国人子女担当】
- 1 学校と地域の状況
- (1) 学校としての状況
- (2) 地域的な状況
- (3) 研究としての状況
- 2 単元の構想
- (1) 単元名
- (2) 単元の解説
- 3 児童の実態
- (1) 関心・意欲・態度面
- (2) 本題材学習前の実態
- 4 指導の実際として
- (1) 単元の目標
- (2) 学習計画とその実際
- (3) 本時の学習とその実際
- 5 成果と課題
- (1) 総合的な学習としての本単元の実践とTTという視点から
- (2) TTの日常化という視点と今後の課題から
- 6年 見つけよう 広げよう 日光から
- 【地域/学年TT】
- 1 六小の総合的な学習は,A・H・S!
- 2 TTの視点
- (1) TTを進める上での基本的な考え方
- (2) 本単元の特性と学年TT
- 3 単元の学習展開表
- 4 学習の実際と評価
- (1) 「オリエンテーション」
- (2) 「自分の調べる課題を見つけよう」
- (3) 自分の選んだコースでハイキングしよう
- (4) 「日光から」のまとめを発表しよう
- 6年 「軽井沢」の大自然を研究しよう
- 【情報教育/学年TT+学級TT】
- 1 本校での日常的なTT実践
- 2 「総合的な学習の時間」に位置付けて
- 3 実践事例
- (1) 学習活動計画
- (2) 事前学習
- (3) 現地学習
- (4) 事後学習
- (5) 単元全体を振り返って
はじめに
平成5年度より指導方法の改善として取り入れられたティーム・ティーチング(以下TT)は,現在では全国的に取り入れられ,その指導方法の効果と在り方については,各校の共通理解の方法,成果等の共有化にかかっていた。しかし,加配措置等の推進が都道府県によって違い,教科等の導入も限定される傾向があった。
平成12年度からの移行期にあたっては,「総合的な学習の時間」の実践が全国から報告され,少しずつ定着の様相を示している。今後は,各校のビジョンづくりとともに,ボランティア,地域協力者等のTTとしての人材確保や指導体制にウエイトがかかってくる。各校の「総合的な学習の時間」に対する説明責任,結果責任を十分に発信していくことで,理解と協力が得られることを認識しなければならない。
本書では,TTの日常化によって,「総合的な学習の時間」の実践を推進し,学校のビジョンの明確化を図り,地域,PTA,保護者等の信頼を得ることを目指し,これからのTTの在り方を追求する。さらに,「総合的な学習の時間」の実践の具体的な事例によって,今後の明確な方向性を再構築していくものである。その意味においても,TTの最前線がどのような形態で実践され,どのような意図的・計画的な単元であるか等を明らかにしていくことが重要である。本書の構成を以下の通りである。
第T章 ティーム・ティーチングの日常化が問われている
1 総合的な学習とTT
2 学校運営の工夫とTT
3 これからのTT
第U章 ティーム・ティーチング最前線
TT最前線としては,総合的な学習における11事例を紹介し,各校の推進状況に合わせて様々な課題に対応したものとして参考にしていただければ幸いである。本書を編集するにあたり,明治図書の石塚嘉典・真鍋恵美氏に多大なる協力をいだたきましたこと,お礼申し上げる。
平成13年5月 編著者 /釼持 勉
-
- 明治図書