- はじめに
- T 名人シリーズ誕生
- 1 子どもの戸惑い・教師の悩み
- 2 これさえあれば
- 3 本書の使い方
- U 学びを支える名人シリーズ
- §1 調べる名人
- 図書室で調べる
- 1 図書室は強い味方
- 2 図鑑で調べよう
- 3 百科事典で調べよう
- 4 担任の先生や図書室の先生に相談しよう
- 5 もっとくわしい本で調べよう
- インターネットで調べる
- 1 インターネットの特徴
- 2 ホームページで調べる
- 3 ホームページのアドレスを記録しよう
- 4 ホームページの写真だけデスクトップにコピーしてみよう
- 5 インターネットを使うときに気をつけること
- 観察して調べる
- 1 五感(目,耳,口,手,鼻)を使って観察しよう
- 2 観察の目的をはっきりさせよう
- 3 野外で観察しよう
- 4 飼育して観察しよう
- 5 観察ノートに記録しよう
- 実験して調べる
- 1 実験の目的をはっきりさせよう
- 2 実験の方法を考えよう
- 3 実験の見通しを持とう
- 4 実験をして,記録をとろう
- アポイントメントをとる
- 1 アポイントメントとは
- 2 電話でアポイントメントをとろう
- 3 ファックスでアポイントメントをとろう
- アンケートで調べる
- 1 アンケートのよさ
- 2 アンケートをつくろう
- 3 アンケートをとろう
- 見学して調べる
- 1 見学する前に
- 2 見学する先でのマナー
- 3 見学の目的をきめよう
- 4 記録をとろう
- インタビューで調べる
- 1 インタビューのよさ
- 2 こんなときは,インタビューしてみよう
- 3 インタビューの計画を立てよう
- 4 どんなことをだれにインタビューするのか
- 5 インタビューの練習をしよう
- 6 いよいよインタビュー
- 7 ビデオ撮影や録音も考えよう
- 8 インタビューのまとめをしよう
- 電話をかけて調べる
- 手紙を書いて調べる
- 1 手紙の書き方
- 2 あて名の書き方
- 3 返信用封筒の書き方
- お礼の手紙を書く
- お礼の電話をかける
- §2 発表名人
- 話し方編
- 1 よく分かる発表のポイントはこれだ!
- 2 自分の苦手なところを見つけよう
- 3 声の大きさに注意しよう
- 4 話す速さに気をつけよう
- 5 相手の目を見て話そう
- 6 資料や道具を上手に使おう
- 聞き方編
- 1 よく分かる聞き方のポイントはこれだ!
- 2 話している人の顔を見よう
- 3 相手の話に反応しながら聞こう
- 4 メモを上手に取りながら聞こう
- 5 質問を考えながら聞こう
- 模造紙編
- 1 模造紙のよさ
- 2 模造紙のポイント
- 3 発表用と掲示用の模造紙のちがいを知ろう
- 4 全体の流れを見やすくしよう
- 5 分かりやすく短い文にしよう
- 6 資料を使おう
- 7 模造紙に書いてみよう
- スライドショー編
- 1 スライドショーのよさ
- 2 スライドショーのポイント
- 3 発表の流れを決めよう
- 4 「読ませる」のではなく,「見せる」ようにしよう
- 5 目的に合わせた画面を工夫しよう
- 6 見出しのつけ方を工夫しよう
- 7 色づかいを工夫しよう
- 8 「問いかけ」にはアニメーションを使おう
- ビデオ編
- ビデオのよさ
- 準備編1 番組の流れを考えよう
- 準備編2 ストーリーボードを作ろう
- 準備編3 台本を考えよう
- 準備編4 演技の練習をしよう
- 撮影編1 画面構成を考えよう
- 撮影編2 音のとり方を考えよう
- 撮影編3 撮影位置を考えよう
- 撮影編4 1カット5秒以内でいろんな角度から撮ろう
- 編集編1 映像をえらぼう
- 編集編2 切りかえを工夫しよう
- 編集編3 タイトルや文字を使おう
- 編集編4 アフレコを使おう
- 編集編5 音楽を工夫しよう
- V 名人シリーズの活用例
- 活用例6年「アポイントメント編」を使って
- 活用例5年「インタビュー編」を使って
- 活用例4年「話し方・聞き方編」を使って
- 活用例3年「模造紙編」を使って
- おわりに
はじめに
平成14年度から総合的な学習が導入されます。各学校では,それぞれに学校の特色を出しながら総合的な学習が進められることでしょう。
総合的な学習では,子どもたちが課題解決に向かって,自分たちで積極的に取り組んでいく力が必要です。また,調べてわかったことをまとめたり,発表したり,報告したりする力も必要になります。
「題材は決まったし,内容も見当はついた。しかし,子どもたちが自主的に取り組むためにはどうすればいいんだろう。」こんな悩みを抱えた先生方の声をよく耳にします。私たちは,このような悩みに少しでもお役に立つように,総合的な学習を進めるための『名人シリーズ』として本書を作成しました。これは,情報収集の方法やその際のマナー,まとめ方の具体的な方法や手順,発表の仕方と留意点など,子どもたちが自主的に学習を進めるためのスキルです。本校で実際に使用して効果的であったものを取り上げています。
作成にあたっては,特に次の3点に留意しました。
1 子どもの立場になって,わかりやすい文と絵に表す
2 すぐに役立つ
3 学年の発達段階に応じて使える
現代の子どもたちは,様々な情報が溢れる社会に生活しています。また,コンピュータをはじめ情報機器が発達し,国際化の進展とともに学習内容や方法も大きく様変わりしようとしています。こうした変動する社会に対応して力強く生きていく子どもたちのために,本書が「生きる力」の一助になることを確信します。
多くの学校で,子どもたちや先生方にこの本を利用していただき,「調べる名人」「発表名人」「コンピュータ名人」がたくさん生まれることを願っています。
平成13年11月28日
熊本大学教育学部附属小学校校長 /馬場 敬次
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- 明治図書