- はじめに
 - Chapter1 働き方改革の第一歩を踏み出すための心得
 - 「働き方感覚」から変える
 - 「思い込み業務」を洗い出す
 - 学校で抱え込まない
 - 恐れず取り組む
 
- Chapter2 校長の働き方の心得
 - 校長にしかわからない校長職のしんどさ
 - 「万事機嫌よく」を心がける
 - 教職員データベースをつくる
 - 校務分掌の適切な人数を見極める
 - 重点努力目標を絞り込む
 - 教職員の在り方を短く印象的に伝える
 - 一人職を孤立させない
 - 苦手な相手にこそ、自ら飛び込む
 - 子どもの背景を捉える
 - あいさつのむだな言葉を削ぎ落とす
 
- Chapter3 副校長・教頭の働き方の心得
 - 職員室の中に仕事の楽しみをつくり出す
 - 校長の思いを広げつつ、議論も厭わない
 - 「ほめ言葉の伝道師」の意識をもつ
 - 教職員にPTA活動への理解を促す
 - 即断即決を旨とする
 
- Chapter4 ミドルリーダーとのかかわり方・育て方
 - ミドルリーダーへの思いを明確に伝える
 - ミドルリーダーの発想力、実行力を引き出す
 - 管理職の思いを察して動くミドルリーダーを育てる
 - 若手の変容からミドルリーダーの動きを捉える
 - 優れたミドルリーダーに見られる5つの共通点を知る
 
- Chapter5 子どもとのかかわり方・育て方
 - ちょっとしたしかけで子どもを変容させる
 - 子どもの動きの背景にある教師の支えに気づく
 - 子どものよい面、特長に光を当てる
 - 「見ているよ」の言葉をかけ続ける
 - 子どもの声を学校経営に反映する
 
- Chapter6 保護者、地域とのかかわり方・つながり方
 - 年度はじめに「今年は学校に足を運んでみよう」と思ってもらう
 - 目標の具現化に向けて保護者へ働きかける
 - 学校ホームページを最大限に活用する
 - 地域コーディネーターの底力を引き出す
 - PTAと課題を共有し、解決策を見いだす
 - 関心をもってもらうことを恐れない
 
- Chapter7 校内研修のコスパを高める
 - 「3+1授業検討法」で授業検討会を充実させる
 - 即時評価で授業者のよさを捉える
 - よいところ見つけの機会として授業訪問を行う
 - 外部指導者をフル活用する
 - 多様な研修をしかける
 - 教職員個々に応じて助言する
 
- Chapter8 アクティブラーナーを育てるためのスクールマネジメント
 - 予測困難な未来の教育を考える
 - まずは自己選択の場面から「主体的な学び」を生み出す
 - 「対話的な学び」の意味するところを共有する
 - 研究授業で子どもの対話する力を育てる
 - 見方・考え方が働く場面を語ることから「深い学び」を紐解く
 - 「深い学び」に親切すぎる授業は禁物と心得る
 
- Chapter9 これからの時代の管理職志願者に向けて
 - 重い荷物を担ぐ覚悟をもつ
 - 積極的に学校を開く姿勢をもつ
 - 「いい学校」像を文章化する
 - 管理職選考に合格できない4タイプを知る
 - 見た目と伝え方が9割と心得る
 - 実績書に書くことがないのは仕事をしてない証拠と心得る
 - 日々の出来事を「自分事」として捉える
 
はじめに
中央教育審議会は、2019年1月25日、「新しい時代の教育に向けた持続可能な学校指導・運営体制の構築のための学校における働き方改革に関する総合的な方策について(答申)」を出しました。この答申の「学校における働き方改革の目的」では、「学校における働き方改革の目的は、教師のこれまでの働き方を見直し、自らの授業を磨くとともに日々の生活の質や教職人生を豊かにすることで、自らの人間性や創造性を高め、子供たちに対して効果的な教育活動を行うことができるようになること」と記されています。
「自らの授業を磨くとともに」という文言から、働き方改革は教諭が対象になっているように読み取れ、校長や副校長(教頭)の中には、「我々の働き方改革はどうなったのだ」と不満に思っておられる方がいらっしゃるかもしれません。
また、教職員一人ひとりの働き方の意識改革を進めるには、「管理職のマネジメント能力向上」が必要であるとも述べられています。「私たち管理職は、これ以上どうしたらよいのか」と悩みを深めておられる方もいることでしょう。
この書籍は、このような管理職の方々に、明日に向けての大いなるエネルギーをもっていただくために世に出したと言っても過言ではありません。
教頭6年、校長6年、合わせて12年の管理職経験の中で、私は当たり前とされていた業務を見直して精選するなど、すべての教職員が気持ちよく働くことができるように数々の学校改革を行ってきたという自負があります。また、だれよりも自分自身が学校づくりを楽しんできたという思いもあります。したがって、どのような働き方をするとこのような心境となるのかをお伝えすることに力を注ぎました。
今回もこれまで同様に、明治図書の矢口郁雄さん、大内奈々子さんには大変お世話になりました。新たに書き下ろした原稿や、現役校長時代から連載をしていた日本教育新聞「校長塾 経営力を高める最重要ポイント」の原稿を、私の取組が読者の皆さんにしっかり伝わるように再構成していただきました。おかげさまで、すべての管理職の方がご自身の教職人生を豊かに輝くものにできる書籍となったと思っています。
2019年3月 /玉置 崇















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