学習指導要領早わかり解説小学校新教育課程編成の基本用語辞典

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学校新時代の教育指針としての総則。小学校におけるそのコンセプトと内容について、改訂関係者が詳細に解説した学校改革指針。


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電子書籍版: なし

ISBN:
4-18-063610-7
ジャンル:
学習指導要領・教育課程
刊行:
2刷
対象:
小学校
仕様:
B6判 144頁
状態:
絶版
出荷:
復刊次第

もくじ

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まえがき
1部 基本用語選択の考え方と内容構成
1 基本用語選択の考え方
2 内容構成
2部 小学校新教育課程編成の基本用語解説
T 教育課程編成の一般方針の基本用語
1 総則
2 生きる力
3 適切な教育課程の編成
4 特色ある教育活動
5 自ら学び自ら考える力
6 基礎的・基本的な内容
7 個性を生かす教育
8 道徳教育と道徳の時間
9 総合的な学習の時間の趣旨
10 畏敬の念
11 主体性のある日本人
12 家庭や地域社会との連携
13 ボランティア活動
14 自然体験活動
15 体育・健康に関する指導
U 内容等の取扱いに関する共通事項の基本用語
1 各教科等
2 内容に関する事項
3 指導の順序の工夫
4 2学年まとめて示した教科の内容
5 教育課程編成の特例
V 総合的な学習の時間の取扱いの基本用語
1 横断的・総合的な学習
2 興味・関心等に基づく学習
3 資質や能力
4 学び方やものの考え方
5 自己の生き方
6 国際理解教育
7 情報教育
8 環境教育
9 福祉・健康教育
10 横断的・総合的な課題
11 児童の興味・関心に基づく課題
12 地域や学校の特色に応じた課題
13 社会体験
14 観察・実験
15 見学や調査
16 発表や討論
17 体験的な学習(ものづくりや生産活動)
18 問題解決的な学習
19 グループ学習
20 異年齢集団
21 学習形態
22 指導体制
23 地域の教材
24 学習環境
25 外国語会話
W 授業時数等の取扱いの基本用語
1 学級活動の授業
2 特定の期間に行う授業
3 給食、休憩などの時間
4 特別活動の授業時数
5 授業の1単位時間
6 年間授業時数
7 児童の発達段階
8 時間割の弾力的編成
X 指導計画の作成に当たって配慮すべき事項の基本用語
1 学校の創意工夫(指導計画)
2 系統的・発展的な指導
3 効果的・段階的な指導
4 合科的・関連的な指導
5 言語環境
6 自主的、自発的な学習
7 学級経営の充実
8 児童理解
9 生徒指導の充実
10 学習課題や活動の選択
11 個別指導やグループ別指導
12 繰り返し指導
13 教師の協力的な指導
14 個に応じた指導
15 障害のある児童の教育
16 海外から帰国した児童の教育
17 コンピュータや情報通信ネットワーク
18 視聴覚教材や教育機器
19 学校図書館
20 よい点や進歩の状況などの評価
21 評価と指導の改善
22 開かれた学校づくり
23 道徳性の育成
24 教師と児童の人間関係
〔付録〕小学校学習指導要領総則全文

まえがき

 平成10年(1998年)に告示された新しい小学校学習指導要領は,この平成12年度から移行期に入った。いわゆる「ならし運転」の実施である。いま,それへの積極的な対応が求められている。そして,新学習指導要領は,平成14年度(2002年度)から全面実施されることになっている。

 いま,西暦2000年である。あとわずかで2001年となる。すなわち21世紀である。この20世紀から21世紀への転換期にあっての学習指導要領の改訂である。いうまでもなく,新学習指導要領は,21世紀の学校づくりを目指したものであり,その意義は極めて大きいものがある。

 この世紀の転換期は,多くが実感しているように,世の中の転換期でもある。教育も学校も,大きな転換を余儀なくされている。それは,今日の学校が大きな課題をかかえていることに明らかである。そして,新しい学校を創ることなく,その解決が不可能であることは,多くが認めるところであろう。

 では,このような20世紀から21世紀への転換にあって,新学習指導要領は何を求めたのであろうか。すなわち,学習指導要領は21世紀の学校づくりに何を求めているかである。それは,端的にいって,新学習指導要領の目玉は何かということである。

 ここでは,新学習指導要領が求める2つの目玉を指摘したい。すなわち,その1つは,特色ある学校づくりであり,その2つは,総合的な学習の時間の創設である。そして,この2つは,相互に深くかかわっているのである。

 新学習指導要領が提示したこの2つの目玉は,これまでの学校教育の在り方を大きく転換しようとするものである。端的にいって,21世紀の学校づくりは,20世紀のそれの延長線上にはないということである。少なくとも,特色ある学校づくりも総合的な学習も,発想の転換が求められているのである。このことは,新学習指導要領への移行と全面実施にあって,とりわけ留意しなければならない重要事である。

 そのためには,新学習指導要領がどんな考え方で,何を求めているのか,その理解が不可欠である。本書は,そのための案内書であり,広範にわたる事柄を分かりやすく解説したものである。

 各執筆者は,いずれも新学習指導要領の作成にかかわったものであり,簡潔に,分かりやすくを心がけた。本書が1人でも多くの方に活用され,21世紀の学校づくりが大いに展開されることを念じている。


  平成12年5月   /中野 重人

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