もくじ
- 発刊にあたって 陽南中学校校長 ／後藤 忠喜
- Ⅰ はじめに
- Ⅱ 総合的な学習の時間『とびら』
- Ⅲ 『とびら』でめざす姿
- Ⅳ 『とびら』のねらい
- Ⅴ 『とびら』の基礎・基本
- １ １年生の『とびら』
- ２ ２年生の『とびら』
- ３ ３年生の『とびら』
- Ⅵ 「学び方」につながる「学習の手引き」
- Ⅶ 「学び方」を身につける「学習の手引き」の実際
- (1) 聞 く
- (2) 話 す
- (3) 調 べ る
- (4) まとめる
- (5) 発表する
- (6) 生 か す
- Ⅷ 「学び方」を身につける『とびら』の時間の運営
- (1) 総合学習『とびら』の内容
- (2) 『とびら』の指導計画
- Ⅸ 「学び方」を身につける学習活動の実際
- １ １年生の実際
- ２ 『とびら』２年生の一例
- ３ 『とびら』３年生の一例
- Ⅹ 評価の在り方
- ⅩⅠ おわりに
- 結びにかえて 陽南中学校教頭 ／加藤 弘和
発刊にあたって
陽南中学校校長 ／後藤 忠喜
生徒は「これぞ！」と思った事には徹底的に取り組み，すばらしい力を発揮します。時に，私達の想像もつかないすばらしいアイディア・バイタリティーを発揮します。
中学校は全教育活動を通して，こうした生徒の内に秘めたる力・発想を引き出す場であろうととらえています。総合的な学習の時間もその一つでしょう。私達陽南中学校では，新学習指導要領が告示されると同時に「総合的な学習の時間（本校では『とびら』と称す）」の扱いについて，研究推進委員会を中心に何度も激論をたたかわせてきました。
・総合学習『とびら』で，一体何を行うのか。
・生徒の自由な発想で，好きな事に取り組めばよいのか。
・教科の時数が削減されているが，基礎的・基本的な力をつけることができるのか。
・かつてのクラブ・選択教科・（生活科）導入時の混乱を招くようなことはないのか。
結論として，現行指導要領の教科・道徳・特別活動を３領域として，総合学習『とびら』を第4の領域と考えるならば，総合学習『とびら』にも基礎・基本があるべきととらえました。そして，これを本校の総合学習『とびら』の組み立ての基盤としています。
忘れてならないことは，各教科でつけたい力，道徳，特別活動でつけたい力はきちんとつけていく。そして，総合学習『とびら』も含めて，確かな学力や，基本的生活習慣に裏打ちされてこその「生きる力」であるということです。
私達の理論構成，あるいは実践が，少しでもご講読いただきます皆様方のお役に立てれば幸いです。
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明治図書
