<失敗&成功例でよくわかる>プロ校長の「とっておき」対応術

<失敗&成功例でよくわかる>プロ校長の「とっておき」対応術

好評2刷

学校で起こる問題に役立つ「とっておき」対応術を伝授!

「どう対応する?こんな場面」として具体的なケースをあげ、校長が学校現場で磨いた“とっておきの対応術”を伝授。学校経営から学校行事、教職員や子ども、保護者への働きかけからクレーム・事故対応までを網羅。失敗&成功例でよくわかる、明日から使える1冊!


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ISBN:
978-4-18-041818-3
ジャンル:
学校経営
刊行:
2刷
対象:
小・中・高
仕様:
A5判 144頁
状態:
在庫僅少
出荷:
2024年3月19日

目次

もくじの詳細表示

はじめに
第1章 プロ校長の「とっておき」対応術 学校経営編
1 プロ校長の「学校管理」とっておき対応術
(1) 着任時の挨拶<小学校>
あまり馴染みのない学校区へ着任した時の挨拶はこうだ!!
(2) 着任時の挨拶<中学校>
新任校長として,教職員・生徒の心をつかみ,絆を深めるには
(3) 着任時の挨拶<高等学校>
見ず知らずの高校への着任管理者の立場を超えた“決意表明”を!!
(4) 学校経営方針<小学校>
前の人は「赤飯校長」だったなぁ。今度の校長は何をするのかねぇ?
(5) 学校経営方針<中学校>
燃える陽のごとく,職務遂行!目指す学校づくりに,職員の参加を
(6) 学校経営方針<高等学校>
学校の沿革や中長期的見通しを踏まえたヴィジョンを語ろう
(7) 校内研修会<小学校>
ベテラン⇔若手がうまく噛み合う校内研修は,発言から
(8) 校内研修会<中学校>
校内研修会の参加者が少ない。質疑応答がない!!
(9) 校内研修会<高等学校>
教務主任から「校内研修の回数を減らしたい」という相談を受けた
(10) 服務規律の徹底<小学校>
地域の方から教員の服装の乱れを指摘された!!
(11) 服務規律の徹底<中学校>
部活動には熱心だが,勤務時間や校内研修に対する意識が低い教員の意識を変えよう
(12) 服務規律の徹底<高等学校>
教員が「教職員事故」は自分とは無関係だと思っている
(13) 人事評価への不満<高等学校>
A先生が,本年度の人事評価がC評価(改善を要する)なのは納得がいかないと訴えてきた
2 プロ校長の「学校行事」とっておき対応術
(1) 卒業式に向けての心構え<小学校>
卒業児童が少ない卒業式を感動あるものにするために!!
(2) 卒業式に向けての心構え<中学校>
卒業生・在校生・教職員が一体となって,感動的な卒業式をつくる!!
(3) 卒業式に向けての心構え<高等学校>
卒業式を感動的な式典とするための雰囲気づくりと心に響く校長式辞
(4) 保護者会・PTA<小学校>
学力低下の問題について不安に思っている保護者に伝えたいこと
(5) 保護者会・PTA<中学校>
学期末PTAの開催について,職員から否定的な意見が出された!!
(6) 保護者会・PTA<高等学校>
生徒・教職員の事件事故が起こり,緊急保護者会を開催することになった!!
(7) 新入生への説明会<小学校>
“モンスター”にさせないための保護者への語りかけ
(8) 新入生への説明会<中学校>
教員が億劫がっている新入生説明会を意義あるものにしたい!!
(9) 新入生への説明会<高等学校>
メリハリのある高校生活をおくらせるために新入生オリエンテーションを実施する!!
(10) 進路説明会<中学校>
進路説明会で生徒たちに将来の夢をもたせ,自己実現を図ろうとする意志を高めたい
(11) 進路説明会<高等学校>
大きな夢の卵を持とう進路決定への心構えを持たせるために
(12) 集団宿泊的行事<小学校>
新型インフルエンザが発生,修学旅行は実施か中止か,究極の決断場面!!
(13) 集団宿泊的行事<中学校>
学校行事を見直し,新たに林間学校を実施する!!
(14) 集団宿泊的行事<高等学校>
反対者が多い新1年生の「オリエンテーション合宿」を成功させるために
(15) 運動会・体育祭<小学校>
地域との連携を重視した運動会を成功させるために
(16) 運動会・体育祭<中学校>
マンネリ化した体育祭を見直し,家庭・地域社会と一体になった体育祭へ
(17) 運動会・体育祭<高等学校>
1学期実施の体育祭。初めての大きな学校行事を通してクラスの団結力を強めたい!!
第2章 プロ校長の「とっておき」対応術 危機対応編
1 プロ校長の「教職員への働きかけ」とっておき対応術
(1) 指導が十分でない教員へ<小学校>
「A先生のクラスは授業が成立していない」との情報が耳に入った
(2) 指導が十分でない教員へ<中学校>
保護者から「A先生の授業がわからない」と校長に直接電話があった
(3) 指導が十分でない教員へ<高等学校>
「授業が分からないので,授業担当を変えて欲しい」と校長室に直接生徒が訴えてきた
(4) 非違行為を起こした教職員に対して<小学校>
A先生が不適切な現金管理により使途不明金を生じさせてしまった
(5) 非違行為を起こした教職員に対して<中学校>
児童生徒の成績が入った成績処理簿を紛失して(盗難されて)しまった
(6) 非違行為を起こした教職員に対して<高等学校>
個人情報の入ったUSBメモリを紛失した」と申し出があった
(7) 休職中の教職員に対して<小学校>
異動したばかりの女性教員が「休職したい」と申し出てきた
(8) 休職中の教職員に対して<中学校>
休職2年目の教諭が,「家計が苦しくなったので復職したい。」と申し出てきた
(9) 休職中の教職員に対して<高等学校>
休職中の教員から「本当に職場に復帰できるか心配だ」と訴えがあった
(10) 学級経営で悩んでいる教職員に対して<小学校>
新任教員のA教諭が「子どもたちが落ち着かないのは,私の力不足だと思う。」と,相談にきた
(11) 学級経営で悩んでいる教職員に対して<中学校>
「生徒が言うことを聞いてくれない」と深刻に悩んでいる若手の教員がいる
(12) 学級経営で悩んでいる教職員に対して<高等学校>
「生徒のアンケート結果にショックを受けた」と若い教員から相談があった
(13) 学校管理下での事故に際して<小学校>
職員が交通事故……そのとき管理職は?
(14) 学校管理下での事故に際して<中学校>
子どもの怪我に対して,学校の対応が悪いと保護者から苦情の電話があった
(15) 学校管理下での事故に際して<高等学校>
遠征先で練習中の運動部員に,身体障害が残る可能性のある重傷事故が発生した
(16) 行き過ぎた指導をする教職員に対して<小学校>
「教育熱心だ」いや「厳しすぎる」と保護者の評価が分かれる教員に対して
(17) 行き過ぎた指導をする教職員に対して<中学校>
通報があった部活動中の体罰まがいの指導は,他にも隠れていないか?
(18) 行き過ぎた指導をする教職員に対して<高等学校>
保護者から「部活動顧問の指導方針は,子どもの健康を脅かす」と訴えがあった
(19) 家庭内でのトラブルを抱えた教職員に対して<小学校>
「学校の仕事が手につかない。やめたい。」と教員が相談に来た
(20) 家庭内でのトラブルを抱えた教職員に対して<中学校>
同僚から「A先生の様子が変だ。自分の子どものことで深刻な悩みを抱えているようだ。」と相談があった
(21) 家庭内でのトラブルを抱えた教職員に対して<高等学校>
小学生の子どもが不登校で悩んでいる教員へのバックアップ
2 プロ校長の「児童・生徒への働きかけ」とっておき対応術
(1) 非行行動を起こした児童へ<小学校>
コンビニ店主から「お宅の学校の子どもが不審な動きをしていた」との連絡が入った
(2) 非行行動を起こした生徒へ<中学校>
暴力行為など,問題行動を繰り返す生徒に
(3) 非行行動を起こした生徒へ<高等学校>
友人とトラブルになり,暴力を振るってしまった男子生徒へ
(4) 成績が振るわない児童へ<小学校>
学習意欲が低く,学力が高まらない児童が多い学校での働きかけ!!
(5) 成績が振るわない生徒へ<中学校>
これまで以上に勉強して臨んだ実力テストの結果が低調で,自信喪失の中学3年生へ
(6) 成績が振るわない生徒へ<高等学校>
低学力のため,学年評定で欠点がつき,学習に対する意欲を失い,追認定考査を受けることを拒む生徒へ
(7) 受験する生徒へ<中学校>
高校受験をひかえ,不安な気持ちの子どもたちへメッセージを送る!!
(8) 受験する生徒へ<高等学校>
2学期半ば,受験を目前に控えた3年生への心に響くメッセージ
3 プロ校長の「保護者・地域への働きかけ」とっておき対応術
(1) 理不尽な要求をする保護者へ<小学校>
「学校でのケガは先生が通院させろ」という保護者へ
(2) 理不尽な要求をする保護者へ<中学校>
保護者が「なぜ家の子は登録選手ではないのか」と訴えてきた
(3) 理不尽な要求をする保護者へ<高等学校>
保護者が「学校は盗人だ。警察に訴える。」と電話してきた
(4) 理不尽な要求をする地域の方へ<小学校>
朝の活動(運動)の練習の放送がうるさいので,活動を中止して欲しいと地域住民が訴えてきた
(5) 理不尽な要求をする地域の方へ<中学校>
「あいさつがない」など学校に隣接している地域住民からの苦情に
(6) 理不尽な要求をする地域の方へ<高等学校>
体育祭の当日,地域住民が「音がうるさいので放送を止めて欲しい」と学校に電話してきた
おわりに

はじめに

 4月1日,忙しい新任校長としての予定をほぼ終えて,16時過ぎに校長室の椅子に改めて座った時に,ふと我に返り,身の引き締まる思いとともに,妙に心もとない思いがしたことを覚えている。校長室から満開の桜を眺めながら,改めて校長というものの責任の重さを実感したのだろう。大勢の子どもたちを預かり,その健全な成長に責任を持たなければならないことは,とうに承知していたはずなのに,改めて,重責という言葉の意味を実感した思いだった。若干の孤独感も味わっていたかもしれない。

 校長とは重い責任を背負わされているものである。法律で校長の権限とされているもの,教育委員会から委任されているものなどを改めて数え上げてみると,その責任の重さにある種の感慨を覚えざるを得ない。しかも,将来を担う子供たちの健全な成長について,その多くの部分を学校が担っているといっても過言でない。学校の責任者として,校長の担うものは改めて言うまでもないが,大きいものがある。

 しかし,校長はある意味で孤独である。最終責任者として,常に決断を迫られている。副校長や教頭としてどんなに優秀な人材に恵まれていても,決断を代わってもらうことはできない。最後は一人で決断しなければならない。これが絶対だというような正解がないものも多い。あれやこれやと思い悩むことばかりだ。

 本書は,あれやこれや悩んだ校長の実践の記録でもある。これから校長になろうとしている人,管理職を目指している人が,校長が何を悩み,どのように課題を解決しようと考えているのか,その思いの一端を受け止めていただければ幸いである。そして,その思いに寄り添って,子どもたちのための明日の学校づくりに尽力いただければこれに優ることはない。


   /永松 典

著者紹介

永松 典(ながまつ やすのり)著書を検索»

昭和27年生まれ。公立高校教諭,校長,埼玉県教育局県立学校部副部長を経て,現在埼玉県立総合教育センター所長。

坂田 英昭(さかた ひであき)著書を検索»

昭27年生まれ。公立小学校教諭,校長,埼玉県教育局義務教育課主席指導主事を経て,現在羽生市教育委員会部長。

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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