中学校総合的学習基本単元の実践プラン1現代的課題編

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総合的学習のねらいから導き出した中学の構造化単元構想。一見するだけで、総合的学習の現代的課題で何をするかが理解できる。


復刊時予価: 2,332円(税込)

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電子書籍版: なし

ISBN:
4-18-064108-9
ジャンル:
総合的な学習
刊行:
2刷
対象:
中学校
仕様:
B5判 128頁
状態:
絶版
出荷:
復刊次第

もくじ

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中学校総合的学習基本単元の実践プラン1巻 現代的課題編
はじめに
1章 総合的学習基本単元の構想と実践
§1 総合的学習で育てる学力とテーマ・単元の開発
§2 基本単元の全体構想と実践テーマ一覧
2章 現代的課題基本単元の実践プラン
§1 国際理解の実践プラン
1 異文化理解 世界の文化を肌で感じよう 〜地域の人材を活用して〜
2 国際交流 サワディ 心の通い合い
3 海外旅行(研修旅行) オーストラリアでの異文化体験
4 海外調査 調査活動を通して世界を知る
5 外国語会話(英語以外) 日本の昔話を外国語で表現しよう
§2 情報の実践プラン
1 コミュニケーション(パワーポイントを利用して)課題の発表をしよう
2 情報収集(インターネット) インターネットを体験しよう
3 データ処理(表計算) 表計算を利用してデータを処理しよう
4 文書,報告書 ワードプロセッサを使ってみよう
5 表現(新聞づくり) 情報紙を作ろう
§3 環境の実践プラン
1 環境保護 ホタル飼育活動
2 環境保全 環境問題を知る
3 環境美化 クリーン西神楽
4 環境調査 自然体験学習
5 環境と人間 世界を知ろう
§4 福祉・健康の実践プラン
1 高齢者福祉(独居老人) お年寄りとの交流を通して独居老人のためにできることを考えよう
2 障害者福祉 盲導犬の利点を調べ,視覚障害者のためにできることを考えよう
3 介護福祉(特別養護老人ホーム) 介護福祉について理解を深め,私たちにできることを実行しよう
4 心の健康 ストレスを理解し,よりよい生活を送れるようにしよう
5 身体の健康 スポーツと骨の病気の関係を調べ,予防法を考えて実践しよう
§5 新課題の実践プラン
1 生命 「生命」を脅かす課題を探る
2 性・ジェンダー 性・ジェンダーを考え,将来の自分をデザインしよう
3 人権 小学生に人権を教えよう
4 平和 地方自治体の施策から平和を学ぶ
5 人間 『人間学』人間って,何?
3章 中学校総合的学習の今後の研究課題

はじめに

 総合的学習というのは,本当に手強い,一筋縄ではいかない学習である。私たち自身の体験から言えば,開発した単元のうち,本当にものになったものは,半分余りであった。子どもが食いついて離さない,課題が課題を生み出し膨らみ持続していく単元など,そうざらにあるものではない。もちろん,子どもだけでなく,私たちも想いを託し,ドキドキするような単元である。それだけに,総合的学習においては,単元づくりが最もやっかいである。

 それというのは,本書の中でも記したことであるが,子どもは生活の現状に十分に満足しており,何も痛痒を感じていないからである。毎日楽しく過ごしており,「環境」「国際」といわれても,何ら問題を感じていない。ところが,総合的学習は,子どもの興味・関心,子どもの問題意識に出発する。子どもから出発しなければ,子ども主体の問題解決の態度は育たないし,生き方を考えることなど,望むべくもない。

 子どもから何も出てこないからといって,教師の側から課題やテーマを設定し,問題解決を求めても,子どもの心はここにあらずで,結果として教師の引きまわしの授業,やらされる学習となる。これでは,生きる力は育たない。子どもの心がこもらないからである。

 この両者の乖離をどう埋めていくかが,単元づくりの難しさであり,また妙味でもある。本書はこうした難題を乗り越えるための一つの手がかりを提供しようと編集したものである。すなわち,学習指導要領の示した横断的・総合的課題,生徒の興味・関心に基づく課題,学校や地域の特色に応じた課題を入り口に,その中身がどのようなテーマとして構造化できるかを探り,さらにそのテーマを組み合わせたり,関連させることによって,具体的に単元が構想されることを示した。もとより,その際,生徒個々の実態が大きく左右してくる。

 ややもすれば,単元づくりをめぐって,テーマや課題が実践的にも提案されているが,単発的であったり,個別的である。ここでは,テーマや課題を構造的に示すことによって,いわばその引き出しから自校は何を取り出し,単元づくりに向かっていったらよいかの実践的手がかりを示すことに意を用いた。また逆に,自校の実践を特色づけているものを見出し,全体の中で位置づけ,どう発展させていくべきかの指標にもなるかもしれない。

 折から,新しい学習指導要領は移行期に入り,いよいよ単元づくりに邁進しなければならない。そのための有効な手がかりとして,本書が活用されればと願っている。ここで提案された実践事例は,その期待に十分に応えてくれることと思っている。さらに,これらの実践事例を参考に,大いなるチャレンジが今後積み重ねられることを期待してやまない。


 2000年4月   編著者 /児島 邦宏 /佐野 金吾

著者紹介

児島 邦宏(こじま くにひろ)著書を検索»

東京学芸大学教授

佐野 金吾(さの きんご)著書を検索»

東京家政学院中・高等学校長

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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