- はしがき
- T 英語活動とティーム・ティーチング
- 1 ティーム・ティーチングの定義と特徴
- 2 TTのタイプとその特徴
- 3 HRT,ALT,JTE,GTの特質
- 4 TTでの留意事項
- U ティーム・ティーチングの展開プラン
- 1 生きた英語に親しませる活動 HRT+ALT――Type T
- §1 1・2学年の実践例
- 1 「自己紹介」の実践
- 2 「絵本の実践」
- §2 3・4学年の実践例
- 1 「誕生日」の実践
- 2 「あいさつ」の実践
- 3 「日常の動作」の実践
- §3 5・6学年の実践例
- 1 「電話」の実践
- 2 「好き嫌い」の実践
- 3 「買い物」の実践
- 2 活動の広がりを求める方法 HRT+JTE――Type U
- §1 1・2学年の実践例
- 1 「買い物」の実践
- §2 3・4学年の実践例
- 1 「乗り物」の実践
- 2 「季節」の実践
- 3 「かず」の実践
- §3 5・6学年の実践例
- 1 「食べ物」の実践
- 2 「動作」の実践
- 3 保護者もいっしょに創る方法 HRT+ALT+JTE/GT――Type V
- §1 1・2学年の実践例
- 1 「ぶんぼうぐ」の実践
- 2 「外で遊ぼう」の実践
- 3 「ゲーム」の実践
- §2 3・4学年の実践例
- 1 「学校」の実践
- 2 「レストラン」の実践
- §3 5・6学年の実践例
- 1 「天候」の実践
- 2 「お楽しみ会」の実践
- 3 「地域の行事」の実践
はしがき
小学校における英語活動は,英語専科の教師ではなく,基本的には,学級担任が授業を行うことを期待されている。英語活動は,これまで小学校では扱われていない内容であること,また,目標や内容や方法について新しい発想で取り組むことができることなどを考えると,英語の免許を持っている専科の教師に任せて,英語が得意でない教師は触れることのできない‘untouchable’の世界にしてしまっては,小学校の英語活動に十分な成果を期待することはできない。小学校の教師は,授業作りのアイディアにあふれており,また,子どもを熟知しており,さらに,これまでの英語に対する自分の経験を生かせるという長所がある。教師が,英語の専門家ではないということが,かえって,子どもと一緒になって英語を学ぶ姿勢を生み出す,また,新しい視点から授業作りに取り組むことにもなり,そのことが,子どもにとっては,新鮮な驚きであり,立派な手本となる。
この本では,ティーム・ティーチングのタイプとその特徴を取り上げ,ティーム・ティーチングのタイプに基づいて,低学年,中学年,高学年に分けて,実際の授業の流れを詳細に記述した。記述に際しては,各例ごとに,授業を構成する際の基本的な考え方や1単位時間の授業の流れを示す活動案や,また,当該時間のハイライトの部分をできるだけ具体的に説明し,さらに,この活動案のヴァリエーションや留意点を説明した。
これらの例は,あくまでもその学校の例であり,これから英語活動に取り組む教師の判断で,様々なヴァリエーションが生まれてくる。これらの例を通して,授業の大まかな流れを理解して,自分の授業作りの参考にしていただければ,大変うれしいことである。
忙しい校務の合間をぬって,原稿をまとめた執筆者に心からお礼を申し上げる。また,この本の企画を担当した安藤征宏氏と校正を担当した長尾志織さんと関沼幸枝さんに心からお礼を申し上げる。
平成12年10月 編著者 /影浦 攻
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- 明治図書