- はじめに
- 第1部 教科書を使って授業を進めるピンポイント8! これさえおさえておけば大丈夫!!
- 1 予備実験は忘れずに
- 2 導入は実物で,課題意識をもたせよう
- 3 予想はその根拠を考えさせよう
- 4 実験は,器具を正しく使い,安全に正確に
- 5 実験が終わっても,片づけるまで気を抜かない
- 6 結果と結論はどこが違うの? 考察って?
- 7 表現活動を重視しよう
- 8 最後に,日常生活と関連させよう
- 第2部 全学年・全31内容の要点,ピンポイント68! これさえ見れば,授業に心配なし!!
- 【第3学年 A物質・エネルギー】
- (1)物と重さ
- 9 先生,粘土がだんだん軽くなってきました!
- (2)風やゴムの働き
- 10 先生,自動車がまっすぐ走りません!
- (3)光の性質
- 11 みんな,温度計で地面を掘らないで!
- 12 先生,はね返した日光が止まってくれません!
- (4)磁石の性質
- 13 先生,クレヨンって磁石にくっつくよ!
- 14 先生,丸磁石やマグネットシートの極ってどこか変!
- 15 みんな,実は地球は大きな磁石なんですよ!
- (5)電気の通り道
- 16 先生,銀紙は電気を通しても,金紙は通しません!
- 【第3学年 B生命・地球】
- (1)昆虫と植物
- 17 みんな,昆虫の体のつくりは腹側からチェックだよ!
- 18 見ちゃおう! カブトムシがサナギになるところ!
- 19 先生,このチョウ,4本あしです!
- (2)身近な自然の観察
- 20 あれれ,春の花がないよ〜〜
- 21 「思いこみスケッチ」防止法!
- 22 授業中に,モンシロチョウの羽化を観察する方法!
- (3)太陽と地面の様子
- 23 先生,方位磁針が北をさしません!
- 24 先生,太陽が正午に南中しません!
- 【第4学年 A物質・エネルギー】
- (1)空気と水の性質
- 25 先生,この玉うまく飛ばないよ!
- (2)金属,水,空気と温度
- 26 先生,97℃で水が沸騰します!
- 27 先生,0℃になっても水が凍りません!
- 28 電熱器がないのに,空気のあたたまり方をどう観察させよう?
- (3)電気の働き
- 29 今日は雨…,でもソーラーカーを走らせたいなぁ!
- 【第4学年 B生命・地球】
- (1)人の体のつくりと運動
- 30 先生,うさぎがあばれます!
- 31 先生,ぼくの腕,曲げると出てくる細い骨があるよ!
- (2)季節と生物
- 32 困った! 指導計画と自然の変化が合わない!
- 33 1年間の総まとめはコンタクトシート印刷でばっちり!
- (3)天気の様子
- 34 先生,どこまでが「晴れ」で,どこからが「くもり」なの?
- (4)月と星
- 35 先生,宿題の月の観察,月がありませんでした!
- 36 みんな,月の動きはグー何個分だった?
- 37 先生,夏の大三角がみつかりません!
- 【第5学年 A物質・エネルギー】
- (1)物の溶け方
- 38 先生,食塩と水を混ぜたら,軽くなりました!
- (2)振り子の運動
- 39 先生,振り子の長さって,糸の長さですよね!
- 40 先生,結果がばらばら! 振り子の実験は失敗?
- (3)電流の働き
- 41 先生,電流を切っても,電磁石に鉄がついちゃった!
- 42 先生,隣の班と方位磁針の向きが違います!
- 【第5学年 B生命・地球】
- (1)植物の発芽,成長,結実
- 43 先生,しわになった子葉でもヨウ素液で染まります!
- 44 先生,水に沈んでいても発芽しました!
- 45 先生,ヘチマの雌花がみつかりません!
- (2)動物の誕生
- 46 先生,メダカが卵を産んでくれません!
- 47 みんな,Myメダカの卵で,毎日観察だ!
- (3)流水の働き
- 48 先生,何で河原にこんな大きな岩があるんですか?
- 49 先生,石を丸くしているのは,水ですよね?
- (4)天気の変化
- 50 先生,東に動いていない雲があります!
- 51 雲って動く向きは決まっているのかなあ?
- 【第6学年 A物質・エネルギー】
- (1)燃焼の仕組み
- 52 先生,酸素が燃えるのですよね!
- (2)水溶液の性質
- 53 先生,炭酸水を蒸発させたら白い粉が残りました!
- 54 先生,二酸化炭素入りのペットボトルを振ってもへこまないです!
- 55 1分間以内でつくる! 重量%濃度約4%の塩酸!
- 56 困った! リトマス紙の色がぼやけている!
- 57 先生,炭酸水は酸性じゃありません!
- (3)てこの規則性
- 58 先生,2ヵ所以上にぶらさげてもつり合います!
- (4)電気の利用
- 59 先生,電子オルゴールがピーッとしか鳴りません!
- 60 先生,細い電熱線のほうが発熱しています!
- 61 手回し発電機,どのくらいの速さで回せばいいの?
- 【第6学年 B生命・地球】
- (1)人の体のつくりと働き
- 62 食物は,細かくなって小腸の壁を通り抜けるだけ?
- 63 血液の流れの観察は,メダカの卵で!
- 64 先生,はき出した空気なのに酸素が減っていません!
- 65 先生,白く濁った石灰水が透明になっちゃった!
- (2)植物の養分と水の通り道
- 66 先生,日光にあててもでんぷんができません!
- 67 先生,ホウセンカがなかなか染まりません!
- 68 先生,ジャガイモの葉の実験が雨でできません!
- 69 先生,葉を真っ白にしたいです!
- (3)生物と環境
- 70 先生,買ってきたコマツナは光合成をしていません!
- (4)土地のつくりと変化
- 71 みんな見て! こうすれば地層はくっきり!
- 72 先生,地層は崖だけにあるの?
- 73 露頭の観察の前には,これだけはチェック!
- 74 先生,火山灰ってどこで採れるの?
- (5)月と太陽
- 75 先生,新月は黒いんですか?
- 76 月の満ち欠けの観測はいつ頃始めたらいいの?
- 第3部 理科室経営もこれでばっちり,ピンポイント24! 理科室がぐっと使いやすくなる!!
- 【理科室・理科準備室の経営】
- 77 理科室の使い方って,どう教える?
- 78 子どもにもわかりやすい戸棚・引き出しの整理
- 79 いろいろな物,注文するときのサイズは?
- 80 薬品が手についちゃった! なんてことになる前に
- 81 理科室の掲示はこんなふうに!
- 【器具・薬品の使い方】
- 82 切れたワニ口導線を直しちゃおう
- 83 液切れした温度計を直しちゃおう
- 84 温度計,みんな温度が違ってる!?
- 85 ゴム管の使い方
- 86 豆電球を使い分けよう
- 87 簡易型検流計の目盛りを読んじゃおう
- 88 小学校で気をつける薬品は?
- 89 試験管立ての工夫いろいろ
- 90 ガラス管はどうやって切るの?
- 91 教科書に載っていない顕微鏡の使い方
- 92 コンデンサーの蓄電量を測るには?
- 93 白くなった集気ビンなどをきれいにするには?
- 94 鉄サビで汚れた試験管をきれいにするには?
- 95 ゴム栓の穴の開け方
- 96 メダカの水槽は洗剤で洗わないで
- 【その他】
- 97 学級園の配分,連作に注意!
- 98 フィールドマナーを守ろう!
- 99 画鋲ケースも小型水槽に!?
- 100 海洋プランクトン採集に行ってみよう!
- おわりに
はじめに
〜この本を読んでもらいたい人と,この本の使い方〜
平成23年度から,小学校では新学習指導要領が本格実施になり,教科書も新しいものとなりました。でも,それを教える先生の中には,「先生になったけど理科を教えられるかな」「文系だから,理科はよくわからなくて苦手だ」「実験がうまくいくか心配だ」「子どもにたずねられたらどうしよう」という方が,たくさんいらっしゃるのではないかと思います。また,初めて理科主任になって長年放っておかれた理科室を任され,「理科室経営ってどうすればいいんだ」と困っている先生もいるかと思います。
そこでこの本は,上にあげたような先生を助けるために,小学校の理科の全内容について,内容をピンポイントに絞って,1冊のハンドブックにまとめたものです。
具体的には,次のような人に読んで使ってほしいと考えています。
☆この本を読んでほしい人☆
○先生になったばかりで,理科を教えることになった人
先生になったのはいいけど,理科を教えるのは不安だ! という人へ
○理科専攻ではなくて,理科を教えるのが苦手な先生
理科は自分もわからないし,実験・観察や子どもからの質問が不安だ! という人へ
○初めて理科専科や理科主任になった理科専攻の先生
理科室経営ってどうすればいいか,よくわからない! という人へ
そしてこの本は,あちこちで出版されている「理科の教科書のかわりになる本」とは異なり,次のようなことを意図しています。
・教科書を使って授業をしていて,もし困ったときの助けになることをめざしています。
・理科の各内容に1つ以上のポイントをもりこむようにして,小学校で学ぶ全内容を1冊のハンディな本にまとめました。
・特に第2部と第3部では,実験や観察で陥りやすいミスや,子どもからたずねられて返答に困ったときなどの対応を,1ページ1ピンポイントで述べるようにしました。
そこで,このような使い方をしていただければと思います。
☆この本の使い方☆
○第1部にあるピンポイントを参考に,教科書を使って授業をする
やはり,教科書が基本です。そのうえで,この本を使ってください。
○新単元に入る前に,この本の第2部でピンポイントをチェックしておく
小学校の全内容に,1つ以上のピンポイントが載っています。
○実験や児童の質問などで困ったときに,この本の第2部をチェックする
教科書と一緒にもち運べるように,ハンディな本にしました。
○理科主任になったときに,この本の第3部をチェックする
第3部は,使いやすい理科室にするためのピンポイントを載せました。
子どもたちにとってわかりやすい理科の授業が行われるために,少しでもこの本が役に立ちましたら,これ以上の幸せはありません。
楽しく群馬の理科を創り合う会 代表 /増田 和明
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- 明治図書
- 内容が具体的でわかりやすい。具体的な対処例が示されているので、その後の応用も考えやすく指導に余裕が出てきた。その結果、学習内容が子どもたちにもわかりやすかったようだ。2015/5/1050代・小学校教員